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京都の観光地「天橋立」で16年ぶりにクマ目撃 専門家「繁殖期で行動が活発化」 ことし4月の全国のクマ出没情報は去年の2倍以上に

06/12 12:00 配信

(クマを目撃した人)
「こっちから向こう入って行って」
「(Q.見たときどうだった?)びっくりしましたよ」

 日本三景の一つに数えられる、京都府宮津市の観光名所「天橋立」。

 その付近でクマを目撃したと110番通報があったのは、10日午後4時半ごろのこと。通報を受け、警察は天橋立の南北の入り口を全面通行止めにしました。

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海を泳いで渡ったクマ 警察官が威嚇しながら並走

 発見した男性によると、クマは松並木の方へと走り去ったそうで…。

(クマを目撃した人)
「ただ行くと、逃げ切れるところがないので、どうなんやろうと思っていた」

 クマが逃げた方向に進むと…目の前にあったのは海。クマは、対岸まで海を泳いで渡りました。この時、海岸近くには人の姿も。クマを上陸させないよう、盾を持った警察官が威嚇しながら並走しました。

(クマを目撃した人)
「岸から6〜7mくらいのところを泳いでいた。岸にたどり着いて、陸に上がって逃げていった」
「遊歩道になっているので、通常は観光客や近所の人が通行するが、たまたまそのときには通行していないのが幸いであったかなと」

(クマを目撃した人)
「(家の中から)外を見ていて、ほんの3mほど前をクマが庭を突っ切って通り過ぎていくのを目撃しました。大型犬くらいの大きさで、なかなか威圧感のある姿でした」

 クマは住宅の敷地内などを移動し、通報から約6時間後に捕獲されたということです。体長約137センチ、体重約97キロ。オスのツキノワグマで、その後、駆除されました。

 宮津市によると、天橋立でクマが目撃されたのは16年ぶりで、周辺では今週に入り、数件のクマ目撃情報が寄せられていたということです。

 各地でクマの出没が相次ぐ中、環境省の主導でクマ対策について話し合う、関係省庁会議が11日、近畿で初めて開かれました。

(近畿地方環境事務所の伊藤賢利所長)
「西日本は東日本に比べると、危機感がまだまだ醸成されていない。みんなで(情報)共有して、自治体が捕獲の前面に立つので、現場で働く方々が『どこに手が届いてない』『どういう支援が必要か』をうまく汲み取って、施策に生かせれば」

なぜクマが京都の観光地に? 専門家「繁殖期で行動が活発化」

クマが泳ぐことは「珍しいことではない」

 日本三景・天橋立の近くでクマが目撃されたのは、10日午後4時半ごろでした。

 「クマが松並木の方に走っていきました」と110番通報があり、午後10時半ごろ、夜になって、京都府から委託された民間業者が麻酔銃2発を撃ち捕獲しました。

 岩手大学農学部の山内貴義准教授は「今の雄グマは行動が活発になる。迷い込んでしまったのではないか。海や川を泳ぐことは、決して珍しいことではない」と指摘します。

(山内准教授)
「西日本は東日本より季節の進行が早く、今まさに木の実が一番なっている時期です。さらに、繁殖期で行動が活発化、子グマの独り立ちもあって、一番目撃情報が増える時期です」

クマの出没件数は増加傾向 ことし4月は去年の2倍以上に

クマの出没件数は増加傾向

 クマの出没件数は増加傾向で、環境省によると、ことし4月の全国のクマの出没情報は、去年の2倍以上です(北海道を除く)。

(東京農工大学の小池伸介教授)
「これまでクマの出没は、ドングリの豊作・凶作が関連すると考えられてきた。しかし、クマの主な食べ物のドングリが不作の年であっても、クマが十分な内臓脂肪を蓄えていることがわかってきた。クマが人里に出没するのは、農作物が引き起こしている可能性がある」

 クマが人の生活エリアに近づかないようにするためには、空き家などに放置されている農作物や果物の木を除去していくことが必要なのかもしれません。

(『newsおかえり』6月11日放送分より)

最終更新:06/12 12:00

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