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気になる夏の体臭…「汗臭」「加齢臭」「ミドル脂臭」の違いとは? 洗っても取れない“夏バテ臭”も ニオイ評論家の医師が解説
06/29 11:30 配信
気になる夏のニオイ 原因と対策は?
夏の本格化を前に、多くの人が気になる体臭問題。
内科医でニオイ評論家の桐村里紗医師が、原因と対策について詳しく解説しました。
代表的な体臭は「汗臭」「加齢臭」「ミドル脂臭」 ニオイの原因と特徴
体臭は主に3種類
代表的な体臭としては、主に「汗臭」「加齢臭」「ミドル脂臭」が挙げられます。
「汗臭」は年齢や性別を問わずみられますが、実は10代から20代がピークとされています。ニオイの種類としては、酸っぱいニオイや、足の裏から発する納豆や腐ったチーズのようなニオイが挙げられます。
「加齢臭」は皮脂の酸化によって発生し、男女ともに40代ごろから現れ始め、50代から本格化します。ニオイは古本や枯草に例えられます。
そして「ミドル脂臭」は、皮脂と汗の両方が原因で発生します。主に30代半ば以降の男性にみられ、40代ごろがピークとされています。そのニオイは「使い古した油」のようだとも表現されます。
「汗臭」対策のカギは…普段からしっかり汗をかくこと!
「汗臭」について桐村医師は、汗には「べたべた汗」と「さらさら汗」の2種類があると指摘します。
桐村医師
「普段、汗をかいていない方は、塩分やミネラル分をたくさん含んだべたべたした汗になりますが、それが微生物のエサとなって、皮膚の表面から乳酸や納豆、チーズのようなニオイの元となるものを発生させてしまいます」
ニオイの原因となるのは、この「べたべた汗」です。一方で、日常的に汗をかいている人の汗は、99%が水分で構成される「さらさら汗」であり、ニオイにくいと解説しました。
桐村医師
「汗のニオイを抑えようと思ったら汗をしっかりかいた方が、99%水分のニオイにくい汗をかけるようになります。漫画の『テニスの王子様』のような玉のような良い汗をかけるように、普段からしっかり汗をかいていただきたい」
40代ごろから発生する「加齢臭」 意外と嫌われない理由
加齢臭は「意外と嫌われない」
40代ごろから発生する「加齢臭」は、背中などの体幹部から「ひなびたニオイ」がします。しかし、このニオイは必ずしも不快なだけではないと桐村医師は説明します。
桐村医師
「調査すると、加齢臭は9割の人が『許せる』『我慢できる』と回答しています。年齢を感じさせて奥ゆきを感じさせるような、ひなびたニオイがするので実はそんなに嫌われません」
その原因は体の内側にあるといい、女性の場合は更年期における女性ホルモンの減少、男性の場合は生活習慣の乱れが大きく影響するということです。
ミドル脂臭は「一番嫌われるニオイ」 男性だけじゃない!女性も要注意
女性も要注意「ミドル脂臭」
桐村医師によると、30代半ばから40歳ごろをピークに発生するミドル脂臭は「一番嫌われるニオイ」であり、発生源について「耳の後ろ」とするのは「都市伝説」だといいます。
桐村医師
「耳の後ろではなく後頭部から発生します。なので、いわゆる枕臭になってくる」
また、男性特有のニオイと思われがちですが、実際には女性も40歳をピークに発生することが分かっており、注意が必要だと述べました。
30代で激減!女性特有の甘い香り「ラクトン」の正体
女性ならではのニオイ成分「ラクトン」とは
また、女性特有のニオイ成分として「ラクトン」というものがあります。
これはピーチやココナッツのような甘い香りの成分で、10代後半をピークに分泌されます。しかし、30代から急激に減少し、40代、50代ではほとんど分泌されなくなります。
桐村医師は、30代から激減する理由について、加齢に伴う女性ホルモンの減少と連動していると説明しました。さらに、腸内にビフィズス菌が多い人はラクトンも発生しやすい傾向があるため、腸内環境を整えることが重要だと付け加えました。
洗っても取れない「夏バテ臭」とは? 原因は“肝臓の疲れ”
「夏バテ臭」は汗臭と別物!
通常の汗臭とは別に、夏特有の「夏バテ臭」というものが存在します。これは「夏の疲労臭」であり、その正体は刺激臭のあるアンモニアです。高温多湿や気温差、紫外線などが原因で発生し、年齢や性別は関係ありません。
東海大学理学部の関根嘉香教授によると、このニオイは体の表面ではなく、内側から発生するため「洗ってもとれない」という特徴があります。
桐村医師によると、肝機能の低下が直接的な原因だということです。
桐村医師
「アンモニアは腸内から発生して、肝臓で解毒されて無臭化されますが、肝臓が疲れてしまうと汗を通してアンモニアが体の中から発生してしまいます」
セルフチェックの方法として、血管が多く集まる「足の裏」のニオイを風呂上がりに確認する方法が挙げられました。清潔なはずの風呂上がりに足の裏からアンモニア臭がした場合、「夏バテ臭」のサインである可能性が高いとのことです。
ニオイ別・正しい対策とNG行動
気になるニオイ…どう対策
それでは具体的なニオイ対策を紹介します。誤った実例も挙げますね。
【汗臭の対策】
・汗をかく前に制汗剤を使用する(かいた後では遅い)。ただし、全身への使用は熱中症リスクを高めるため、脇の下や足の裏などポイント使いが推奨されます。
・抗菌・消臭機能のあるインナーを着用する。
・汗を拭く際は、乾いたタオルではなく「濡れたタオル」で拭く。これにより、ニオイの元となる成分をしっかり拭き取ると同時に、気化熱による体温調節機能を妨げずに済みます。
【加齢臭・ミドル脂臭の対策】
・痩せること。これらのニオイの元は体の中性脂肪であるため、肥満や脂肪肝の人はリスクが高いと桐村医師は指摘します。
・甘いものやアルコール類を控える。これらは中性脂肪に変わりやすいため、食生活の見直しが重要です。
“夏バテ臭”どう対策?
【夏バテ臭の対策】
・日傘などで暑熱ストレスを軽減する。
・質の良い睡眠をとる(エアコンの設定温度は28度が推奨)。
・ビフィズス菌入りのヨーグルトを摂取し、腸内環境を整える。桐村医師は「ヨーグルトを選ぶ際には、しっかり『ビフィズス菌』と明記されたものを選ぶと良い」と補足しました。
一方で桐村医師は、シャンプーを1日に2回以上行うことや、過度な香水の使用は、かえって皮脂の分泌を促したり、汗と混ざって不快なニオイを発生させたりする可能性があるため、NGな対策として注意を促しました。
(「newsおかえり」2026年6月24日放送分より)
最終更新:06/29 11:30


