関西ニュースKANSAI
京都駅構内で脱線 「運行前のチェックで異常なかった」近鉄が会見 専門家は「先頭車両がポイント(転てつ器)のレールを壊した可能性」との見方示す
06/29 18:04 配信
29日早朝、近鉄京都線の始発列車が京都駅構内で脱線しました。近鉄は午後3時から会見を開き、「運行前のチェックで異常はなかった」と話しました。
カメラマンリポート
「列車が線路を跨ぐような形で、脱線しています。線路のカーブしている部分で、車両の連結部分がずれているのが分かります」
脱線したのは、近鉄京都線の京都駅から橿原神宮前駅に向かう始発の4両編成の普通列車で、発車から約1分後に事故が起きました。列車には当時、乗客30人が乗っていましたが、けが人はいないということです。乗客は係員の誘導で、線路上を歩いて京都駅まで避難しました。
この事故の影響で、京都~上鳥羽口駅間の上下線で運転見合わせとなっていて、奈良線や橿原線などでも一部運休になるなど、影響が出ています。
利用者
「伏見でベトナム料理屋をやっているから、ちょっと大変だと思っている」
近くの住民
「やっぱり怖いね。高架やから、脱線したら下に落ちてしまうから」
転てつ器がある場所で2・3両目が脱線
一体列車に何があったのでしょうか。
記者リポート
「警察官らが、2両目や3両目を重点的に調べています。連結部分は、かなりの衝撃があったのでしょうか。つぶれて、変形してしまっています」
近鉄によりますと、脱線したのは2両目と3両目で、線路を動かして進路を切り替える転てつ器がある場所だということです。
近鉄が午後3時から会見
近鉄は午後3時から会見を開き、謝罪しました。
近鉄・鉄道本部大阪統括部 髙浦仁史部長
「お客様、関係の皆様には、多大なるご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
会見で「運行前のチェックでは異常はなかった」と話しました。
会見で近鉄は、「運行前のチェックでは異常はなかった」と話しました。また、脱線時の電車は時速20キロで、制限速度の時速30キロを下回っていたということです。
近鉄・鉄道本部大阪統括部 大野隆施設部長
「転てつ器、分岐器も含めまして、この箇所を徒歩にて線路点検を実施します。その際は、この場所に特に異常は認められなかった。(運転指令室)遠隔システムによって、分岐器が正常に動くかどうかというのを動作確認します。この始業点検でも、正常に点検が終了したということを、確認しております」
しかし事故は起きてしまいました。
近鉄・鉄道本部大阪統括部 大野隆施設部長
「(運転士は)約120m走行したところで、転てつ器を通過したときに、車両の後ろから引っ張られるような感じがして、緊急に列車を停車させたという状況」
近鉄は現段階で復旧のめどは立っていないといい、一刻も早く原因を究明し、再発防止に努めるとしてます。
考えられる原因は? 「先頭車両がポイント(転てつ器)のレールを壊した可能性」と専門家
考えられる原因は?
考えられる原因について、鉄道の安全管理に詳しい関西大学の安部誠治名誉教授に聞きました。
転てつ器付近の脱線について、安部教授は「列車のスピード超過」や「転てつ器の故障」などが考えられるといいます。ただ「スピード超過」については、近鉄は会見で「制限速度内だった」と説明しています。
また安部教授は、「今回、先頭車両ではなく、2・3両目が脱線した。先頭車両がポイント(転てつ器)のレールを壊した可能性がある」という見方を示しています。
(「newsおかえり」2026年6月29日放送分より)
最終更新:06/29 18:24


