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プレサンス事件めぐり 取り調べで罵倒した罪 検事が無罪主張

07/10 22:23 配信

田渕大輔被告

 大阪地検特捜部が捜査した学校法人の土地取引を巡る横領事件の取り調べで激しい口調で長時間叱責し、罵倒したとして付審判の決定を受けた検事の刑事裁判が始まり、「私が言動を行ったことは間違いはありません。陵辱、加虐の意図は全くありませんでした」などと無罪を主張しました。

 検事の田渕大輔被告は2019年12月、大阪市にある学校法人の土地取引を巡る21億円横領事件で不動産大手の「プレサンスコーポレーション」元社長・山岸忍さん(63)の関与を否定する元部下の男性に対して、取り調べの際に「検察なめんなよ」などと机を叩きながら大声で罵倒するなどしたとして、特別公務員暴行陵虐の罪に問われています。

 田渕被告の取り調べを巡っては、2021年10月に「プレサンスコーポレーション」元社長の山岸さんが業務上横領の罪を問われた裁判で、大阪地裁は「山岸さんが横領に関与していた」と供述した元部下について、「検察官から責任を問われ、供述が変換した可能性を否定することはできない」などとして、無罪を言い渡していました。

 その後、山岸さんらは「強引な取り調べで検察の描いたストーリーを押しつける違法な捜査だった」と主張し、刑事告発しましたが大阪地検は不起訴処分としました。これに対して、山岸さんは大阪地裁に「付審判請求」をして刑事裁判を開くよう求めました。

 大阪地裁は2024年3月、検事の言動は「強い非難を向けるべき」と認めたものの請求を棄却しましたが、大阪高裁は「約50分間にわたり、ほぼ一方的に責め続けた」とした上で、山岸さんの元部下に「威圧的な言葉を交え人間性に問題があるという趣旨の侮辱的な発言をし、威迫して検事の意に沿う供述を無理強いしようと試みている」として、付審判請求を認めました。また、検察における捜査・取調べの運用のあり方について、組織として真剣に検討されるべきと指摘しました。

 現職検事の付審判請求が認められ、刑事裁判が開かれるのは初めてだということです。

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 10日、大阪地裁で特別公務員暴行陵虐の罪に問われた田渕被告の刑事裁判が始まりました。

 裁判で田渕被告は「私が言動を行ったことは間違いはありません。検察官の職務に基づき取り調べをおこなっており陵辱、加虐の意図は全くありませんでした」などと無罪を主張しました。

 検察の役割を果たす指定弁護士は冒頭陳述で、田渕検事の録音録画が検察内で大きく問題視されることはなかったと指摘し、「今後の我が国の警察と検察を含めた取り調べのあり方が根底から変わる事になる。そういう事件です」と述べました。

 10日の裁判を傍聴した山岸元社長は会見で、「まずは驚いたというかあきれたというか」と感想を述べた上で、「誰もあれが違法でひどい取り調べだと思っていなかったことが明らかになって本当にに驚きました」「一般国民と彼らの中で常識の乖離があるんだな」と話しました。

 次回の裁判では、取り調べの録音録画が法廷で再生されます。

最終更新:07/10 22:23

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