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道頓堀ビル火災は“ポイ捨て”が原因か 無炎燃焼を続ける「たばこ」
07/15 12:00 配信
去年8月に発生した道頓堀のビル火災。警察は、たばこのポイ捨てが出火原因とみて、当時、ビルに入っていた飲食店の従業員の男性を書類送検しました。
2人死亡の道頓堀ビル火災 たばこのポイ捨てが原因か
消防隊員2人が死亡した道頓堀ビル火災
去年8月、大阪・ミナミの道頓堀で発生したビル火災では、消火活動にあたっていた消防隊員の森貴志さん(当時55歳)と、長友光成さん(当時22歳)が死亡しました。
記者リポート
「捜査関係者によりますと、現場周辺の防犯カメラには、火事の前にたばこの吸い殻を捨てる男性の姿が映っていたということです」
警察は14日、火のついたたばこの吸い殻を捨て、火事を引き起こしたとして重過失失火の疑いで、当時火元のビルに入っていた飲食店の従業員の男性(35)を書類送検しました。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたということです。
記者リポート
「男性はたばこを吸った後、ビルの隙間の溝に吸い殻を捨てたとみられています。溝には当時、ペットボトルやビニール袋などの可燃物が散乱していました」
捜査関係者によりますと、男性は任意の聴取で「たばこをポイ捨てした」という趣旨の説明をしたということです。
ただ、この火災が拡大したのは他の要因もあったことが明らかになっています。
火災が拡大した要因は他にも…
3つの屋外看板には「不燃材料」使われず
ことし1月に大阪市消防局が公表した調査報告書によると、火はビルの1階から屋外看板などを伝って燃え広がりました。
この屋外看板のうち3つの看板では、建築基準法が定める「不燃材料」が使われていなかったことが分かっています。
消火活動中にバックドラフト現象も
消火活動中には予期せぬ現象も起きていたといいます。それが「バックドラフト」現象です。
バックドラフトは、密閉された部屋で起きた火災が、酸素不足で一時的に弱まったときに、ドアを開けて酸素が部屋に流れ込むと、今まで燃えていなかった可燃性ガスが爆発的に燃え広がる現象です。
当時、亡くなった2人は6階で消火にあたっていましたが、別の隊員が5階の部屋のドアを開けた際に「バックドラフト」現象が発生。火は瞬く間に5階から6階に燃え上がり、2人は逃げ場を失ったとみられています。
大阪市消防局は再発防止策として、VR(仮想現実)を活用した訓練システムの導入や、サーモグラフィー機器の拡充などを掲げています。
消したつもりでも無炎燃焼を続ける「たばこ」
たばこ火災を防ぐために
総務省によると、去年の総出火件数4万783件のうち、たばこが原因の火災は8.5%で最多でした。
東京消防庁は、たばこの火災は炎を出さずにくすぶる「無炎燃焼」の特徴があると警鐘を鳴らしています。
実験では、灰皿代わりのプラスチックのコップにたばこを押し当てて消したつもりでも、10分後に煙が出始め、22分後には炎があらわれました。
たばこによる火災を防ぐための心がけとして、東京消防庁は以下のように呼びかけています。
・吸い殻は灰皿にためない
・吸い殻は水につけるなど完全に消えたことを確認後に廃棄
・指定された喫煙場所で吸う
・歩きたばこをしない
(「newsおかえり」2026年7月14日放送分より)
最終更新:07/15 12:00


