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サンダルに履き替え 「ながら運転」被告に禁錮4年判決 死亡男児の遺族は怒り
07/15 18:53 配信
運転中に靴からサンダルに履き替えようと「ながら運転」をして事故を起こし、1歳の男の子を含む一家4人を死傷させた罪に問われている男に、15日、高知地裁は禁錮4年の判決を言い渡しました。
運転支援システム使用し「ながら運転」 ハンドル掴んだままバランス崩した被告
神農彩乃さん(左)と諭哉さん(右)
父・神農諭哉(かみの・ゆうさい)さん
「どんな結果であってもたぶん納得はできないと思うんですけど、(法が定める)マックスをしっかり勝ち取らないと。」
母・神農彩乃さん
「一番重たい判決を勝ち取らないと未来に活かせないという気持ちはずっと一緒なので」
「今の法律で、一番重い判決を」と話す神農諭哉さんと彩乃さん。「ながら運転」による事故で、当時1歳になったばかりの息子を亡くしました。
おととし9月、高知県の自動車専用道路で、竹﨑寿洋被告(62)の運転する車が対向車線に飛び出し、神農さん家族が乗った車に衝突しました。
運転席に座っていた諭哉さん、助手席の彩乃さんは重傷を負い、後部座席のジュニアシートに座っていた長女(7)は軽傷。そして、チャイルドシートに座っていた長男の煌瑛(こうえい)ちゃん(当時1歳)が亡くなりました。
運転支援システムを使っての事故
竹﨑被告は当時、運転支援システムを使って対面通行区間の自動車専用道路を走行していました。そして、被告は運転中にシートベルトを外します。
その理由は「靴の履き替え」でした。
助手席の足元には“サンダル”が・・・靴からサンダルへ履き替えようとしたか
事故の瞬間のドライブレコーダー映像
助手席の足元には、サンダルがありました。被告は革靴から履き替えようとサンダルに手を伸ばした際、ハンドルをつかんだままバランスを崩したため対向車線に飛び出したとみられています。
竹﨑被告が問われているのは、過失運転致死傷罪。今回のような「ながら運転」は、より刑の重い危険運転致死傷罪の対象外です。
彩乃さん
「こんなにながら(運転)が増えたのに、危険運転(致死傷罪)に入れないとなったら、法治国家なのにそれで裁かないとなるなら、どうしようもないじゃない」
竹﨑被告
複雑な思いの中、開かれた初公判。竹﨑被告は起訴内容を認めた上で、こう話しました。
竹﨑被告
「事故の少し前からその日の夕方まで記憶がありません」
先月、検察側は、過失運転致死傷罪の法定刑で最も重い禁錮7年を求刑しました。
一方、弁護側は「一定の社会的制裁を受けている」とし、情状酌量を求めました。
そして、15日の判決で高知地裁は、竹﨑被告に禁錮4年を言い渡しました。
高知地裁は判決で、「運転者に求められる基本的な注意義務に明らかに反する非常に危険かつ悪質な運転態様」と指摘し、「(煌瑛ちゃんは)1歳で突然その生命を絶たれており、その無念や悲しみは察するに余りある」としました。
その上で、「被告人は法廷で罪を認め、任意保険で相当額の賠償がされる見込みである」ことなどから、禁錮4年の判決を言い渡しました。
判決に怒り隠せぬ遺族 「息子の命もその程度と言われたような気持ち」
遺族が控訴求める意向
過失運転致死傷罪の中で最も重い刑を望んでいた神農さん夫妻は、判決に怒りを隠せませんでした。
諭哉さん
「被害者をやっぱり苦しめる判決だったと思ったのと、何一つ納得できる内容が言われてないと感じた」
彩乃さん
「ちょっと意味のわからない量刑の減らされ方をされてしまうと、息子の命もその程度だよと言われたような気持ちでいっぱいです」
神農さん夫妻は判決のあと、事故現場を訪れて煌瑛ちゃんに報告する予定でしたが、取り止めました。
諭哉さん
「もうちょっと待ってねと言います。もう一回だけ煌瑛やろうと」
夫妻は検察に控訴を求める意向を示したといいます。そして、他の事故遺族と団体を立ち上げ、過失運転致死傷罪の法定刑の上限の引き上げを求めると明らかにしました。
事故直前に撮影された神農煌瑛(こうえい)ちゃん(両親提供)
彩乃さん
「(危険運転致死傷罪の)類型に当てはまらないもののうち、悪質性が高いならばしっかり裁くことをしていかないと。何人死んだら動くんだよというところは、そこに言葉が全部詰まっていて。なので、被害者遺族の人たちと力を合わせて必ず変えたいと思ってます」
(『newsおかえり』2026年7月15日放送より)
最終更新:07/15 20:23


