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エアコン「つけっぱなし」vs「切タイマー」 一晩の電気代差は“15.2円” 猛暑の夏を乗り切る“賢い”使い方をプロが伝授

07/27 11:30 配信

プロが伝授!エアコンの“賢い”使い方

 猛暑が続くこの夏、「エアコンをつけっぱなしにするのはもったいない」「風量を上げると電気代がかかる」——“なんとなくの判断”で使っていないでしょうか。

 パナソニック エアーマイスターの福田風子(ふくだ・ふうこ)さんに、この夏を乗り切るエアコンの賢い使い方を詳しく聞きました。

【解説を動画で見る】最適な使い方は? 風量・温度・オフタイマー・・・ 節約ポイントをプロが解説!【きょうの深掘り】

エアコンのギモン 冷房の風は「上向き(水平)」が正解

冷房の風はどっちが正解?

 部屋を効率よく冷やしたいとき、冷房の風向きは「上向き(水平)」と「下向き」のどちらに設定するのが正しいでしょうか。

 答えは「上向き」です。福田さんによると「冷たい空気は低い場所にたまる性質があるため、風を上向きに送ると、広範囲を均一に冷やすことができる」といいます。

パナソニック エアーマイスター・福田風子さん

福田さん
「冷たい風に直接あたりすぎると表面温度が下がりすぎてしまいます。上向き風向であれば、天井から降り注ぐように冷気を浴びることができますので、直接冷房を浴びなくても十分に涼がとれます。また『足元は冷えるけど、上のほうは暑いという』ときにはサーキュレーターを併用すると、空気を循環させて全体的に涼しくなります」

「設定温度を下げる」より「風量を上げる」が節電に!

節電になるのはどっち?

 続いては、節電に関する疑問です。

 もう少しだけ涼しくしたい!というときに「設定温度を下げる」場合と「風量を上げる」場合ではどちらの方が節電になるのでしょうか。

 答えは「風量を上げる」です。

 福田さんによると、設定温度を下げた場合は、室外機にあるコンプレッサーが稼働し、室温を1℃下げるのに電気代が10%ほど上がってしまうということです。

 一方、風量アップに必要なのは室内機のファンを回すモーターの動力のみ。扇風機やサーキュレーターを回すのと同じで「ほとんど電気代がかからない」ということです。

熱帯夜のエアコン、「つけっぱなし」が正解

「つけっぱなし」と「3時間後に切タイマー」の室温比較実験の様子

 寝苦しい夜のエアコン、快適に寝るためには「朝までつけっぱなし」と「3時間後に切タイマー」のどちらが良いのでしょうか。パナソニックによる8時間の実験で比較しました。

 「3時間後に切タイマー」のほうは、タイマーによりエアコンが停止すると、わずか30分で室温は28℃を超に。

  さらに8時間が経過するころには、タイマーで切った部屋の室温は31.2℃に達しました。

福田さん
「夏の寝室は28℃を超えたらもう寝苦しい状態です。タイマーが切れたら30分で睡眠環境としては、あまり望ましくない状況になります。この暑い夏、エアコンは朝までつけっぱなしが正解だと思います」

「つけっぱなし」VS「切りタイマー」 一晩あたりの電気代差は「15.2円」

「つけっぱなし」気になる費用は…

 つけっぱなしが体にとって正解だとしても、気になるのは電気代です。

 6畳用エアコンを28℃設定で8時間つけっぱなしにした場合の電気代は一晩26.7円。一方、3時間で切れるタイマー設定の場合は11.5円で、差額は15.2円。1カ月で換算すると約456円の差になります。

 さらに夜間は日中と比べて電気代も安くなります。昼間の外気温35℃・室温28度℃設定(気温差7℃)で8時間運転した場合の電気代は52.7円ですが、夜間に外気温が30℃まで下がり室温設定が同じ28℃(気温差2℃)の場合は26.7円と、大幅に抑えられます。

 福田さんによると、寝る30分前にスイッチを入れ、風は上向き(水平)にすることがオススメだといいます。

福田さん
「寝室は昼間かなり暑くなっています。壁や天井付近が温められて、なかなか温度が下がらないので、寝る30分前から冷やしていただくことで、寝室に行ったときに快適な環境で睡眠に入れると思います。また、寝ている間、身体が冷えすぎるとあまり良くないので室温26~28℃、湿度60パーセント以下を目指して、上向き(水平)の風向で優しくお部屋を冷やしていただければ」

夜間の熱中症を防ぐために

夜間の熱中症を防ぐために

 また、夜間の熱中症を防ぐための水分補給として、寝る前と寝起きにコップ1杯の水を飲むことも推奨。

 乾燥が気になる場合は、枕元に置いておくことが勧められています。

 熱中症総合研究所の三宅康史所長によると「設定温度は昼間より高くしておいても良い」といいます。寝るときは下にたまった冷気を感じやすいので、室温28℃以下・湿度60%以下が目安とされています。

エアコンの効き目を決めるのは「室外機」

エアコンの効き目を決めるのは…「室外機」

 エアコンの効き目を決めるのは、実は「室外機」です。

 エアコンは冷たい空気を出しているわけではなく、熱のこもった部屋の空気を取り入れて、その空気から熱を切り離して外に逃がし、熱を取り除いた空気をまた循環させています。

 福田さんによると、室外機にはエアコンの“心臓部”であるコンプレッサーという重要な部品があり「8割から9割の消費電力は室外機が使っている」ということです。

 また、外気温が30℃のときは35℃のときと比べて消費電力が約50%抑えられるというデータもあり、室外機周りの温度上昇を抑えることが、節電につながるということです。

対策①空気の通り道の確保

 今からできる対策としては、まず「空気の通り道の確保」です。

 室外機の横は30センチ以上、壁とは10センチ以上など、少なくとも3方向に距離を置き、落ち葉や泥などの汚れも定期的に取り除くことが重要です。

福田さん
「室外機の周りに物を置いて風の通り道を塞いでしまうと、冷暖房の効率が圧倒的に落ちてしまったり、電気代が悪化する可能性があります」

対策②日除けを設置

 日よけを設置することも有効です。

 すだれなどで日陰を作ったり、上に日よけカバーを設置して日差しを遮るなどの対策があります。

 ただし設置方法に注意が必要です。福田さんによると、すだれなどで日陰を作る場合は室外機の吹き出し口をふさがないように設置することがポイントです。

 また、上からの日差しを遮るカバーについても、直接置くと効果が薄いので、5センチから10センチほど浮かせて設置することがポイントだということです。

(「newsおかえり」2026年7月24日放送分より)

最終更新:07/27 11:51

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