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基幹病院の市外移転が決定…“地域医療の危機”に挑む診療所の挑戦 休診日返上で急患を受け入れ 兵庫・三田市
08/04 17:00 配信
いま、全国で医療機関の廃業や統廃合などが進み「病院が消える」事態が相次いでいます。地域医療の維持を図る、あるクリニックの挑戦に密着しました。
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市の基幹病院が市外へ…背景には高齢化と医師不足
兵庫県三田市の「まんかいメディカルクリニック」
兵庫県三田市の「まんかいメディカルクリニック」。内科や小児科、呼吸器内科など幅広い診療科を抱えています。
急な発熱やけが、体調不良に対応する“地域の入り口”として多くの患者が訪れます。
まんかいメディカルクリニック・田場隆介理事長
「三田市すずかけ台発で、一人一人の発達・人生を少しでも変えられるお手伝いができればなと」
このクリニックが立地するのは、かつて大阪や神戸のベッドタウンとして発展してきた街「ウッディタウン」。三田市はこうしたベッドタウンの発展で人口を増やし、かつては10年連続で人口増加率、日本一を記録したこともありました。
基幹病院の市外移転が決定
そんな街に、大きな衝撃が走りました。
それが「基幹病院の移転」。
入院や手術、救急医療など地域の急性期医療を支えてきた三田市民病院。約5キロ離れた市外への移転が決まりました。移転の背景にあるのは、人口流出と高齢化の問題です。
高齢者の増加で、これまで以上に幅広い医療への対応が求められる一方、医師不足などから三田市民病院だけで地域の医療を支え続けることには限界があり、医療機能を維持するため再編統合に踏み切りました。
“地域の診療所”の挑戦 休診日返上で急患を受け入れ
田場隆介理事長
まんかいメディカルクリニックの田場理事長
「市民病院が神戸市北区に移転した場合に、一人一人が健康に目を向けていかざるを得ない環境に」
地域医療の危機を感じたという田場さん。6月、休診日を撤廃するという決断をしました。いま、土日祝日を含め、急患の受け入れに対応しています。
田場理事長
「病院は日曜日が休みって誰が決めたかわからない慣習があって、なんとかそれを打破したいなと。いつでも開いているようにしたい」
林卓郎・総合診療部長
クリニックの総合診療部長を務める林卓郎医師は、休診日撤廃を続けていくことが大事だと感じています。
林医師
「(休診日撤廃を)始めて、文化をつくるというか、それなりの汗はかかないといけない」
多い日に1日約70人の患者が訪れる内科。
患者
「日曜日も祝日もやっていて、(子どもが)足を切ったときもお盆だったんで、すごく助かった」
「休診日がないっていうところで、何かあったら頼れる場所かなと思います」
夜まで患者が途切れることはなかった
気になるのは、一人一人の医師が抱える負担ですが…
林医師
「集中力とかが落ちると患者さんも不利益を被りますから、そこは絶対に落としちゃいけない。自分のできる範囲で、とは思いますけど」
午前の診療を終え、午後から再び診察。夜まで患者が途切れることはありませんでした。
林医師
「夜少しずれた時間になると、結構しんどい方に来ていただいたりするので、お役に立てれば」
「(Q.患者さんと向き合う時に大事にしていることは?)結構お待たせすることも多いので、その甲斐があったと思ってもらうことが一番大事。ここに来てよかったというのは何かあればいいと思いますね」
基幹病院の移転で、そのお膝元の街の医療の在り方も変わろうとしています。
田場理事長
「内科だからとか小児科だからとか関係なく、世代・時間そういったものにとらわれず、一人一人の人生が変わっていけるような、そういうお手伝いをしていきたい」
全国で相次ぐ病院の倒産…地域医療を守るには?
全国で相次ぐ病院の倒産
いま全国で病院の倒産が相次いでいます。
帝国データバンクによると去年、倒産した医療機関は過去最多の66件。ことしは上半期ですでに39件。このまま推移すると去年を上回り、過去最多を更新する可能性があります。
今後どうなっていくのでしょうか。日本病院会・相澤孝夫会長は「ベッドタウンに限らず、高齢化が進む地域では病院の運営維持が難しく、移転がどんどん進む」「“専門性の高い医療”と“身近に残す医療”を分け、地域全体で支えることが大事」と話していました。
(「newsおかえり」2026年8月3日放送分より)
最終更新:08/04 17:00


