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イギリス王室ゆかりの海外名門校が和歌山に 全寮制で学費は年間800万円超 選ばれた理由はセーリングに便利な立地?

08/21 09:00 配信

 イギリス王室ゆかりの名門校の姉妹校が、来年9月に開校します。その場所として選ばれたのは和歌山市です。なぜ和歌山が選ばれたのでしょうか。

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創設90年超、チャールズ国王も卒業した英国の名門校

卒業生にはチャールズ国王も

 1934年に創設されたゴードンストウン・スクールは、英国を代表する名門校のひとつです。卒業生にはチャールズ国王や、その父フィリップ殿下が名を連ねており、現在もチャールズ国王が支援者(パトロン)を務めています。

 教育理念は「There Is More in You Than You Think.(自分でも気づいていない力が、あなたの中には眠っている)」というもの。35か国以上から生徒が集まる国際的な学び舎として知られています。

全寮制で授業は全て英語 日本人生徒は約3割と予測

学校の予定地

 「ゴードンストウン・ジャパン・ウエスト校」は2027年9月の開校を予定しています。

 南海和歌山大学前駅から車で約5分。木々に囲まれた約15ヘクタールの土地は以前、企業施設として使われていました。その本社ビルが校舎として活用されます。

 小学6年生〜高校3年生までの7年制で、男女共学。1学年の定員は100人、全校生徒数は700人規模になります。教職員は200人程度を見込んでおり、生徒5人に対して教員1人という少人数制が特徴です。

 学校は全寮制で、寮は7棟を建設予定。1棟あたり100人が入居します。授業はすべて英語で、日本人生徒の割合はおよそ3割と予測されています。

 注意が必要なのは、この学校が文部科学省の認可を受けた「一条校」ではない点です。

 学校教育法第1条に定められた一条校は、学習指導要領に基づいた教育を行う機関で、小学校・中学校・高校などが該当します。一方で、多くのインターナショナルスクールと同様に、今回のゴードンストウン日本校も非一条校であり、公的に日本での卒業資格は認められません。

学費は年間800万超、奨学金で門戸広げる方針

1年間の学費は800万円から1000万円ほど

 1年間の学費は800万円から1000万円ほど。この金額には授業料と寮費などが含まれます。7年間通い続けた場合、総額は7000万円近くにのぼります。

 もっとも、学校関係者はターゲットを富裕層だけに絞るわけではないと説明しています。「奨学金などを準備して、教育の機会を提供できるようにします。幅広く生徒を受け入れるのは、大切なことのひとつです」と語りました。

和歌山が選ばれた理由は"ロケーション"

初代校長のデンジャーフィールド氏

 教育の中核を担うのは課外活動。なかでもセーリングはリーダーシップや忍耐力を養う必修プログラムとして位置づけられています。

 和歌山を選んだ理由について、学校側は「私たちのカリキュラムは勉強だけではなく、屋外での活動や実際の体験から学ぶことを重要視しています。それを実現できるのが、ここ和歌山でした」と話します。具体的には、マリーナシティのセーリング場の存在、関西国際空港へのアクセスの良さ、そして豊かな自然環境が評価されたといいます。

消費拡大を見込む和歌山市、波及効果は限定的か

市は消費拡大や雇用増加に期待

 和歌山市シティプロモーション課は、生徒・教職員あわせて約1000人が市内に定住することで、消費の拡大や雇用の増加が見込まれると説明します。また、周辺に和歌山大学や商業施設があることから、異文化交流の促進も期待されています。

木原善隆コメンテーター

 一方で、地域経済への波及効果については冷静な見方も示されました。

 ABCテレビの木原善隆コメンテーターは「親は富裕層でも、ここに住まないから納税するわけではない。子どもたちは卒業したら世界中の有名校へ行ってしまう。だから定住するわけではない」と指摘した上で、「異文化交流や先生たちが住むという意味ではプラスだが、これができたからといって、画期的に自治体が裕福になるわけではない」と分析しました。

東日本にイースト校の計画も

 ゴードンストウン・ジャパン・ウエスト校の開校後、東日本にイースト校を開校する計画も進められています。

 イギリス王室ゆかりの名門が、セーリングと自然を求めて選んだ地、和歌山。年間800万〜1000万円という高額な学費は一般市民にとって現実的ではないものの、約1000人規模の定住人口の増加や異文化交流の促進によって、地域社会にどのような影響をもたらすのか。2027年9月の開校に向け、その動向が注目されています。

(『newsおかえり』8月20日放送分より)

最終更新:08/21 09:00

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