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奪われてしまった夏休み 子どもたちの笑顔は戻ったのか — 最大震度7の地震から1カ月 岩本計介アナが熊本の被災地を再び訪れた

09/03 11:30 配信

 最大震度7を観測し38人が犠牲となった「令和8年熊本地震」。1カ月以上が過ぎた熊本の今の暮らしを、岩本計介アナウンサーが取材しました。

【ノーカット】手術中に震度6強 そのとき医師たちは・・・ 熊本総合病院のカメラ映像

震度6強が襲った熊本・八代市 日常を奪い去った地震の爪痕

震度6強の爪痕が深く残る八代市 倒壊した建物を前に言葉を失う岩本アナ

岩本アナ
「家があったと思えない。どんな形で建物が建っていたのか、想像できないレベルの崩れ方」

 岩本アナが訪れたのは、震度6強の大きな揺れが街を襲った熊本県八代市。地震発生から10日以上が経っていましたが、倒壊した建物は手つかずのままでした。

岩本アナ
「当たり前ですけど、誰かの家で誰かがここで生まれて育って暮らしていて、当たり前の日常が当たり前じゃなくなった瞬間が地震で…なんと言っていいか」

 38人が死亡し、6万1000棟を超える住宅が被害に遭った熊本地震。そこにあった日常は奪い去られていました。

突然の地震は、山室さん一家の楽しい夏休みを大きく変えてしまった

 取材中に出会ったのは山室さん一家。6歳と5歳、3歳と1歳の子どもたちを育てる大家族です。

母・公美さん
「(Q.毎日どうですか?)にぎやかです。動物園にいるかのような、お出かけも予定していたんですけど、(地震で)できなくなって」

 1年生の長女・結愛ちゃんにとっては、今年が初めての夏休みでした─。

長女・結愛ちゃん
「(Q.夏休みの宿題はどう?)全部できているけど、夏休みのやつはできていない」

母・公美さん
「絵日記がね。夏休みの絵日記の書きたいと思って、予定組んでいたけどなくなってしまった」

 楽しい思い出を作るはずだった夏休みですが、家族の日常・子どもたちの生活は一変しました。

子どもたちと入浴中に地震が…「お風呂」という言葉にもおびえるように

地震で損傷した山室さん宅の玄関タイル

 山室さんのご自宅に伺うと…

「(Q.壊れているのは地震ですか?)そうです。(Q.結構なヒビですね…)」

 自宅は何とか地震を耐え抜きましたが、水は止まったままです。

地震発生時、子どもたちはお父さんとお風呂に入っていた

 地震が襲った時、かいた汗を流すため、子どもたちはお父さんとお風呂に入っていたといいます。

父・和也さん
「どんどん強くなって、立とうとしても後ろに倒れるような、上の子たちは浴槽のふちのところにつかまって、一番下の子はまだ1歳なので、滑って水の中で揺れてるような状態ですね。顔も全部水の中に浸かってるような」

 地震が少し収まったときに、なんとかすくい上げることができましたが、1歳の夢愛ちゃんと3歳の咲人ちゃんは「お風呂」という言葉にさえ、おびえるようになってしまったそうです。

発災から1カ月、断水が解消し戻りつつある子どもたちの笑顔と日常

地震から約1カ月後 山室さん宅を訪ねると…

 あれから約1カ月。再び山室さんのお宅を訪ねました。

母・公美さん「こんにちは」
岩本アナ「こんにちは!久しぶり、みんな元気?」

 笑顔で出迎えてくれた結愛ちゃんたち。

岩本アナ
「わたしがお邪魔してから1カ月近く経ちましたが、その後、生活はどうですか?」

父親・和也さん
「8月25日の火曜日に断水も一応解消で、飲用水としても使えますよということで、そこからやっと洗濯物もできる」

 子どもたちにも変化があったそうです。

母・公美さん
「最初のころに比べたら笑顔が増えました。地震当初は怖いが一番先で」

子どもたちを苦しめた「お風呂への恐怖心」

 もうひとつ、気になることがありました。それは子どもたちのお風呂への恐怖心です。

母・公美さん
「最初のころは、お風呂に入るのがすごく嫌だったんですけど、『水かかるのがいやだ!』とか、『お風呂』というキーワードがでると『もう絶対嫌だ』と言って動かなかった。(今は体を)洗うときに多少泣くくらいで、そのあと普通に泣き止んで遊び始めるので、だいぶちょっとは安心してきたかな」

 子どもたちにとって初めて経験する大きな地震。子どもたちが見せてくれる笑顔を見て、安心したのと同時に心に負った傷が癒えることを祈るばかりでした。

家族で囲む食卓 当たり前の日常が戻りつつある

長女・結愛ちゃん
「13個食べる!」

岩本アナ
「この何気ない食事もなかなか叶わなかったんですもんね、ずっと」

父・和也さん
「簡単に家で何でも作れるかといったら、水がないとできないとか、簡単に洗い物ができない」

母・公美さん
「当たり前が、当たり前じゃなくなったことが一番大きかったと感じますね」

岩本アナ
「大変な思いをされた1カ月だったと思いますけど、何か将来お子さんの中で『地震があったから、こんなふうに私考えている』というのが残ればいいですよね」

父・和也さん
「そうですよね。トラウマとして残らず、いい方に残れば」

(「newsおかえり」2026年9月2日放送分より)

最終更新:09/03 11:30

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