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日本がサイバー攻撃の標的に? 国内で相次ぐ被害 運転免許証の情報が漏れると、知らぬ間に“犯罪に自分が利用されている”可能性も… 識者「企業が対策に投資し、責任を持ってデータ管理すべき」
10/13 07:00 配信
日々、襲いかかるサイバー攻撃の魔の手…。タイムズカー、シチズン時計、エイチ・アイ・エス(HIS)など、サイバー攻撃による被害が相次いでいます。
次に狙われるのは私たちの個人情報かもしれません。岩本計介アナウンサーがその恐ろしさを取材しました。
大阪公立大が9日授業を再開 「ランサムウェア」とみられるサイバー攻撃受け大規模なシステム障害 学生ら約13万人の個人情報流出のおそれも
大阪公立大がサイバー攻撃の被害に…
大阪公立大がサイバー攻撃の被害に…
サイバー攻撃の影響で先週から休講となっていた大阪公立大学が、9日から授業を再開しました。
身代金を要求してくる「ランサムウェア」というサイバー攻撃を受けた大阪公立大学。
少なくとも約13万人の個人情報が流出したおそれがあると発表しました。
1年生
「(Q.やっと9日から授業が再開だが、どう?)ちょっと一安心。授業の課題をしようと思っても、なんもできない状態だったので」
2年生
「(サイバー攻撃を受けたと聞いて)そんなことあるんだと、実際に。身近に感じていなかった。(Q.不安はない?)自分の個人情報が漏れているとなったら、不安ではあります」
日本がサイバー攻撃の標的に? 識者「セキュリティの甘さと身代金を払うことを認識されている」
ITジャーナリスト・三上洋さん
サイバー攻撃が劇的に増えた理由について、ITジャーナリストの三上洋さんは…
ITジャーナリスト・三上洋さん
「実は詳しくわかっていないんです。セキュリティの専門家、企業についても、これぞという共通項が見つかっていない状況。この状況がわからないというのが、一番不安で一番問題」
岩本アナ
「日本は標的にされてると思っていいのでしょうか?」
三上さん
「例えば昨年のデータでは、ランサムウェアにあった企業のうち、40%以上が身代金を払っているという統計がある。つまり、日本は大企業がやられるようなセキュリティの甘さがあるし、お金を払う。こういったことが国際的な犯罪グループに認識されていて、日本企業を狙っているということはあると思う」
仕事中にサイバー攻撃を受けたらどうなる? 岩本アナが「ランサムウェア」をデモ体験
仕事中にサイバー攻撃を受けたらどうなる?
日々襲いかかるサイバー攻撃の魔の手。
その恐ろしさを知るため岩本アナウンサーが向かったのは、大阪情報コンピュータ専門学校(大阪・天王寺区)。50年以上の歴史を持つ、IT・ゲーム・デザインの3つの分野を学べるコンピューター系の総合専門学校です。
岩本アナが仕事をしている最中にサイバー攻撃を受けるとどうなるのか、体験しました。
まずはファイルが問題なく開くかを確認。次にメールを見てみます。一見、ふつうの内容ですが、下のほうには添付ファイルが…
坂ノ下講師
「メールに添付されているPDFファイルを開くと、画面が出てきて…」
よく見ると、デスクトップ上のアイコンには鍵のマークが。そして…
メールの添付ファイルを開いたら、脅迫文とお金を要求する画面が…
岩本アナ
「えっ?『番組制作部の職員PCと共有ファイルを暗号化し、内部資料を取得しました。期限までに要求に応じなければ』・・・。公開までの残り時間も進んで、具体的な要求額もある。ビットコインで払えと…100万ドル?1億5000万円分のビットコイン!?」
現れたのは、脅迫文とお金を要求する画面。すぐにファイルを確認しますがー
岩本アナ
「先ほど開けたファイルは…開けない。他のものも開けない…」
追い打ちをかけるかのように、メールでも脅迫文が
さらに、追い打ちをかけるかのように、メールでも脅迫文が届きました。
岩本アナ
「暗号化されてるというのは、どういう状態なんですか?」
坂ノ下講師
「中のデータが使えなくなっているということなんですね。それを元に戻すには、パスワードとか鍵が必要になってくる。その鍵を悪い人たちが盗んでしまった」
今回、体験したランサムウェアは、比較的多い手口だといいます。
岩本アナ
「メールの添付ファイルを開くというのは、私の日常業務、本当によくあることなんで・・・」
「それが一瞬で…こうなるというのはシンプルに驚きました」
坂ノ下講師
「差出人をちゃんと確認して、怪しげなところは開かないって本当大事なことだと思います」
岩本アナ
「そういう専門知識が非常にいる分野だと思うんですけど、人材というのは日本の中では十分足りてるんですか?」
坂ノ下講師
「今いろんなセキュリティに関するニュースが増えていることから考えると、まだまだ不足しているんだろうなという感触は持っています」
パソコンだけではない!? 普段使っている「スマホ」もサイバー攻撃の標的に…
普段使っている「スマホ」もサイバー攻撃の標的に…
一瞬で情報が抜き取られるサイバー攻撃。ITジャーナリストの三上さんは「パソコンだけが標的ではない」といいます。
岩本アナ
「普段から使っているスマホも、サイバー攻撃を受ける可能性はあるんですか」
三上さん
「例えばメールや広告などで宣伝されているショート動画の偽アプリを入れました。そうすると、この偽アプリが実は不正アプリで、遠隔操作でスマホをコントロールする。その結果、電子マネーが勝手に送金されてしまったという事例があるんです。アプリは必ず公式のGoogle PlayかApp Storeからダウンロードすること。それ以外ではダウンロードしないということが大切です」
私たちの情報が悪用されないために、できることもあるといいます。
三上さん
「現在では2要素認証だったりパスキー認証だったりという、より安全な認証方法が一般化しつつあります。こういった形でログインの仕組みをより高度な安全なものにすることで、私たちへのデータ侵害、個人情報を悪用されて、ポイントが使われるなどの被害をある程度は防止することが可能です」
運転免許証の情報が漏れると、知らぬ間に“犯罪に自分が利用されている”可能性も…
情報漏えいで考えられる被害は…
運転免許証の情報が流出した場合、犯罪に悪用される可能性もあります。
運転免許証には住所・氏名などの個人情報が含まれているので、顔写真だけ別人のものに差し替えた“なりすまし免許証”が作られ、消費者金融での借り入れ、携帯電話の契約、銀行口座が開設されるかもしれません。
その口座や携帯が闇バイトなどの犯罪に使われた場合、犯罪捜査の過程で自分の名前が浮かび上がることにもなりかねません。
三上さんによると「個人では対策のしようがない」といいます。
だからこそ、企業側にはセキュリティ対策への十分な投資をした上で、不要な個人データの収集をやめること、古いデータの適切な破棄が求められるとしています。
岩本アナ
「企業のセキュリティ対策は大丈夫なのかという、我々生活者の厳しい目線、企業を見極める目というのも必要な時代になってきているのかもしれません」
(「newsおかえり」2026年10月9日放送分より)
最終更新:10/13 07:00


