関西ニュースKANSAI
「メンテナンス中」の文字が次々ネット上に PHPの脆弱性発見で企業のウェブサイトに大打撃 今後数カ月は同様の事例が急増の予測も
10/22 18:26 配信
PHPの脆弱性発見で影響広がる
21日から多くの企業のホームページに「メンテナンス中」「緊急システムメンテナンス」の文字がならんでいます。原因はウェブサイト作りに広く使われるプログラミング言語「PHP」に見つかった、システムの欠陥にあたる脆弱性です。しかも、この欠陥の発見にはAIが役立ったといいます。
世界のウェブサイトの7割近くに影響 PHPとは
関西でも大阪府や交通機関などのHPに影響
PHPは、ウェブサイトを構築する際に必要なプログラミング言語です。世界のウェブサイトの約7割で活用されているとされ、日本のサイトでも多く使われています。
たとえば、ログインしたときに自分の名前が表示される仕組みや、商品を買ったあとに注文履歴が表示される仕組みにもPHPが使われています。普段から身近に使っているのに、あまり実感はないかもしれません。
そのPHPに脆弱性が見つかったため、各社が対応に追われました。関西での主な影響は次のとおりです(午後3時時点)
・すき家とはま寿司のホームページ:アプリ予約を停止
・大阪府のホームページ:一部のサービスを停止。一部の検索機能がメンテナンス中で、復旧のめどは立っていないとのこと
・阪急、阪神、京阪:ホームページを閲覧できない状態
・三菱UFJ銀行、池田泉州銀行、京都銀行:22日午後3時時点で緊急メンテナンスを実施
高市総理大臣も呼びかけ 便乗詐欺にも注意を
便乗詐欺への注意を呼び掛けた吉村知事
高市総理は21日、Xで「大至急のお願いです」と呼びかけました。「PHPセキュリティチームが、重大な2件の脆弱性について注意喚起を行っている」というものです。
国家サイバー統括室(NCO)は、21日夜に公開されたPHPの修正版を速やかに適用するよう呼びかけています。木原官房長官は、政府機関や重要インフラ事業者などのウェブサイトが予防措置としてメンテナンスを行っていると説明しました。現時点で、関係する被害の報告は受けていないとしています。
また、大阪府の吉村洋文知事は、今回の件に便乗した詐欺などが起こる可能性があると注意を促しました。
吉村知事
「不審なメール等が来る可能性もあると思いますが、こういうときこそ、冷静に対応をお願いをしたい」
発見のきっかけはAI 今後数カ月は発見急増の予測も
発見のきっかけはAIだった
アメリカのオープンAIは、自社のモデルがPHPの重大な欠陥の発見に役立ったと発表しました。8月頃に問題に気づき、この2カ月の間、合同チームが修正の準備を進めてきたそうです。準備が整ったため、日本の国家サイバー統括室(NCO)が修正版の使用を呼びかけた形です。
ただし、これで安心とは言えません。オープンAIは、今後数カ月は脆弱性の発見などが急増すると予測しています。身近なホームページが再び使えなくなる可能性もあります。
ABCテレビの木原善隆コメンテーターは「影響は甚大でも、被害が今のところ出ていないのは、事前に発見して手を打ってから発表したから」とし、今後怖いのは、被害が出てから発表されるケースだと指摘します。
ネットを使う以上、こうしたリスクがあることを頭に入れておくことが大切です。
(『newsおかえり』10月22日放送分より)
最終更新:10/22 18:26


