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電柱の上ですぐに発見!兵庫県内の住宅街で目撃相次ぐコウノトリ 専門家「全国に広がることがゴール」 野生絶滅から700羽以上に個体数回復

11/05 12:42 配信

 幸せを運ぶ鳥・コウノトリが、兵庫県内の住宅街で相次いで目撃されています。

 一時は野生絶滅にまで追い込まれたこの鳥が今、個体数を増やしているといいます。

 取材班は、コウノトリがよく目撃されている県中部に向かいました。

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電柱の上で発見!取材班もすぐに見つけたコウノトリ

電柱にとまるコウノトリ

 白と黒の羽毛が特徴の国の特別天然記念物「コウノトリ」。今、兵庫県内で目撃が相次いでいます。

 その姿を見るべく、兵庫県加東市を訪れました。

 とはいえ、コウノトリは貴重な鳥。「なかなかすぐには見つからないだろう」と思いきや・・・。

 岩本計介アナウンサー
「いました!いました!電柱の上。想像より大きい。静かな街の主みたいな感じで堂々といるんですね。あまりにも当たり前にいるからビックリした」

「大きいし優雅でしょ」と住民は歓迎

人工飼育下のコウノトリ

 かつては日本全域に生息していたコウノトリ。しかし、明治時代になると田畑を荒らす害鳥として駆除され、その数は大幅に減少。1971年には野生のコウノトリは絶滅してしまいました。

 しかし1989年、初めて人工飼育による雛の誕生に成功。その後も繁殖を続け、今では全国に700羽以上が生息するまでに回復しています。

近隣住民も歓迎ムード

 兵庫県加東市ではコウノトリが多く目撃されています。

近隣住民
「(3日ほど前は)ものすごい来てた。50羽以上いた。今年は多い」

(Q.町の人は喜んでいる?)
住民女性
「『幸せを運ぶ~』と言って(喜んでいる)」

住民男性
「大きいし優雅でしょ。飛んでるところみたら、やっぱり幸せ感じますよね」

専門家「生き物の賑やかさが回復している」

兵庫県立大学 出口智広准教授

 一度は野生絶滅にまで追い込まれたコウノトリ。多く飛んでくるのは良い兆しだと専門家は話します。

兵庫県立大学 出口智広准教授
「非常に喜ばしいことだと思います。2005年から日本ではコウノトリの野生復帰を進めてきました。その成果が表れてるのかなと思っています」

 そのうえで、コウノトリの野生復帰は自然環境の回復にも繋がると説明します。

出口准教授
「コウノトリとかトキは里地の象徴。目撃例が増えていることは、里地の生き物の賑やかさが回復している証拠だと思います。今は兵庫県が中心ですけれども、全国に広がっていくと、自然環境が豊かな昔の環境に戻ることになりますので、そこが目指すゴールかなと思います」

人間の便利さに追い込まれたコウノトリの歴史

コウノトリはどんな鳥?

 コウノトリは大型の肉食性の鳥類で、食物連鎖の頂点。目つきは鋭く、くちばしはピンと尖っています。

 一度は野生で絶滅したコウノトリですが、繁殖が成功し、徐々に個体数が増えていったことで環境省は絶滅危惧種としてのランクを変更。去年までは「ごく近い将来、野生での絶滅危険性が極めて高い」として警鐘を鳴らしていましたが、今年「近い将来、野生での絶滅危険性が高い」にランクを下げました。

 コウノトリが一度、野生で絶滅した背景について出口准教授は、農薬の使用など「農業の近代化」を指摘します。電線などの人工物も、繁殖の妨げになっているといいます。いわば、”人間の便利さによって追い込まれた鳥”でした。

 出口准教授は、コウノトリの個体数の増加について、身近な環境問題を考えるきっかけにしてほしいと話していました。

(2026年11月4日 newsおかえり)

最終更新:11/05 12:42

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