錦織健さんからスロヴァキア室内のツアーに向けてメッセージが届きました！（2016.1.13）

これまでスロヴァキア室内オーケストラとは、多くのステージを共にしていて、今ではホームのような感覚です。
スロヴァキアは、チェコと分離独立した若い国ですが、個人的に縁があって人生初の海外レコーディングが現在の首都ブラティスラヴァ、また人生初のオーケストラとの日本ツアーでスロヴァキアのオーケストラと共演しました。

そして出会ったエヴァルト・ダネルさんとスロヴァキア室内オーケストラは、実に魅力的なオーケストラでした。
もともと欧米人としては控えめな国民性。
メンバーもやはり普段は物静かですが、いざ舞台に上がると豹変し、あらゆる時代や様式の音楽を雄弁に演奏し始めます。
一見いかついダネルさんは実は華麗なパフォーマー。
卓越した演奏技術でリードし、視線ひとつ指の動きひとつで、オーケストラを自在にあやつります。

息もぴったりの演奏を可能にさせるのは、その驚きの練習量。
納得いくまで開場直前まで、綿密にリハーサルを重ねているのです。
今回のコンサートでは、彼等のお得意レパートリーの他に、私との共演でバロックからオペラまでの名曲、さらには復興ソングも歌います。

まだまだ未知の国、スロヴァキアとの出会いのきっかけにも是非聴いていただきたいコンサートです。
錦織 健


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弦の国の極上アンサンブルと艶やかなテノールの最強コラボレーション
スロヴァキア室内オーケストラ＆錦織健

1960年に「弦の国」と呼ばれるスロヴァキア最初の国立オーケストラであるスロヴァキア・フィルの弦楽奏者から精鋭を選出して創立され、スロヴァキアでも最も人気のあるアンサンブルのひとつがスロヴァキア室内オーケストラです。その室内オーケストラが、新年に相応しいプログラムをご用意いたしました。ヴィヴァルディ：「四季」より”春”、モーツァルト：アイネ・クライネ・ナハトムジークなど弦楽アンサンブルの真髄をお楽しみいただくプログラムです。
　ソリストの錦織健とは長年共演を重ねる、まさに“ゴールデン・コンビ”。錦織は1986年のデビュー以来、多くのオペラ、全国各地でのリサイタル出演のほか、オーケストラとの共演も多く、現在、日本でもっとも人気のテノールといえます。また、“紅白歌合戦”への出演や、“上質を知る人”で有名なフレーズのCMに出演するなどメディアへの露出も多く、活躍は多岐に亘ります。2002年からはオペラをプロデュースするなど、歌手として活躍するほか、プロデューサーとしても才能を発揮しています。
　今回は錦織をソリストにカッチーニやマスカーニそして有名なメロディのシューベルトの「アヴェ・マリア」3曲をお送りします。そして、ヘンデル：「メサイア」から2曲。さらに東日本大震災の復興支援プロジェクトから生まれた菅野よう子：「花は咲く」など、多彩なプログラムで新年の幕開けをご一緒にお楽しみください。