ショパン・コンクールの女王が挑むバッハ、ショパン、リスト
ユリアンナ・アヴデーエワ　ピアノ・リサイタル

　昨年2015年のショパン・コンクールでは韓国人初の優勝者としてチョ・ソンジンが話題となりましたが、前回2010年の覇者として脚光を浴びたのがアヴデーエワでした。出場者のレベルが驚くほど高く、最後まで誰が優勝するか分からない大会でしたが、最終的にアヴデーエワがアルゲリッチ以来45年振りの女性優勝者として第16回ショパン・コンクールを制しました。
　その後世界を舞台に活躍を続け、ショパンに限らず、バッハやハイドン、モーツァルト、プロコフィエフ、ラヴェルなど、こだわりのプログラミングで鮮烈な印象を残してきました。今回もバッハとショパンを前半に、後半にはピアノ音楽史上に輝く傑作、ロ短調ソナタを中心としたリストの作品が並ぶという意欲的なプログラム。必聴です！