「雪の尾根」

雪の日、森はゴーゴーとうなり声を上げる。
それはどこか遠い北の国からやってきたのだろうか・・・。
いつものあの森の声とはまるで違うのだ。
この日、尾根に立つ私の頬を打つ冷たい風と雪は、私の体温を奪い取ろうと懸命だ。
でも、森の叫ぶようなうなり声に、私の心は凍てついた。

・・・by 円満堂修治

[円満堂修治さん]

1967年芦屋生まれ。
サラリーマン生活のかたわら、各方面で子供の頃から親しんだ 写真を提供する機会を得る。
ロビーで作品展を催した六甲山ホテルでは、現在各部屋に彼の写真が飾られています。とはいえ六甲山を撮り始めたのは数年前から。
あまりにも 身近すぎて写真の対象ではなかったということです。
今では価値観が変わって、この美しさを子供たちに伝えたいと、幼稚園や児童館などでスライド・ショーを行なっています。
彼のスタイルは、どこにでもある物語を感じて、その瞬間をフィルムに焼き付け、エッセイと共に発表するもので、その文章も見る人々を夢中にしてくれます。
山と渓谷社「六甲 山」誌上で写真を多数担当するなど活躍中。
想いを一人でも多くの人に届けたいと、定期的に彼は写真付きのメールマガジンを発行しています。     希望の方は(enmando@sweet.ocn.ne.jp)へ。

URL・・・ http://www10.ocn.ne.jp/~enmando

 
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