EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 中島 悠
4月 嵯峨生馬
4月 今関 勝
4月 中溪宏一
5月 山川冬樹
5月 近藤 篤
5月〜
6月
浜崎貴司
6月〜
7月
羽仁カンタ
7月 中溪宏一
7月 嵯峨生馬
7月〜
8月
本多有香
8月 冨田秀実
小西雅子
8月〜
9月
安藤直人
9月 小西雅子
9月〜
10月
鈴木幸一
10月 中野シロウ
10月 山田啓雄
11月 川端由美
11月 浜崎貴司
12月 赤星たみこ
12月 山岸尚之
12月 2006年を振り返って
1月 塩田明彦
1月〜
2月
中溪宏一
2月 つやまあきひこ
2月〜
3月
中島 悠
3月 山岸尚之
3月〜
4月
北澤 肯
5月28日ゲスト: 浜崎貴司さん

浜崎貴司1浜崎貴司さんはロックバンド『FLYING KIDS』のヴォーカリストとして1991年4月に、シングル『幸せであるように』でメジャーデビュー。98年にバンドを解散してからはソロ活動に専念し、全国で積極的にライブを行なっています。またKICK THE CAN CREWのMCUやシンガーソングライターの斉藤和義さんや小泉今日子さんなどとコラボレーションされています。

 手塚「浜崎さんとは97年の劇場版『ジャングル大帝』のアニメの時に お会いしてるんですよね」浜崎「僕は手塚マンガの大ファンですから...。僕は子供の頃、“いつか娘さんと結婚すれば手塚家へ入れるんだ”という夢を抱いていました。だから最初にお会いした時にかなり興奮しました」手塚「(笑)あ〜、じゃ〜、狙っていただければ良かったんですけどね〜。惜しいな〜私も(笑)...。今日は浜崎さんが作詞作曲、サウンドプロデュースされた、5月31日にリリースのチャリティCD『友情のエール』のことを伺っていきます。まずこのCDを作ろうと思ったきっかけは?」浜崎「今年はワールドカップイヤーということもあって、“サッカーを単純に応援する曲を作ってみないか”とお願いをされたことが始まりだったんです。それでどういう形にしようかと思った時に昔の『We are the World』とか『Band Aid』のように沢山のミュージシャンが一斉に集まって歌い上げる形にしたいと思い企画したらOKになりました。 せっかくみんなが集まるのだから、その集まるエネルギーをいろんな形変えられたら良いんじゃないかというアイデアは後から生まれました。それがサッカーボールを送るというチャリティーに変わっていきました」

 手塚「この集まったお金でアフリカのエリトリアにサッカーボールを送ることになったんですが、いきさつは?」浜崎「エリトリアはエチオピアから独立したばかりで、お金も無いという状況の国です。ただ今回はピースボートがサッカーボールを運んでくれるので、ボートが立ち寄る国の中で受け入れてくれる所ということで、エリトリアになりました」


浜崎貴司2 手塚「この曲は全部で何人の方が参加されているんですか?」浜崎「34組、53人参加しています」手塚「ミュージシャンではない方も参加されていますが、どうやってお声をかけていったんですか?」浜崎「最初は単純にミュージシャンでいくのかなと思っていたんですが、いろいろなスタッフの関係があって是非やらせて欲しいといろんな人が手を挙げてくれたんです。このチャリティCDは“一緒に盛り上がろう”という思いで聞いてもらえたら理解してもらえることがいっぱいあると思います。単純にこの曲で楽しんでもらえたら嬉しいなと思っているし、その楽しいという広がり、繋がりが自分たちが生きていく未来のイメージを変えてくれるじゃないかなと期待しています。是非皆さん一緒に盛り上がりましょう!!」
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6月4日 ゲスト:浜崎貴司さん

浜崎貴司3  手塚「このチャリティーCDはどういったものなのですか?」浜崎「CD値段は600円で、そのうちの100円がサッカーボールを購入、運搬する費用に充てられます。今回はエリトリアですが、基本は“世界の子供たちにサッカーボールを送る”という趣旨です」

 手塚「いろんな人が参加されていますからレコーディングは大変だったでしょうね。これは一人一人呼ばれて録っていったんですか?」浜崎「そうです。やっぱりスケジュール取るのが大変なので。普通シングルのレコーディングは2日〜3日で終わるのですが、今回は1ヶ月近くかかりました。悪くいえば見切り発車で、スピッツのドラムの崎山君のスケジュールがそこしかなくてとりあえずドラムを録ろうということになったんです。それで打ち込みのキーボードで、ドラムを入れてもらったんですが、彼は譜面も見ずに肉体と一体化した演奏をしてくれました。それでこれはイケルなと思いました。それからドラムとキーボードと僕の仮歌だけで、まだベースが入っていないのに一番最初に出てくるMCUのラップを収録したり...。僕はどこにラップを入れるか決めかねていて、彼に相談したら“考えてみます”ということで、入れられる可能性のある場所すべてを上げてきて、“好きな所を使ってください”と言ってくれたんです。まさに『友情のエール』みたいな感じで、そういう積み重ねで出来上がりました」


浜崎貴司4 手塚「最初は見切り発車のようだったのが、ひとつひとつ出来上がっていくうちに手応えを感じていったわけですね」浜崎「ただ、最後の最後までドキドキしっぱなしでした。最後に忌野清志郎さんと小泉今日子さんに僕が直接話したんです。2人とも僕のアイドルですから緊張しました(笑)僕は自慢をいっぱいさせて欲しいんです。こういう企画モノは音楽として散漫な感じになりがちですが、この曲は本当に一曲を皆で歌っているように仕上がりましたから。やってるうちに“こういうことは一生に一回しか出来ないな”とだんだん思ってきました。というかもう二度とやりたくない(笑)ぐらい大変でしたから」

 手塚「このCDを買っていい気持ちで楽しんで、ワールドカップのモチベーションが上がったうえ、遠い国の子供たちのボールに変わっていくという...」浜崎「僕は子供たちに向ける視線というのが非常に重要に感じています。逆に子供たちが大人たちに送っている視線が気になるんです。僕はこのCDで大人でも夢を叫んでる奴もいるというのを見せたかったんです」

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6月11日 ゲスト:浜崎貴司さん

浜崎貴司5  手塚「浜崎さんは私の父、手塚治虫のファンだそうですが、マンガに触れたのはいつぐらい、どんなマンガだったのですか?」浜崎「両親はマンガに対してネガティヴではなくて、親が出かけて僕たちが留守番しているとお土産としてマンガを買ってきてくれたんです。その中で『鉄腕アトム』の朝日ソノラマから出た復刻シリーズがありましてそれを兄が読み出したのがきっかけだったと思います。その前から手塚治虫さんは知っていましたが、本で読んだのは初めてで今までのイメージとは違っていて、涙がでてしまうシーンもあるし、絵が可愛いと言うか凄く魅力的でした」手塚「それから手塚マンガを次々と読み始めたんですか?」浜崎「小学4年生ぐらいのときに講談社から『手塚治虫全集』全300巻が出ると発表になったんです。それで“これだ”と思いました。毎月4冊ぐらい平均すると400円ぐらいでしたが、お小遣いを全部それに使いました。それで毎月買い続け、気が付いたら大学生になっていました。小学4年から大学生までですから、僕の思春期は手塚マンガに占められていました」

 手塚「全集を出す順番が小学生をターゲットにしてるとか大学生をターゲットにという考えなしに出ていましたから、小学生がいきなり大人のマンガとか社会的なマンガに出会うわけですが、分かりましたか?」浜崎「ええ、ドキドキして面白かったですね。最初に『ジャングル大帝』が出たんですが、ラストシーンで今まで自分が味わったことのない悲劇性やハッピーエンドが微妙に入り乱れているような終わり方で、良いこともあれば悪いこともあるというのが自分の体に叩き込まれてしまいました。だからそこから以降大人ものの『奇子(あやこ)』とか『バルボラ』を読んでも違和感はなかったですね」手塚「私は中学生の時に『奇子(あやこ)』を読んでかなりショックでしたけど...」浜崎「そうでしょうね。ちょっとセクシーなシーンがあるじゃないですか。そういうのを自分のお父さんが描いてるというのはどういう気持ちですか?」手塚「『やけっぱちのマリア』とかだといいんですが、タブーに触れるようなマンガになってくると、父親に対しての嫌悪感と一緒くたになっちゃうんですよ...」浜崎「男の中にはいろんな妄想みたいなものが絶対あると思うし、でも巨匠となって、大先生が過激なテーマにガンガン挑んでいくというカッコ良さは、ロックンロールという感じがしますよね」手塚「まぁ〜社会に対してタブーに向かうというのはロックでしょうね。今でこそそう感じますけどね(笑)当時はね〜...。未だに『奇子(あやこ)』はトラウマですね」


浜崎貴司6 手塚「この番組のテーマになっている手塚治虫のエッセイ集『ガラスの地球を救え』はお読みになりましたか?」浜崎「読みましたが、僕がそのエッセイというよりも手塚作品を通して読むと、生き物が持っている神秘に凄く触れようとして作品を描き続けていたと僕は思っています。それを見つめれば見つめるほど『愛』というものに結びついていったと思います。その『愛』が僕が一番影響を受けた所です。今回の『友情のエール』のようにメッセージを歌に託したいと思ったのは手塚さんの影響だと思います」手塚「歌に込めるメッセージはどんなものですか?」浜崎「僕は楽しい未来を信じているので、そういうものを伝えたいですね」

 手塚「今後の活動についてお聞かせください」浜崎「この『友情のエール』のプロジェクトでいっぱいいっぱいで、ポカ〜ンとしてたんですけど(笑)ソロ活動を今年はきちんとやって、ライブをやって行こうかなという、音楽家として普通の生活に戻していこうと思っています」


近藤篤さん 羽仁カンタさん

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