Story
ストーリー
第6話






謎多き彼氏ハルトから送られてきた宛名のない小包。それは一体誰に宛てたプレゼントなのか?ハルトとのハネムーン行きのチケットだと言って譲らない舞台女優のホノカが開封すると、そこには一匹の可愛らしい猫のぬいぐるみが入っていた。
ラーメン女子・桐野真子がすかさず「出会った日に私が欲しいと言っていたやつ!」と主張すると、青髪女子・谷絵莉奈は「この猫は私がお願いしていたもの!私は猫によく似ていると言われるから」などと急にキャラ変。社長令嬢・皆川麗香に至っては「これは私が頼んだもの」と言いながら抱きしめるも、猫アレルギーを発症して無理のある嘘がバレてしまう。
そんな中、感動の涙を流すホノカは「これは絶対に私へのプレゼント!」と猫のぬいぐるみの中に隠された鍵をおもむろに取り出す。「なぜそれが隠されていたとわかった?」と驚くハルト父をよそに、ホノカは「ハルトが昔、演出した舞台にあるの。私が演じた役がカギの入ったぬいぐるみを開けるの。それとソックリ!」と説明する。
真子、絵莉奈、麗香は「偶然に過ぎない!」とホノカの主張を認めないが、ホノカがクローゼットの中から持ち出した金庫の扉に鍵を差し込むと…見事開錠。そこには新婚旅行のチラシとホノカ名義の航空券、そしてハルトからの「一緒に飛び立とう!」という直筆メッセージカードがあった。
打ちのめされる3人のカノジョの一方で、勝ち誇った表情を浮かべるホノカは、柔和な笑顔を浮かべるハルト父に「お父さん、私がハルトのファミリーです」と挨拶。これにハルト父は「長い付き合いになるな…」と言ったかと思いきや、「あなたにはロマンス詐欺の疑いがある!」と表情一変。ホノカの目の前に警察手帳を突き出して「ハルトは詐欺の指名手配犯。その婚約者も共犯の疑いがあるとして捜査線上に浮上していた!」と言い放った。
なんとハルト父とされていた男は、潜入捜査のために身分を偽っていた捜査官だったのだ。ホノカは「私は何も知らない!」と身の潔白を叫んで抵抗するも、突入した刑事たちによって身柄を拘束され、手錠をかけられてしまう。予想外の展開に真子、絵莉奈、麗香はホノカから「あの3人の誰かかもしれない!全員逮捕!」と言われると、異口同音にハルトへの愛を否定。ホノカは一人、署に同行されてしまう。そんな珍騒動を窓の外から見つめる一人の男がいた…。
第5話






ラーメン女子・桐野真子、青髪女子・谷絵莉奈、社長令嬢・皆川麗香、そしてハルト父の前に、クローゼットから飛び出してきたのはホノカと名乗る第4のカノジョ。なんと真子がアルバイトするラーメン店の後輩だった。
ラーメン店のアルバイトとしては真子の後輩にあたるホノカだが、ハルトとの出会いは3年前だと語り始める。つまり真子はもちろんのこと、他のカノジョの誰よりもハルトとは古い付き合いになるわけだ。舞台女優でもあるホノカとハルトの出会いは演劇。恋人役で共演したのがきっかけだ。ハルトは大阪の下町出身だといい、関西弁を喋っていたという。
演じる役が抜けないタイプのホノカは、恋人役を演じたハルトから「いつか一緒にビッグになろうな!」と言われたことが二人にとっての告白だったと回想する。しかもハルトが考えた次回公演のタイトルの頭文字を縦読みすると「ほのかラブ」。こうして二人の秘密の交際はスタートした。そして3年目、ついにハルトはホノカにプロポーズ。夕日を婚約指輪に見立てながら、「ハネムーンは奮発しような!」と約束するのだった。
3年の愛をはぐくみ続けて結ばれたと信じるホノカ。今日が婚約者・ハルトの誕生日という事で、ハルトを驚かせようとクローゼットの中に隠れていたらしい。ホノカが「そうしたらあなたたちがずかずかと家に入って来て…。」と豹変したかのように真子らを威嚇していると、インターフォンが鳴らされる。面々が「ハルト!?」と玄関に駆け付けてみると、そこにいたのはハルトではなく、ハルトから送られた小包を持った宅配業者だった。
「もしかして私たち誰かへのプレゼントだったりして…」「中身によって誰が本当の婚約者かわかるかもしれない…」。そんな不安と期待をよそに、ホノカは「これはな、ハネムーンのチケット一択なんやでっ!」と勇んで小包に手を伸ばして封を解いていくのだが…。その中身とは?
第4話





青髪女子の谷絵莉奈が謎多き恋人・ハルトにプレゼントしたというシーシャが、社長令嬢の皆川麗香に渡っていたことが判明。その経緯について麗香はこう回想する。
婚活アプリを通して出会ったというハルトの印象は、研究熱心な理系男子。シーシャも科学的装置として渡されたものだった。ハルトの研究室を訪れた麗香に「これは麗香さんとの愛の深さを測る、呼吸同期実験装置。やっと完成した」などと奇妙な管に繋がれたシーシャを示すハルトは「僕は根拠が欲しかった。僕が君のそばにいていい根拠が」と麗香のために研究に没頭して生み出した発明だと説明する。
まさかハルトが自分との愛を測るための研究に没頭しているなど知る由もなかった麗香は、ハルトが会ってくれない間に婚活アプリで別の男性とマッチングしていたことを反省。するとハルトは「そんなことはどうでもいい」とばかりに、呼吸同期実験装置の吸い口のホースを渡して「これを使って二人のデータを取り続けましょう。愛の深さを取り続ければいつまでも円満な夫婦でいられますから」と愛の告白をするのだった。
麗香は呼吸同期実験装置のお礼として、インスタントラーメンばかりを食べているハルトに、有田焼のラーメン丼ぶりをプレゼントしたという。その現物を見たラーメン店バイト女子・桐野真子は絶句する。それもそのはず、その丼ぶりはハルトが真子にプロポーズした際にプレゼントしてくれたラーメンイヤリングが入っていた丼ぶりだったからだ。
真子がハルトにプレゼントしたシルバーネックレスは絵莉奈に渡り、絵莉奈がハルトにプレゼントしたシーシャは呼吸同期実験装置として麗香に渡り、麗香がハルトに渡した丼ぶりは真子に渡っていた。プロポーズ返礼品のサステナブルすぎるループに、3人のカノジョたちは大パニック。すると次の瞬間、開かずの扉だったクローゼットが大胆にオープン。中から「その本命争い、意味ないですから!」と謎の女性が飛び出してきた。
第3話





桐野真子が謎多き恋人ハルトにプレゼントしたはずのネックレスが、何故か青髪女子・谷絵莉奈に渡っていた。絶句する真子をよそに「ハルトからプロポーズされたときにもらったもの。このシルバーは私たちそのものだ」と言う絵莉奈は、ハルトからプロポーズされた日を回想する。
金髪オラオラ系のハルトといつものようにシーシャバーでデートしていた絵莉奈は、将来の事を深く考えず、粗暴な振る舞いをするハルトの態度に嫌気がさしてしまう。一度は別れを決めたものの、謝罪の気持ちを持つハルトから呼び出された場所で絵莉奈は目を疑う。エプロン姿のハルトが小さな子供たちに食事を運んでいるではないか。
驚く絵莉奈に「子供食堂を手伝っている」と優しい表情で説明するハルトは、美味しそうなカレーライスを振舞う。それは絵莉奈とハルトにとっては忘れられない隠し味が施された思い出の味のカレーだった。
思わず涙をこぼす絵莉奈にハルトは「俺は父親とか家庭とかわからないから、ここで練習しているんだ」と子供食堂を手伝っている理由を明かし「これもらって。ジジババになっても一緒にいたい。だからシルバー」とおもむろに銀のネックレスをポケットから取り出して、絵莉奈の首にかけるのだった。
感動的に出来過ぎてはいないか!?そんな疑問を抱く一同。シルバーネックレスのお返しにハルトにプレゼントしたという2個セットのシーシャを、絵莉奈はハルトの家から探し出す。すると、一つ目を見つけた途端に社長令嬢の皆川麗香が「え?私プロポーズの時にもらいました!これと同じものを!」と言い出す。シルバーネックレスの次はシーシャが別の女性に渡っていた!?愕然とする面々の背後で、鍵のかかった大きな棚から物音が!
第2話





謎多き恋人ハルトの誕生日に自宅を訪れた桐野真子は、ハルトの彼女と名乗る青髪女子の谷絵莉奈と社長令嬢の皆川麗香と遭遇。不穏な空気を破るようにインターホンが鳴らされ、ハルトの帰宅を待ちわびた3人が勢いよくドアを開けると、立っていたのはハルトではなくスーツ姿の中年男性=ハルトの父親だった。
タイプのまったく違う3人の若い女性に迎え入れられて驚くハルト父をよそに、真子らは「私がハルトの本命の恋人だ」とアピール合戦を開始。誕生日当日にデートしていた真子はハルト父に自分がハルトの婚約者で絵莉奈と麗香は単なる遊び相手に過ぎないと吹き込んだりして、女子同士での小競り合いが再発生する。らちの明かない状況に呆れ果てたハルト父は、ひとまず3人を落ち着かせて、ハルトからプロポーズされた状況をヒアリング。息子を一番に知る父が、3人のうち一体誰がハルトの本命彼女なのかを見極めることに。
トップバッターは真子。ハルトからプロポーズされたのは1週間前、バイト先のラーメン店の閉店後。ハルトから冷麺の材料を買ってくるように言われた真子が店に戻ると、そこには純白タキシード姿のハルトが。ハルトは真子が買ってきた具材を手に取りながら愛の言葉と具材をかけてうまいこと言おうとしていく。全然うまく言えていないプロポーズだが真子は「替え玉、禁止だよ?」とのろけモードで受け入れるのだった。
このエピソードにハルト父がハルトの人生の節目には必ずラーメンがあったことを思い出すと、真子はハルトからラーメンのイヤリングをプレゼントされた事を明かす。さらにそのお返しにダブルリングにアメジストが入ったシルバーのネックレスをハルトにプレゼントしたことも…。ところが、そのネックレスが思わぬ相手に渡っていたことが判明する。
第1話






バイト先のラーメン屋で、客として訪れたフワフワ系男子ハルトから猛烈アプローチを受けた桐野真子。ハルトの誕生日に合鍵をもらってルンルン気分で自宅を訪れると、そこにはハルト…ではなく見知らぬ二人の女性の姿があった!?
一人は青髪女子の谷絵莉奈、もう一人は社長令嬢の皆川麗香。二人は口をそろえるように「私がハルトの彼女だ」と言う。パニック状態の真子はハルトに電話をするも繋がらず。それは絵莉奈と麗香も同じ。しかも3人ともハルトから「誕生日にウチに来て」と合鍵をもらっていた。
二人にマウントを取るべく、真子は半年前にバイト先のラーメン店でハルトから一目惚れされた馴れ初めを語る。ところが絵莉奈と麗香は真子の「マッシュヘアで犬系」というハルト像にビックリ仰天。半年前にシーシャバーでハルトと出会ったという絵莉奈は「ハルトは金髪ヘアでオラオラ系だ」といい、婚活アプリでハルトと出会ったという麗香は「大学院の研究室にこもって細胞の事を考えている理系真面目男子」とハルトの事を表現した。
それぞれが語るハルト像はまったく違う。険悪な一触即発ムードの中、インターホンが鳴り響く。「ハルト!?」。我先に玄関に向かう彼女たちがドアの外で見たものとは…?