Story
ストーリー
第3話





桐野真子が謎多き恋人ハルトにプレゼントしたはずのネックレスが、何故か青髪女子・谷絵莉奈に渡っていた。絶句する真子をよそに「ハルトからプロポーズされたときにもらったもの。このシルバーは私たちそのものだ」と言う絵莉奈は、ハルトからプロポーズされた日を回想する。
金髪オラオラ系のハルトといつものようにシーシャバーでデートしていた絵莉奈は、将来の事を深く考えず、粗暴な振る舞いをするハルトの態度に嫌気がさしてしまう。一度は別れを決めたものの、謝罪の気持ちを持つハルトから呼び出された場所で絵莉奈は目を疑う。エプロン姿のハルトが小さな子供たちに食事を運んでいるではないか。
驚く絵莉奈に「子供食堂を手伝っている」と優しい表情で説明するハルトは、美味しそうなカレーライスを振舞う。それは絵莉奈とハルトにとっては忘れられない隠し味が施された思い出の味のカレーだった。
思わず涙をこぼす絵莉奈にハルトは「俺は父親とか家庭とかわからないから、ここで練習しているんだ」と子供食堂を手伝っている理由を明かし「これもらって。ジジババになっても一緒にいたい。だからシルバー」とおもむろに銀のネックレスをポケットから取り出して、絵莉奈の首にかけるのだった。
感動的に出来過ぎてはいないか!?そんな疑問を抱く一同。シルバーネックレスのお返しにハルトにプレゼントしたという2個セットのシーシャを、絵莉奈はハルトの家から探し出す。すると、一つ目を見つけた途端に社長令嬢の皆川麗香が「え?私プロポーズの時にもらいました!これと同じものを!」と言い出す。シルバーネックレスの次はシーシャが別の女性に渡っていた!?愕然とする面々の背後で、鍵のかかった大きな棚から物音が!
第2話





謎多き恋人ハルトの誕生日に自宅を訪れた桐野真子は、ハルトの彼女と名乗る青髪女子の谷絵莉奈と社長令嬢の皆川麗香と遭遇。不穏な空気を破るようにインターホンが鳴らされ、ハルトの帰宅を待ちわびた3人が勢いよくドアを開けると、立っていたのはハルトではなくスーツ姿の中年男性=ハルトの父親だった。
タイプのまったく違う3人の若い女性に迎え入れられて驚くハルト父をよそに、真子らは「私がハルトの本命の恋人だ」とアピール合戦を開始。誕生日当日にデートしていた真子はハルト父に自分がハルトの婚約者で絵莉奈と麗香は単なる遊び相手に過ぎないと吹き込んだりして、女子同士での小競り合いが再発生する。らちの明かない状況に呆れ果てたハルト父は、ひとまず3人を落ち着かせて、ハルトからプロポーズされた状況をヒアリング。息子を一番に知る父が、3人のうち一体誰がハルトの本命彼女なのかを見極めることに。
トップバッターは真子。ハルトからプロポーズされたのは1週間前、バイト先のラーメン店の閉店後。ハルトから冷麺の材料を買ってくるように言われた真子が店に戻ると、そこには純白タキシード姿のハルトが。ハルトは真子が買ってきた具材を手に取りながら愛の言葉と具材をかけてうまいこと言おうとしていく。全然うまく言えていないプロポーズだが真子は「替え玉、禁止だよ?」とのろけモードで受け入れるのだった。
このエピソードにハルト父がハルトの人生の節目には必ずラーメンがあったことを思い出すと、真子はハルトからラーメンのイヤリングをプレゼントされた事を明かす。さらにそのお返しにダブルリングにアメジストが入ったシルバーのネックレスをハルトにプレゼントしたことも…。ところが、そのネックレスが思わぬ相手に渡っていたことが判明する。
第1話






バイト先のラーメン屋で、客として訪れたフワフワ系男子ハルトから猛烈アプローチを受けた桐野真子。ハルトの誕生日に合鍵をもらってルンルン気分で自宅を訪れると、そこにはハルト…ではなく見知らぬ二人の女性の姿があった!?
一人は青髪女子の谷絵莉奈、もう一人は社長令嬢の皆川麗香。二人は口をそろえるように「私がハルトの彼女だ」と言う。パニック状態の真子はハルトに電話をするも繋がらず。それは絵莉奈と麗香も同じ。しかも3人ともハルトから「誕生日にウチに来て」と合鍵をもらっていた。
二人にマウントを取るべく、真子は半年前にバイト先のラーメン店でハルトから一目惚れされた馴れ初めを語る。ところが絵莉奈と麗香は真子の「マッシュヘアで犬系」というハルト像にビックリ仰天。半年前にシーシャバーでハルトと出会ったという絵莉奈は「ハルトは金髪ヘアでオラオラ系だ」といい、婚活アプリでハルトと出会ったという麗香は「大学院の研究室にこもって細胞の事を考えている理系真面目男子」とハルトの事を表現した。
それぞれが語るハルト像はまったく違う。険悪な一触即発ムードの中、インターホンが鳴り響く。「ハルト!?」。我先に玄関に向かう彼女たちがドアの外で見たものとは…?