今や、日本の国民食のひとつに挙げられる「焼肉」。そのルーツを朝鮮半島の料理のひとつと考える人も多いが、実は、現在の日本の焼肉は戦後間もない日本で生まれた日本のオリジナル料理なのだ。日本の焼肉は「つけダレ」スタイルが一般的だが、朝鮮半島のそれは、前日にタレに漬け込むため、最初から味がついている。そして、そのスタイルを生み出したのは、戦後、日本で焼肉の店を出していた在日の韓国・朝鮮人たち。そんな焼肉のウンチクを教えてくれるのが、日本屈指の朝鮮近現代史のスペシャリストで山梨学院大学教授の宮塚利雄先生。なかでも焼肉の歴史に造詣が深く、日本の焼肉に関する著書も出版している。今回は、たむらけんじも「ワクワクする!」とやる気満々!宮塚先生が焼肉の歴史をひも解く。
今では普通に使う「焼肉」という言葉だが、実は、一般的に使われるようになったのは、そんなに昔ではないという宮塚先生。そこで、焼肉の誕生から、「焼肉」という言葉が使われるようになった歴史的背景、日本で生まれた独自のメニューなど、現在に至るまでの歴史を紹介する。戦後、食糧不足に悩まされた日本人は、在日の朝鮮人が食べていた牛の内臓(モツ)料理に着目。それまで一般的には口にしなかったモツを食べてみると、とても美味しい!そんな日本人の姿を見た在日の朝鮮人たちは、安い牛の内臓(ホルモン)の店をオープン。人気となり、瞬く間に全国に広まった。だが、当時は「朝鮮料理」や「ホルモン」と呼び、「焼肉」という言葉は使われていなかった。この呼び名が一般的になったのは、昭和40年以降。その背景には政治的な問題が横たわっていた・・・。そして、日本の焼肉は高度成長とともに大きな発展を遂げる。高級焼肉店「叙々苑」が考案した日本オリジナルのメニューとは!?
また、日本の焼肉文化に革命的な変化をもたらした人物を紹介する。今では「お家で焼肉」が当たり前だが、昭和40年代までは外食で食べるものだった焼肉。では、なぜ、焼肉は家庭に入ることができたのか?そこには、日本人の食習慣を劇的に変えた男が存在した。彼の名は森村國夫。スタジオの一同が「そうなんや!」と納得した、森村が生みだした画期的な商品とは!?
スタジオでは、クイズ形式で牛の希少部位を紹介。ここでは焼肉店オーナーのたむけんが水を得た魚のように大活躍!さらに、“利き酒”ならぬ“利き焼肉”にも挑戦。最高ランクのお肉と「焼肉たむら」のお肉を目隠しで食べ、最高級を当てる。「ウチの肉も美味いから不安」と言うたむけんだが、正解することはできるのか!?焼肉店オーナーのプライドを賭けて挑む!
「ハテナの自由研究」は、たむけんの新企画「一流料理人が作る匠めし」。一流料理人にエッ!?と驚くような食材を提示し、それを使って最高級の料理を作ってもらおうという企画。第1回は、イタリアンの名店のシェフ3人が「コンビニのおにぎり」を使い、コンビニで買える500円分の材料とともに料理に挑む!
山梨学院大学経営情報学部教授。'70年高崎経済大学経済学部卒業。'76年韓国・慶熙大学校大学院経済学科碩師(修士)課程修了。'80年韓国・檀国大学校大学院経済学科博士課程修了(単位取得)。その後、'82年高崎経済大学非常勤講師、'86年大東文化大学非常勤講師、'86年大東文化大学非常勤講師、'89年八千代国際大学非常勤講師を経て、'92年に山梨学院大学商学部助教授、2000年から現職。日本の大学で唯一、パチンコ産業論を講義している。著書に「日本焼肉物語」「北朝鮮・驚愕の教科書」(文藝春秋、2007年宮塚寿美子共著)他多数。北朝鮮問題をめぐって、さまざまな日用品や生活資料を通じての実情を探るユニークな論評を行い、特に中朝国境貿易に詳しい。テレビ、新聞、雑誌等のニュース解説、執筆、講演も多数こなしている。パチンコ、焼肉などにも造詣が深い。
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