脇役ながら、日本が世界に誇る食文化のひとつとしてあげられるのが、「ご飯の供」。日本人は、主食であるご飯をより美味しく食べるため、古来より様々な工夫を凝らしてきた。縄文時代の焼き塩に始まり、徳川家康が愛した小魚の煮物(佃煮)、岸田吟香が広めたといわれる卵かけごはんなど、どんな時代も、ご飯のパートナーを生みだしてきた。今回は、そんな「ご飯の供」について、食文化研究家の熊谷真菜先生が解説。レギュラー陣も、イチオシの絶品「ご飯の供」をスタジオで紹介する!
熊谷先生によれば、そもそも、「ご飯の供」の定義とは、基本的に食べるときに調理をせず、サッと食卓に出せて、ご飯にトッピングできるものだとか。なかでも、ふりかけは、ご飯にかけて食べるためだけに開発された食品であり、日本独自のものだという。現在では地元の名産を取り入れたご当地ふりかけが続々登場。全国でおよそ1200種類ものふりかけが販売されているといわれている。そこで、3大ルーツといわれる3つのふりかけを、開発者の愛と情熱に満ちたエピソードとともに紹介する。
また、著名人が愛した、ご飯のベストパートナーを紹介。激動の昭和を動かした政界の怪物、田中角栄と、詩人であり、“童謡の神様”ともいわれた北原白秋、そして、“浪速の喜劇王”として愛された天才役者、藤山寛美の愛した味を取り上げる。
スタジオには、レギュラー陣イチオシの「ご飯の供」が登場。それぞれが、その美味しさを力説するが、ブラマヨ小杉のイチオシには、あまりの辛さに試食した一同が大絶叫!一方、江川先生のイチオシには涙目になる!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「一流料理人のいめちぇんクッキング」。どうしても嫌いな食べ物でも、一流の料理人が美味しく調理をすれば食べられるのではないか?を検証する新企画。今回のテーマは“納豆”で、納豆嫌いの5人が登場。中華、和食、イタリアンの一流シェフが納豆を使って作ったメニューを食べてみるると・・・!
生活文化研究家、日本コナモン協会会長。西宮市生まれ。
同志社大学での卒業論文執筆のため、庶民の味「たこ焼き」の調査を開始。
以降十年間のフィールドワークをまとめた著書『たこやき』は、学会などから高い注目・評価を受けた。
現在はフードマーケティングデザイナーとして企画事務所の傍ら、食文化研究家としてテレビ、ラジオなど多方面で活躍中。著書に「ふりかけー日本の食と思想」「『粉もん』庶民の食文化」などがある。
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