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2010年11月21日放送

「継ぎ足された団地」(2004年1月18日放送) その後…

こんな問題を抱えていました

  • ■分譲販売される際に、建物を継ぎ足す形で3DKから3LDKと増築が行われた集合住宅。建物の側面は、その名残で2色に塗り分けられている
  • ■継ぎ足されたリビングと、元々あった部屋の境には、かつての外壁の窓枠がそのまま残されている
  • ■3人一緒の子供部屋は、妹たちの就寝時間になると、長女は勉強中でも移動しなければならない
  • ■不自然な間取りの中、子供達が大きくなると一気に手狭に
  • ■子ども達は自分の部屋が欲しいと思っているが、狭いので無理だと諦めている
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「匠」からのプレゼント

  • ■かつて窓枠が不自然に口を開けていた、継ぎ足された部屋は、真っ白な壁が清々しい明るいリビングダイニングに大変身
  • ■壁に大きく口を開けていたかつての窓枠を逆に利用して、対面式のキッチンカウンターに
  • ■窓枠を塞ぐことなく、あえて開放することで、家の中を一直線に風が抜ける導線が完成
  • ■二間続きの和室を、3つの机が並んだ勉強スペースと、就寝スペースに分けた新しい子供部屋にリフォーム。間をカーテンで仕切り、勉強に集中できるように配慮
  • ■縦の空間を有効活用するため「匠」特製の2段ベッドを2組用意し、片方の下部分を収納スペースとして確保
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写真:「匠」の顔写真

人と空間の交渉人 中西ヒロツグ

ビフォーアフターで携わった物件の中で、最初に受けた依頼だったので、緊張しながらやった思い出が…。当時の若かった自分を思い出すと、僕が一番ビフォーアフターしているのかもしれないですね。

アフターのアフター その後、家族の生活は、どう変わったのでしょうか…

すっかりお年頃

画像: アフターのアフター

当時の自身の若さも懐かしみながら、訪れた「匠」。出迎えてくれたのは、変わらず明るいご夫婦と、当時11歳だった双子の姉妹。今では18歳というお年頃になっていました。

画像: アフターのアフター

中にお邪魔すると、ほとんど当時のレイアウトのまま。開放的な間取りは、子ども達が部屋に篭もることもなく、常に家族の交流が育まれるという、良い結果を産み出していました。

娘さんから「匠」へ、家族が集まることができることについての感謝の言葉も。

画像: アフターのアフター

ダイニングテーブルでの普段の様子を教えてもらう「匠」。家族で取り囲むその様子は、キッチンから顔を覗かせる明るいお母さんを中心に、みんな笑顔。一緒になって「匠」も笑い出します。

「匠」からの希望

画像: アフターのアフター

リビングダイニングに続いて、子ども達の勉強部屋を見せてもらうことに。部屋を覗いた瞬間、「匠」の口から出たのは笑い声でした。

3姉妹の机の上には、物が溢れんばかり。

三女からは…「ちょっと汚いかな?」

画像: アフターのアフター

この光景を見て「匠」は、おもむろに鞄の中から古いファイルを取り出しました。その中には、リフォームの作業前に描いた完成予想図をまとめたデザイン画が。「匠」がどんな家にするかイメージしたものです。「匠」は、リフォーム当初から、子供の成長に合わせて家具を色々と組み替えることが出来るように考えていました。

画像: アフターのアフター

3姉妹の机やベッドを可動式にすることで、将来、それらを組み替えれば、長女と双子姉妹の個室に分ける事ができ、プライベート空間を確保するというプランを提案していたのです。
「匠」は、是非その機能を使ってもらいたいと思っていました。そして…
「今日やってみます?」

画像: アフターのアフター

思いがけない「匠」からの提案から、模様替えがスタート。家族みんなで、2時間かけて荷物を片付けました。

7年越しのビフォーアフター

画像: アフターのアフター

机の上がすっきりしたところで、「匠」とお父さんで、レイアウトを変えていきます。 2段ベッドの下の段、キャスター付きのベッドを引き出し、勉強部屋に並んでいた机を運んで、その空いたスペースに。さらにクローゼットのボックスを1つ、机の横へ入れると、ピタリと収まりました。向かい側も同様にレイアウト。こうしてそれぞれベッドと机と収納がワンセットに。

画像: アフターのアフター

引き出したベッドは、机が二つなくなった勉強スペースにぴったり収まりました。家具の移動は、これで完了。

そこに「匠」は、もう一手間加えることに。購入してきた様々なパーツを新しくできた机の周囲に取り付けて行きます。

画像: アフターのアフター

作業中に長女が帰ってきました。すっかりお年頃のお嬢さんになった、その姿に「匠」もビックリ。そして、長女も自分のプライベート空間が出来上がっていてビックリ!

かねてから夢見ていた個室は、ベッドの高さを上げて収納力も高めた使い勝手の良い部屋でした。

画像: アフターのアフター

次女と三女のプライベート空間も、「匠」の工夫で快適に。机の上には蛍光灯を付けて、ベッドの下でも暗くないように配慮。お姉ちゃんの部屋とは、カーテンで仕切ることも。

こうして7年越しの「匠」のプラン、成長した3姉妹のためのプライベートスペースが、ついに完成しました。

画像: アフターのアフター

子供達の成長と共に変化する家族の生活。そんな将来を見越していた「匠」は、その計算通りの結果になり一安心。

これで集中して勉強できるはず、と「匠」から新しい環境を渡された、子ども達の「頑張ります」の返事は、明るく力強いものでした。

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