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2010年11月14日放送

お日さまが遠い家

この物件が抱える問題

  • ■母子二人暮らしの築80年の木造平屋建て。周囲の家が、次々と2階建て・3階建てに建て替わる中、平屋のままで残っているので、日当たり・風通しが悪い
  • ■洗濯物を日に当てるため、身長145cmのお母さんが物干し竿を4mの高さまで持ち上げている
  • ■12坪の建坪の平屋で、収納が少なく手狭なため、家中に物が溢れかえり、玄関もクローゼット代わりになっている
  • ■個室が無いため、40歳を越えた息子とお母さんは同室で枕を並べて寝ている
  • ■増設されたユニットバスは、剥き出しのまま奥の部屋に置かれており、脱衣場も無いため、くもりガラス越しに透けて見える部屋で脱ぎ着している
  • ■ユニットバスと収納の間にある隙間に洗濯機が押し込められており、体をねじ込んで洗濯している
  • ■奥まった場所にあるトイレは、以前男性用トイレも設置されていたため空間が広く、今では無駄なスペースになっている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

ひだまりのシンフォニスト 福田浩明

長屋独特の風通しの悪さや日当たりの悪さは大変だろうなと思う。洗濯好きのお母さんの、気持ちよくお日さまに洗濯物を当てたいという気持ちがひしひしと伝わってきたので、楽に楽しくできるようにしてあげたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

洗濯好きなお母さんのために
12坪という建坪から、あえて減築をして生み出した前庭。そこには、太陽の光をさんさんと浴びる物干し台が用意されていました。

これまでは重い洗濯物を苦労して上げ下げしていたお母さん。これからは一段上がって干すことで、濡れた洗濯物で重くなった物干し竿を持ち上げることもなく、以前と変わらぬ日差しで洗濯物を干すことができます。

「匠」は、お母さんのために室内物干し竿も用意していました。前庭に面したリビングダイニングの天井からスルスルと降ろした物干し竿を伸ばして、洗濯物をかければ、天気に左右されることなくいつでも洗濯することが出来ます。

さらに新たに設置した浴室乾燥機を使えば、浴室がもう一つの室内物干し場として、お母さんの洗濯に大活躍してくれます。
画像: 匠のアイデア
再利用に見えない再利用
「匠」は、まだ十分使えるものを再利用して、コストを抑えるようにしました。しかも、そのままではなく、新たな化粧を施し再利用であることを思わせない形で復活させました。

あの奥の部屋にそのままの姿で押し込められていたユニットバスは、無機質だった内壁にヒバの板が張られ、床には2枚のスノコを設置、安全面も考慮して手すりも付きました。木の温もりあふれる憩いの空間へと見違えるような変貌をとげたユニットバスは、位置を変え、再びこの家の浴室として活躍することになりました。

奥にあったトイレも再利用。明るい光が差し込む場所に移動したトイレは、壁に杉板が貼られ、手すりも設置され、以前の雰囲気を思い出させないほどにイメージを変えました。

リビングダイニングのテーブルも、形を変えて再利用しています。普段は親子2人に丁度良い大きさで。来客時には、天板を引き出して4人で使うことが出来るサイズになります。
画像: 匠のアイデア
建坪数を感じさせない収納力
建坪12坪しか無かったこの家を更に減築した「匠」は、多くの荷物を持った依頼者親子でも十分足りる収納スペースを用意しました。

親子2人の靴がすっきりしまえる、背の高い大容量の下駄箱。これは玄関から室内への視線を遮る役割も持っています。外に出なくても郵便物が受け取れる郵便受けも、下駄箱の中に用意されていました。

窓が取れないリビングダイニングの西側に、以前使っていた食器棚や仏壇を組み込んだ、天井一杯までの壁面収納を造りつけました。小さな物から大きな物まで、使い勝手は抜群。

その反対に位置する光が差し込む東側に用意された、小柄なお母さんの背丈に合わせたシステムキッチンも、収納力は文句無し。

更に、「匠」は屋根裏を活用してロフトを設けました。畳6畳分というその空間は、収納スペースとしてだけではなく、屋根から伝わる暑さ寒さを防ぐ緩衝帯の役目も果たします。
画像: 匠のアイデア
親子のプライベート
いくら親子といえども、プライベートの時間は欲しいもの。「匠」は待望の個室を用意しました。

息子さんの部屋は、家で仕事をする際に、資料を広げられるようにと畳の床を用意。その床には机だけを置き、大量の書類がしまえる書棚を天井寄りに設置して、床面積を最大限に確保しました。

お母さんの部屋は、布団を上げ下げする必要がない様に畳ベッドに。もちろん無駄なく空間を活用するため、ベッドの中は収納スペースとして使えるようになっています。

「匠」からのこんなプレゼントも。今は亡きおばあちゃんの形見の鏡台をリメイク。傷や取っ手を直し、お母さんの使いやすい高さに合わせて壁に設置されました。

それぞれの個室に挟まれた空間にも「匠」のアイデアが…。天井から飛び出しているフックを左右に動かすと、エアコンの風向が調節できるパネルが連動します。エアコン1台で2部屋の空調を行うことができるのです。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
奈良県生駒郡 (株)山本建築
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