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2011年8月7日放送

子供が泣き止まない家

この物件が抱える問題

  • ■夫婦と幼い子ども2人で住んでいる元店舗の建物は広さはあるものの、1階の元店舗部分が駐車場としてしか使い道が無く、住居部分の2階まで子どもを抱えて階段を上がらなければならない
  • ■駐車場から2階へと続く鉄の階段は、高さ4メートル、踏み段が20段、傾斜角が50度以上。手すりの固定が甘くグラグラ。その上、足元には2階からの下水管が剥き出しの状態で設置されている
  • ■2階の窓の外には柵が無く、転落の危険が伴う
  • ■屋上への階段の先、外への扉を開けても目に飛び込んでくるのは屋根だけ。以前あった物干し場は取り払われ、床も囲いも何も無い。
  • ■駐車場のシャッターや電気のブレーカーの場所が高く、手が届かない
  • ■床や壁に断熱材が入っていないこともあり、冬は1階の元店舗の外気温度が伝わってきて、室内でも上着を着こまないと耐えられないほど寒い
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

無垢と鋼の錬金術師 高倉敦郎

先ずは階段。入っていきなり急な階段があることが大変。家全体としては結構広さがあるけども、それを上手く活かしきれていない。特に1階部分が広い面積があるのに、ほとんど物置きにしか使われていない。
普通の木造住宅のリフォームに比べると、構造柱が必要無いので、鉄骨造の良さを活かした自由な間取りが出来ると思う。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

適切な駐車スペース
軽いスライド式の扉になった駐車場は、車1台と、ご主人のバイクを停めるのに丁度良い広さになりました。

駐車場内には、洗車用の水栓を用意。奥には充実した収納スペースも。

その横の扉を開ければ、直接台所に入れる動線が。買い物帰りには、車から降ろした荷物を直接台所に持って入ることもできるようになりました。
画像: 匠のアイデア
優しくなった階段
新たに出来た玄関の扉を開けて入ると、かつてそこに位置していた危険な鉄階段は壁の中に封じ込められ、代わりに大きな靴箱が出迎えてくれます。

非常に危険で、家族を悩ませていた鉄階段は、家を支える構造体の一つとして残されました。

鉄階段があった場所の側面には、構造体としての鉄階段の傾斜に合わせて作られた引き出しや、クローゼットが用意されました。「匠」はデッドスペースも無駄なく収納として利用したのです。

新たに作られた階段は、緩やかな回り階段。2階の窓から明るい日差しがさんさんと降り注ぎます。
画像: 匠のアイデア
家族を温かく包みこむLDK
子供たちが外から帰ってきたら、すぐに手洗いができるよう設けられた廊下の途中の洗面台。その横の扉を開けると、そこには1階の半分の面積を使ったLDKが広がります。

杉の天井、珪藻土の壁、タモの床と、「匠」が得意とする、鉄骨の駆体を自然素材が温かく包みこんだ空間が作られました。

その空間に天窓からの明るい光を届ける大きな吹き抜けは、障子で間仕切ることで、夏は強い日差しを遮り、冬は暖かな空気を逃しません。

前も後ろもすべてが収納になっているアイランドキッチンは、「匠」のオリジナルデザイン。子供が何人増えても、食器棚を買う必要がないほどの大容量です。

大きく広げた掃き出し窓の内側に、タイル張りのインナーテラスを設けたことで、ご主人が飼っている金魚の世話はもちろん、裏の実家への行き来も楽になりました。

インナーテラスに設置された金魚の水槽とラックは「匠」オリジナル。水槽のスリットから溢れた水が浮いた汚れを流しだし、特製のトレイの排水口を通じて足元の濾過器に集まり、再度、綺麗な水として循環利用される仕組み。水槽内のメンテナンスが毎日大変だった金魚の世話が手軽になりました。
画像: 匠のアイデア
子ども達の成長にあわせて
新たに作られた階段の途中にある踊り場。そこから入れるのは、元々高かった1階の天井高を利用して作られた広々としたロフトスペース。収納として使ってもいいし、子ども達の秘密基地にも。

子ども達が遊び場として使ったときのことを考え、「匠」はさらに仕掛けを。ロフトの柵を倒すとなんと「匠」オリジナルの机に早変わり。下の隙間から足を放り出して座れば、1階のお父さんやお母さんとお話しながら、お絵かきを楽しむことだってできます。

2階にある14畳もの広さを持つスペース。大きな荷物が山ほど入るこの部屋を仕切るのは、可動式の収納棚。この棚を動かして部屋を分割すれば最大3部屋を確保することができます。将来3人目の子どもが欲しいという夫婦の夢が叶ったときや、生活スタイルの変化に合わせて、間取りを自由に変えることができます。
画像: 匠のアイデア
夫婦にも嬉しい間取り
新しく用意された夫婦の寝室。壁一面にクローゼットが備え付けられ、沢山の洋服が仕舞うことができます。

クローゼットと対面する壁にある扉。開けるとそこには、タイル敷の広い室内物干しが。もうこれからは雨の日だって心配無用。さらに洗濯機のある洗面脱衣所とも繋がっているので、洗濯物を干すのも楽々。

その物干し場の大きな収納棚の隣には、作り付けの鏡台まで。至れり尽くせりです。

ご主人にとって嬉しい部屋も。2階に用意された畳敷きの3畳間は、ご主人の書斎。客間としても利用できます。

もう一つ、嬉しい場所が。扉の外には屋根しか無かった屋上に、町を一望できる、まるで展望台のような気持ちのいい広々としたテラスが設置されたのです。夏の花火大会の特等席。「親子でここから花火を見る。」そんな夢も叶えられることでしょう。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
香川県丸亀市 株式会社ヒカリ
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