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2014年4月20日放送

玄関まで40メートル以上ある家

この物件が抱える問題

  • ■外出をする際、段差を避けるため、部屋から40メートル離れた工場まで遠回りをしなければらない
  • ■工場を歩く際は、手すり代わりになるものがないため、台車を頼って歩かなければならない
  • ■玄関から室内に入るまでにいくつも段差があるため、転ぶ原因となっている
  • ■おばあちゃんの腰が曲がり長時間椅子に座ることができないため、別室で食事をとっている
  • ■おばあちゃんが一日に何度も上り下りする階段は、傾斜が60度もあり、踏み幅もせまく危険
  • ■外にあった水回りに室内から行けるように廊下を作ったが、距離が長く途中で段差もあるため不便
  • ■洗面脱衣所から浴室に入るためには段差を上り下りしなければならない
  • ■工場は20年間20年間物置としてしか使われていない
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

気負わない家の仕立屋 木村茂伸

いつも周りに家族が感じられるような家にしたいと思う。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

風格ある佇まいの母屋
瓦を綺麗に塗装し、色褪せていた杉板の外壁も塗装し風格ある日本家屋の佇まいを蘇らせました。


母屋の玄関は、スロープを設け段差を解消。おじいちゃんのお気に入りの扉はそのままに、お客様用として生まれ変わりました。

画像: 匠のアイデア
家族のための新しい玄関
玄関前のアプローチには、両側に手すりを備えた、緩やかで幅の広いスロープを設けました。車椅子でも無理なくスムーズに出入りが出来ます。


玄関ホールの壁面には、家族5人分の靴が収まる大容量の靴箱も用意しました。




壁の手摺の部分には、おじいちゃんが昔作ったパイル生地を飾りました。
表面に凹凸のある手摺は、握り易くて滑りにくいので安心です。
画像: 匠のアイデア
昔の面影を残して。
工場に置かれていたおじいちゃんが自分で作ったパイル生地を張ったソファは新しいリビングへ定位置を移しました。

キッチンカウンターの下の飾り棚は、おばあちゃんからのリクエストで、旧階段を再利用したもの。
階段の踏面の間に差し込む棚板は、取り外し可能で、置くものによって高さを変えることができます。
画像: 匠のアイデア
新しい家族と愛犬のために
キッチンから見える庭には、孫の貼り絵を色違いのレンガと小石で、懐かしいサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを再現しました。

庭の南端に伸びるのは、お父さんが希望していた家庭菜園を楽しめるコーナー。





庭の真ん中には、レンガで作った愛犬のための水飲み場が作られました。
ベンチにもなるタイヤを使った遊具も作られ、近所の愛犬家の皆さんと交流を楽しむこともできそうです。
画像: 匠のアイデア
家族それぞれの寝室
庭に面したキッチンと壁を挟んだ並びに娘夫婦の寝室が作られました。リビングにいる両親の気配も感じられる場所です。

自分の部屋が欲しいと願っていた孫待望の個室は、トラス構造の梁が露わになった雰囲気ある六畳間。





高い天井高を生かした3畳分のロフトスペースは、友達が遊びに来た時など、泊まってもらうこともできます。
画像: 匠のアイデア
3世代で囲む食卓
匠特製のダイニングテーブルは、天板を削って微調整され、車椅子のお爺ちゃんがそのまま席につくことができます。

おばあちゃんに合わせた手すりのついた小上がりの下も無駄にせず、床下収納を作りました。
2段になった引き出しは、直接座敷に上がる踏台の役目も果たします。
画像: 匠のアイデア
空間をつなぐ居室
小上がりから、車いすも楽に通れる扉の先には、お爺ちゃんの寝室が作られました。


ベッドの脇の障子をあけると家族がくつろぐLDKへと繋がります。
すべて開け放つことのできる障子を開けばリビングと空間がひとつになり、家族の様子を一望することができます。


直接行き来できるお爺ちゃんとおばあちゃんの部屋の間には、両親専用の車椅子でも楽に入れるトイレが備え付けられました。 引き戸は両側から開くことができるので、遠回りせずにトイレに入ることができます。


おばあちゃんの部屋は、リクエストにこたえて畳の間になりました。
壁には使いやすい高さに手すりを設置。
おばあちゃんが楽な高さの座卓も用意しました。


嫁入り道具の着物箪笥は、趣味の手紙を書くのに便利なように、使いやすい高さで備え付けられました。




おばあちゃんの部屋から、リビングの小上がりに続く専用の廊下が作られました。
窓から外を眺めながら、緩やかなスロープで楽に安全に行き来することができます。
画像: 匠のアイデア
ゆとりある水回り
洗面脱衣所は、車いすでも十分入ることができ、手すりも備え付けられました。


介護しやすいように広めに作られた浴槽には、スイッチ一つで上げ下げできる介護用リフトを装備。
画像: 匠のアイデア
工夫の凝らされた美術教室
合板で作ったテーブルは、使い道によってレイアウトを変えることができます。


天板には、教室で使う筆や絵の具を仕舞える収納が作りつけられました。





天板の下には、画用紙がぴったり収まります。






子供たちが座る椅子も、鞄や手荷物が入れておけます。





壁一面に貼られているのは、 コンテナやトラックなどで運ぶ荷物を載せるパレット。
パレットの形状を生かし、多目的の飾り棚や収納に利用しました。



教室に欠かせない黒板も、パレットにかけられ、その場所も自由に変えられます。





住まいと教室を行き来できる動線も確保しています。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
和歌山県和歌山市  城善建設株式会社
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