授業風景

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大阪市立成育小学校

2014年9月25日

授業風景56

テレビの生中継とは?

授業対象5年生3クラス101名

高校野球中継の舞台裏って?

写真 大阪市城東区の成育小学校に到着すると、休み時間中の児童で校庭は大にぎわい。元気一杯の様子を見て、楽しい出前授業になりそうな予感がしました。
今日はスポーツ部の佐藤ディレクターを講師に、テレビの生中継について勉強します。まずはこの夏の熱戦も記憶に新しい、全国高校野球選手権大会中継の舞台裏を紹介するVTRを皆で見ました。「試合の時、いったい何台のカメラで撮影しているの?」「何人くらいのスタッフが関わり、それぞれどんなお仕事をしているの?」「映像はどうやって皆の家のテレビに届いているの?」など生中継の基本的な知識を学びました。
佐藤ディレクターは普段から、高校野球やプロ野球中継に携わっています。興味津々の野球っ子たちからは矢継ぎ早に質問が!「今年の高校野球ではどの試合が一番印象的でしたか?」「高校野球とプロ野球とで審判の服のカラーが違うのはなぜ?」等々、佐藤ディレクターも答え甲斐のあるしっかりとした質問がたくさん飛び出し、児童の関心の高さがうかがえました。

仕事は野球中継だけではありません!

続いて、佐藤ディレクターが6月にブラジル取材に行った際のエピソードを披露しました。取材目的はもちろんサッカーW杯!この時の佐藤ディレクターの仕事はサッカーの試合の中継ではなく、試合が開催されている街の様子、ワールドカップの競技場の周辺の様子などの取材でした。あるときはレストランに集う日本人サポーターに突撃インタビューしたり、またあるときは中継中に高野アナが現地の皆さんに賑やかに囲まれたりと、ハプニングも含めてブラジルでの熱気をリアルタイムで新鮮なまま伝えることができるのが生中継です。
その様子は「おはようコールABC」、「おはよう朝日です」や「キャスト」の生放送のスタジオに繋がり、皆さんの家庭のテレビに届けられました。
実はこの中継のために朝日放送からブラジルに取材にいったメンバーはたった4人。携帯電話の回線を使って映像を送るシステムを持った機材を使ったため、スタッフも最小限で済むのです。

生中継リポートを体験してみよう!

写真 私たちは、ブラジルで使用したものと仕組みがまったく一緒の、肩に背負って持ち運びできる小さな中継送信機を、成育小学校に持ち込みました。校庭から児童たちがリポートする生中継の映像をその機材で撮影して送信し、残った児童はその映像を教室の中のテレビで見ます。果たしてうまくいくでしょうか?
リポート内容はクラスごとに児童の皆さんに事前に考えておいてもらいました。持ち時間は各クラス約1分間。リポーター(出演者)役の児童がカメラの前にスタンバイし、ディレクター役がキューを出して、生中継がスタート!どのクラスもお天気情報やクイズ形式のリポートなど、我々スタッフが思いも付かないようなたいへん工夫が凝らされた内容で、視聴者である児童の皆さんも私たちも大爆笑!
写真実はこの簡易中継のシステムは、携帯電話の電波が通じるところであれば、たとえば中継車が入っていけないような細い道の奥だったり、また、場所を移動しながら中継を続けることができたりするので、最近では広島の土砂災害、御嶽山の噴火の報道などでも大活躍しました。
一言で「生中継」といっても中継車とたくさんのカメラを使い、数十人、多いときには百人単位の人たちが関わるような大掛かりなスポーツの実況中継もあれば、簡易システムを使った少人数で行う小回りの利く中継もあります。今回はそれぞれの特徴とともにスポーツ部の仕事について勉強してもらいました。どちらにしても「現場の臨場感」を伝えるのが私たちの放送局の使命。その役割が少しでも分かってもらえたらとてもうれしく思います。

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