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花人 赤井勝さん

20171014日(土) 午前11時

花と共に生き、花の魅力を伝え続ける花人。

花人 赤井勝さん

独創的かつ斬新なデザインで人々を魅了するフラワーデザイナーが大阪にいる。自らを“花人”と称し、大阪の北新地にアトリエ兼フラワーショップ「emi flower」を構える赤井勝さんだ。

定期的に開催するフラワーレッスンでの姿からは想像がつかないが・・・赤井さんは日本を代表するフラワーデザイナー。ローマ法王へのブーケ献上や洞爺湖サミットの装花、各国大使夫人へのフラワーレッスンなど、その経歴は華やかだ。

赤井さんの祖父母は花作りの農家で、両親は花屋さん。そんな環境で育ったことから、自然と花の仕事に就き、やがて、生花でもない、独自の“装花”というスタイルを築きあげる。斬新な作風で花の世界に革新を起こした人物として知られる赤井さんが、“装花”への想いを語る。

現在は、東京にもお店を持ち、大阪と東京を行き来する日々。東京のお店は息子さんが店長を務めている。東京でのある日。
赤井さんの1日は、まだ夜も明けきらない午前3時から始まる。日本で一番大きな花卉(かき)市場“大田市場”で花を仕入れ、水揚げ。華やかな世界の裏側を紹介した。

日本のみならず、世界の人々に花の魅力を伝え続けている赤井さんが、今、取り組んでいるライフワークがある。それが「子どものためのフラワーレッスン」。子どもたちに、幼い頃から花を身近に感じてほしいという想いで行っている。いわば食育ならぬ「花育」。今回は幼稚園へ赴き、園児たちに出張教室を行う。
「子どものためのフラワーレッスン」の準備から本番当日までを追った。

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エミ フラワー
概要国内外で活躍するフラワーデザイナー赤井勝氏が経営するお花屋さん
住所大阪市北区堂島1-1-20 堂島上ビル1F
電話番号06-6345-0380
営業時間12:00~22:00
定休日土・日・祝
備考ブーケ(小) 3,000円~

京阪電車中之島線「大江橋」駅 5・6番出口から徒歩約5分

赤井勝 装花イベント
10月26日(木)~29日(日)午前11時~午後8時
ミキモト大阪店 ヒルトンプラザイースト2階
グリーンベリーズ コーヒー谷町店
概要しっとりしたスコーンやサクふわ食感のマフィンに加え、谷町店では多彩な焼きたてパンの販売
住所大阪市中央区谷町2-3-12 マルイト谷町ビル1F
電話番号06-6631-7180
営業時間平日6:30~22:00
土曜8:00~22:00
日祝8:00~21:00
定休日無休
備考グリーンベリーズセット 450円(税抜)
バタークロワッサン、チョコクロワッサン、パルミエから1つ+セットドリンク

地下鉄谷町線 谷町四丁目駅から徒歩2分

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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