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「オズズキッチン」 杉本佳奈さん

2021123日(土) 午前11時

華やかなケータリングとお弁当で和歌山の食を発信!

「オズズキッチン」 杉本佳奈さん

和歌山の紀ノ川を臨む小さな駅「田井ノ瀬」。ここからほど近い場所に、去年の夏、あるお店がオープンし話題となっています。それがテイクアウト弁当の「オズズキッチン」。地元生産者さんがつくる野菜、港に揚がった魚、紀州のお肉など和歌山の食の魅力を、お弁当を通じて伝えています。

店主の杉本佳奈さんは「管理栄養士」と「ジュニア野菜ソムリエ資格」を持っています。心も身体も満たされる料理を“わっぱ”に詰め込んだ、見た目もカラフルなお弁当が人気。また、予約制で華やかなウェディングやパーティの出張ケータリングも手掛けています。

料理やお菓子づくりに興味があった杉本さん。大学では食物学を学びました。卒業後は給食を自分たちで作っている保育園に就職。毎日200人分の給食を作っていました。働きながら規格外野菜で子どもたちと料理を作って食べる食育イベントをスタート。その活動の中で食材を仕入れていた縁で和歌山に移住しました。ゲストハウスの2階に住まわせてもらいつつ、ハウス内のレストランで働き、食を通じて和歌山の生産者とも関係を深めていきました。

冬場は年末年始のイベントなどでケータリングの仕事が多く舞い込む時期ですが、今年は新型コロナの影響で思うにまかせません。そんな中、久しぶりにホームパーティのケータリング依頼が。杉本さん、雑賀崎漁港であがったシラサエビを使ったスペイン風リゾットや鹿肉のローストなど、普段おうちでは食べられないような、腕によりをかけた料理を披露。依頼者も大満足の様子でした。

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オズズキッチン
概要今回の主人公・杉本佳奈さんが店主を務めるケータリングとわっぱ弁当のお店。和歌山の有機栽培された野菜にこだわり旬の食材を農家さんから直接仕入れている。
住所和歌山県和歌山市岩橋729-6
電話番号090-7886-4150
営業時間11:00~14:00(※なくなり次第終了)
定休日月曜・火曜・水曜
備考週替わりわっぱ弁当1,000円(税込)※要予約

インスタグラムで情報発信
https://www.instagram.com/ozz_kitchen/?hl=ja
青空社
概要杉本佳奈さんが独立前からお世話になっている雑貨店でオーナーの柳友紀さんがセレクトした商品が評判に。杉本佳奈さんは時々オーナーに弁当を届けている。
住所和歌山市大河内541-1
電話番号090-2352-9926
営業時間11時~17時 水曜・金曜・第2、第4日曜のみ営業
備考インスタグラム @aozorashaomise
雑賀崎漁港(鮮魚販売)
概要和歌山市を代表する漁港のひとつで水揚げした魚介類を漁師さんが直接販売している。プロの料理人から一般客まで買いに来る。今回、杉本佳奈さんはここでシラサエビを購入。
住所和歌山市雑賀崎1162
電話番号073-444-2282(雑賀崎漁業協同組合)
営業時間5月中旬までは15時から(シーズンに応じて開催時間は変更)
定休日火曜・土曜・祭日の前日(悪天候の場合中止あり)
備考※商品は時価

ホームページ http://jf-saikazaki.jp/index.html

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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