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「COZY FACTORY」 木工作家 樋口晃史さん・切り絵作家 樋口佳奈さん

2021313日(土) 午前11時

木と紙からユーモラスな作品を生み出す夫婦

「COZY FACTORY」 木工作家 樋口晃史さん・切り絵作家 樋口佳奈さん

モフモフのこけし、ユーモラスな動物たち。クスッと笑えて暮らしが豊かになる。
そんな作品を生み出す作家夫婦がいます。夫は木を素材にして、妻は主に紙を素材にして、それぞれのモノづくりが融合して生まれる可愛いカタチとデザインが人気です。

“ヒグさん”こと、夫の樋口晃史さんは木工作家。“かなっぺ”こと、妻の佳奈さんは切り絵作家。そんな2人のユニットが「COZY FACTORY」です。独自の世界観で、2人にしか作ることができないユニークな作品を生み出しています。
2年前には、アートの街として知られるアメリカのポートランドで個展を開催。2人の作品とワークショップが、現地の人たちに大好評を博しました。

ヒグさんは、京都の美術大学を卒業後、木を使った生活用品を作りたいと、京都の家具メーカーで働いたのち独立、家具作家として活動していました。
一方、子供の頃から絵を描くのが好きだったという佳奈さんは、京都の美大を卒業して切り絵作家として活動。今では商品のロゴデザインなども手掛けています。さらに2人は、子どものためのお絵描きと工作の教室も開催。ものづくりの楽しみを子どもたちに伝える活動もしています。

そんな2人が今回、西宮で個展を開くことに。ヒグさんが大好きな「山」をテーマに、作品づくりを始めました。登山の道しるべとする置石“ケルン”をモチーフにした、巨大なアートが完成!お客さんからも大好評の展覧会となりました。

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gallery6c
概要3月14日(日)まで番組で紹介した個展を開催
COZY FACTORY exhibition『anoyamano』
住所〒662-0075 西宮市南越木岩町9-5 パルレ苦楽園3F
電話番号050-3417-0026
営業時間11:00~18:00
備考期間:3月5日(金)~3月14日(日)
ウェブサイト https://galerie6c.net
国立民族学博物館
概要世界の人びとのくらしと文化にふれる、文化人類学と民族学をテーマにした世界最大級の民族学博物館。常設の地域展示・通文化展示のほか、特別展・企画展を随時開催しています。
住所〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話番号06-6876-2151(代表)
営業時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日毎週水曜 ※水曜が祝日の場合は翌日が休館日
備考ウェブサイト https://www.minpaku.ac.jp

※特別展「復興を支える地域の文化―3.11から10年」を現在開催中
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/14525

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次回の放送

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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