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「ハバサハナ」 木村麻美さん・大東瞳さん

202143日(土) 午前11時

粗糖の優しい甘味 “喜界島スイーツ”姉妹

「ハバサハナ」 木村麻美さん・大東瞳さん

大阪・豊中市。音楽大学へと続く道沿いに一軒のスイーツ専門店があります。店の名前は「ハバサハナ(haba sa hana)」。鹿児島県の喜界島の方言でハバサが香りが良い、ハナサがかわいい。2つの言葉が繋がると”愛おしい”という意味。このお店のお菓子の特徴は、すべて喜界島の粗糖がベースになっていること。その優しい甘みがリピーターを呼んでいます。

お店を切り盛りするのは、喜界島にルーツを持つ姉妹。姉の木村麻美さんと妹の大東瞳さん。共に3人の子を持つお母さんで育児に追われながらも毎日美味しいお菓子を焼き上げます。

粗糖のキャラメルを使ったアップルパイが看板商品。喜界島の黒糖焼酎で漬けたレーズンサンドクッキーや、アーモンドのキャラメリゼ等、お酒に合うスイーツも人気です。

3人兄弟の長女と次女として育った2人。母も祖母もケーキ作りが得意で、いつしか食べることも、手伝うことも楽しみに。その体験が忘れられず麻美さんは結婚後にお菓子教室へ通い始めイベントなどに出店。店を持つことが目標となりました。妹の瞳さんは小学生のころから趣味としてお菓子作りを継続。就職後も独学でその腕を磨いていました。そして2年前、麻美さんの提案で二人は「ハバサハナ」を立ち上げたのです。

この春、ハバサハナは大きな一歩を踏み出すことに。実は、お店に飾ってある写真のサトウキビ畑がちょうど収穫期を迎えています。食材の仕入れと新たなお菓子のインスピレーションを得るため、コロナで長らくご無沙汰となっていた、懐かしい喜界島へ行くことにした2人。 

現地で、サンゴ礁の美しい海岸や様々な特産品に触れ、今まで使ったことのなかった黒糖そのものを使ったお菓子や、名物の「たんかん」を使ったスイーツを構想します。
大阪に戻った2人は、これまでにない新たなスイーツを生み出しました。

ルーツの島に魅せられた、喜界島スイーツ姉妹に密着しました。

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ハバサハナ
概要今回の主人公、木村麻美さん大東瞳さん姉妹が営む焼き菓子のお店。母親の出身地でもある喜界島の粗糖にこだわった可愛くて優しい甘さの商品が話題になっている。
住所大阪府豊中市庄内西町2-7-32
電話番号06-7181-4661
営業時間11:00~17:00(※なくなり次第終了)
定休日日曜・月曜・火曜・水曜(営業は木曜・金曜・土曜)
備考アップルパイ500円
バナナケーキ350円
シフォンケーキ350円
キャラメルナッツタルト400円

阪急宝塚本線庄内駅から徒歩で 約5分

インスタグラムで情報発信
https://www.instagram.com/habasahana/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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