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『虹の仏』伊東亮哉さん

20171118日(土) 午前11時

大阪カレーブームを牽引!唯一無二のカレーを追求する料理人!

『虹の仏』伊東亮哉さん

大阪市天王寺区にある四天王寺の参道近くに、食堂「虹の仏」がある。ランチタイムには連日満席。客層は若者からお年寄りまで幅広い。そのお目当ては、和の出汁とスパイスが香る「出汁キーマ」。辛すぎないのにコク深く、スパイスが利いた、他では味わえないカレー体験ができると評判だ。このカレーを生み出したのが、オーナーシェフの伊東亮哉さん。

和食やイタリアン、フレンチなどを経験し、腕を磨いた伊東さんがカレーに目覚めたのは、趣味の仏像見学のために出かけたインド旅行。手間ひまかけた現地のカレーに魅了され、2012年に「虹の仏」をオープンした。

カレーが大好きで研究熱心な伊東さんの趣味は、カレーの食べ歩き。多いときにはランチだけで3軒回ることも。そんな日々の研究の成果によって生まれたのが、夜のカレーコース。前菜からデザートまで全ての皿にカレーを取り入れたユニークなコースだ。

他にはないカレーを追求し、今や大阪の人気店として注目を集める「虹の仏」にこの秋、万博公園で開催される関西最大級の食のイベント「フードソニック」への出店のオファーが。大阪を代表するカレーの名店としてのオファーに、定番の出汁キーマに加え、スペシャルなカレーを作ることにした伊東さん。「海老」を使ったスペシャルカレー作りに奮闘する一方、台風の影響でイベントが中止に!そこで、20食限定のエビカレーとしてSNSで告知。カレーに厳しいお客さん達を大満足させる唯一無二のカレーを生み出した。

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虹の仏
概要唯一無二のカレーを目指す大阪カレーブームを牽引する人気店 店主・伊東さんが作る出汁キーマが名物
住所大阪市天王寺区四天王寺1-12-23
電話番号06-6777-4662
営業時間11:30~14:30 18:00~22:30
いずれも売り切れ次第終了
定休日木曜
日曜日は昼のみ営業
備考出汁キーマ 1000円
セイロンカリー
概要虹の仏・伊東さんが通うスリランカカレーの名店
住所大阪市中央区南船場1-13-4 フロントラインビル 1F
電話番号050-5590-5911
営業時間【昼】11:30~15:00(L.O.14:30)
【夜】18:00~22:00(L.O.21:30)
定休日火曜
テイスト オブ インディア フュウ(TASTE OF INDIA Few)
概要虹の仏・伊東さんが食べ歩きで訪れた店 ミシュランガイドにも掲載されたネパール料理の名店
住所兵庫県川西市平野3-3-24 ルームス1F
電話番号072-793-2772
営業時間11:30~15:00(L.O.14:30)
17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日木曜
備考ミシュランガイド兵庫2016年版 ビブグルマン掲載店
アノニマス
概要虹の仏・伊東さんが通うBAR、カレーの名店としてもマニアに評判のお店
住所大阪市中央区東心斎橋1-17-15 丸清ビル 5F
電話番号06-6245-5589
営業時間【月曜~金曜】20:00~26:00(L.O.25:30)
【土曜】20:00~25:00(L.O.24:30)
【祝日】20:00~24:00(L.O.23:30)
定休日日曜

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浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

2025524日(土) 午前11時

最後の京瓦職人

浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

京都市伏見区。この地で110年以上、瓦を作り続けている『浅田製瓦工場』。現在、京都でただ一人、「京瓦」を製造しているのが、三代目の浅田晶久さん。「京瓦」の神髄は「磨き」と呼ばれる技法。金属のヘラで丁寧に磨き上げ、重厚な光沢と深い鈍色の風合いを持たせる伝統の技術です。浅田さんの手掛けた瓦は、歴史ある寺社や建物の屋根を飾っています。

そんな「京瓦」も、時代と共に需要が激減。かつて京都に十数軒あった瓦工場は、今やここだけ。後継者もおらず、厳しい状況が続いています。「それでも後に残していかなあかん」。伝統を次の世代へ繋げたい。喜寿を目前にしても、休むことなく「京瓦」の可能性と未来への道を追求する浅田さん。しかし今、ある大きな決断を迫られていました。

先月、開幕した大阪・関西万博。「関西パビリオン」の中の京都ゾーンの床と壁を覆う素材として使われたのが「京瓦」です。瓦製作を監修したのが、浅田さん。オファーしたのは、空間デザインを担当した彫刻家の名和晃平さんです。「京瓦のおかげで、ここは静謐な空間になりました」。

浅田さん、屋根がダメなら床や壁にと、京瓦の未来のために、新たな可能性に挑みます。「これ、アインシュタイン・タイルといって、床に敷く」。不思議な形の13角形。早速、デザイン会社から発注がありました。その枚数、1840枚。一枚一枚、想いを込めて仕上げていきます。納品するのは東京都内のオフィス。さて、どんな空間になったでしょう。

切なる思いで、京瓦を残す道と、後継者を探し続けてきた浅田さん。しかし経営は厳しく、人材の採用すらままならないのが現実です。そこで昨年12月、大きな決断に踏み切りました。それは114年の歴史を持つ『浅田製瓦工場』の経営権の譲渡。

同じ未来を見据え、経営権の譲渡にむけて共に歩んできたのは、息子の憲和さんです。憲和さんが2年以上かけて探したのが、京都指定伝統工芸品の「事業再生と企画運営」を行う会社でした。しかし新体制に向けての大切なミーティングで、親子は激突します。心の整理がつかない父親の姿勢を見て、憲和さんがぶち切れました。「何が残したいや!全部自分で潰してるやんけ!必死やねんこっちは!」

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