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荒山拓哉さん 大阪市此花区

2021124日(土) 午前11時

いま話題のフルーツタルト専門店「ふぁみり~たると」

荒山拓哉さん 大阪市此花区

梅田の阪急百貨店でこの10月、「阪急ケーキショー」が開催されました。30店舗以上が出店する毎年恒例のイベントは、大勢のスイーツファンで賑わいます。中でも注目は、フルーツタルト専門店「ふぁみり~たると」。今年6月にオープンしたばかりで、この「阪急ケーキショー」には初参加にもかかわらず、飛ぶように売れていきました。
その理由は、ブース前に山積みされた長野県産のフルーツ。大阪ではなかなか手に入らない旬の高級フルーツが、ふんだんに使われたタルトだからでした。

「ふぁみり~たると」は、大阪市此花区と尼崎市にフルーツショップ2店舗を営む株式会社「ふるぅつふぁみり~」の直営店。社長の荒山拓哉さんは、旬のフルーツを目利きする仕入れのプロです。時には生産地にも赴き、現地の生産農家との親交を深めてきました。「日本のフルーツは品質が高くて、海外でも大人気です。当社でも輸出事業を行っていて、売り上げは大きく伸びています。ただ、ウチの店でフルーツを買うのは、中高年がほとんど。10代20代のフルーツ離れを食い止めようと開発したのが、フルーツタルトです」

フルーツ王国・和歌山県にある洋菓子店のパティシエ、上野山さんの知恵を借りて、タルトの生地とフルーツのバランスを調整しつつ、レシピを作り上げました。タルトも一級品なら、フルーツも荒山さんが旬を見極めた一級品。
「ウチは卸しや輸出事業もやっているので、大量に仕入れますから、値段が抑えられます。他のスイーツ店では手が出せないような高品質のフルーツを、ふんだんに使えるんです」

青果店で働く父の背中を見て育った荒山さんは、19歳でフルーツを扱う会社に就職。尼崎にあるチェーン店を任されますが、27歳の時に独立して、妻の実家がある此花区で、フルーツショップ「ふるぅつふぁみり~」をオープンします。フルーツでお客さんを笑顔にする荒山さんの新たな挑戦とは?

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ふるぅつふぁみり~ 此花本店
概要此花に店を構えて10年。地元の方に愛されるフルーツ専門店。
オーナーが市場で目利きした新鮮な果物がお店に並ぶ。
住所大阪市此花区梅香3-29-18
電話番号06-6464-6620
営業時間平日・土曜9:00~18:00
日曜9:00~17:00
定休日木曜
備考https://www.fruitsfamily0913.com/
ふぁみり~たると
概要「果物のプロ」であるふるぅつふぁみり~が2021年6月にオープンさせたフルーツタルト専門店。
住所大阪市此花区梅香3-29-18
(ふるぅつふぁみり~ 此花本店横)
電話番号06-6466-7008
営業時間11:00~19:00
定休日月曜・火曜・水曜・木曜
Gallery SIGMA.(ギャラリーシグマ)
概要美術館のような外観のパティスリー。オーナーパティシエの上野山さんが作る芸術作品のようなスイーツを求め、県外からもお客さんが足を運ぶ。
住所和歌山県有田市千田24
電話番号0737-20-8585
営業時間10:00~18:00
定休日月曜・火曜・水曜
藤長農園(ふじちょうのうえん)
概要有田市で9代続くみかん農園。柑橘を中心に栽培しており、みかんジュースも生産している。
住所和歌山県有田市宮原町滝45
電話番号0737-88-7473
奈良いちごラボ
概要奈良県内のいちご生産者で構成されるいちごのプロ集団。ブランドいちごの「古都華」をはじめ、薄いピンクが上品な「淡雪」や、艶やかな白さが特徴の「パールホワイト」などを生産。
備考http://nara-ichigo-lab.com/

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次回の放送

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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