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『ピッツェリア トラットリア マガジーノ』ピザ職人 野田泰仙さん

20171125日(土) 午前11時

自家栽培の野菜が自慢の本格ナポリピザ!

『ピッツェリア トラットリア マガジーノ』ピザ職人 野田泰仙さん

二上山の麓に広がる緑豊かな奈良県香芝市にある「ピッツェリア トラットリア マガジーノ」は、開店前からお客が押し寄せ、いつも賑わう人気のピザ屋さん。お店で腕を振るうのは、本場ナポリで開催されたピッツァのオリンピックで世界第3位に輝いた経歴を持つ野田泰仙さん。メニューはピッツァだけでも40種類以上、その日にしかないピッツァも楽しめる。モチモチとした生地はナポリピッツァの特徴で、お客さんに大好評。イタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」の、関西では数少ない認定店でもある。

この店の大きな魅力が、自家菜園で作った野菜の数々。店の目の前の畑では90種類もの野菜を無農薬で栽培。見た目は小さいものの、うまみが凝縮した野菜は評判がよく、ピッツァはもちろん様々な料理に使われている。収穫は開店直前。その取れ高でその日のメニューが決められ、生で出したり、焼いたり、煮たり・・・それぞれの特性に合う調理法で提供される。

ピッツァ職人の野田さんは、兵庫県赤穂市の人気店「SAKURAGUMI」や本場のナポリで修行。2012年には、イタリアのナポリで開催されたピッツァのオリンピックで世界第3位を獲得、世界にその腕が認められた。今はこの店を両親をはじめ、家族で切り盛り。ちなみに畑での野菜作りはお母さんの担当。もともと家庭菜園を趣味でやっていたが、本格的に畑を始めるにあたって奈良県農業大学校に通って野菜作りを勉強した。

毎年、クリスマスには新しい食材で作る新作ピッツァを発表している野田さん。今年はより奈良らしい食材を使いたいと、奈良のブランド豚・ヤマトポークを使ってピッツァ作りをすることに。そこに自家製野菜を組み合わせて、奈良らしい特製ピッツァを完成させるまでを追った!

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マガジーノ
概要自家農園の野菜を使ったピザが人気で世界第3位を獲得した実績を持つピッツェリア。
住所奈良県香芝市鎌田172-1
電話番号0745-79-8815
営業時間ランチ11:30~14:00
ディナー17:30~20:50
定休日水曜
備考クリスマスコース限定の新作ピザは12/22~25のディナーのコースのみで提供

JR和歌山線「五位堂」駅より 徒歩 約15分

近鉄南大阪線「当麻寺」駅より徒歩 約14分

ピザ生地がなくなり次第終了
桝本養豚場
概要ヤマトポークの生産者で直売所も運営
住所奈良県五條市霊安寺町57
電話番号0747-23-0338

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上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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