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伊藤達也さん、万理さん 京都市右京区 「御室和菓子 いと達」

202272日(土) 午前11時

棋士の藤井聡太さんが絶賛した京都の和菓子店

伊藤達也さん、万理さん 京都市右京区 「御室和菓子 いと達」

京福電鉄の妙心寺駅から徒歩5分の閑静な住宅街に、いま若い人に人気な一軒の和菓子店があります。それが、2019年10月にオープンした『御室和菓子 いと達』です。仁和寺の御室桜をイメージしたピンク色のワンポイントが目を惹くこのお店。毎日15種類ほどの和菓子が並ぶのですが、一番人気は愛らしい熊の形をした「くまもなか」です。皮には様々な色を付けて、蝶ネクタイやマスクなど、ひとつひとつ丁寧にメイクアップされています。クリスマスにはサンタ姿など、季節に合わせてコスプレまでします。これがSNSでバズりまくり、女性達のハートを掴んでいるのです。

作っているのは、店主である和菓子職人、伊藤達也さん。考案したのはお店で接客する妻の万理さんで、「幅広い世代に和菓子を楽しんでもらおう」と思い、アイデアを出しました。話題となったきっかけは、昨年10月、お店の近くの仁和寺で開催された将棋の竜王戦。藤井聡太さんがこの「くまもなか」をおやつに選び、絶賛。たちまち話題となり、遠方からもお客さんが訪れる人気和菓子となりました。

「映える」和菓子は「くまもなか」だけではありません。カラフルな「包み餅」は、ピンクや緑、オレンジに紫と、まるでマカロンのよう。もちっとした食感の薄い生地を鉄板で焼き、こし餡と白味噌きな粉を包んでいます。初夏を告げる定番「若鮎」には、入手困難な日本酒、関谷酒造の「空」を使っています。

愛知県出身の伊藤さんは、高校の文化祭でお菓子を作ったことをきっかけに和菓子に目覚め、卒業後に京都へ。老舗の「笹屋伊織」などで17年もの修業を重ね、独立。
『いと達』をオープンしたのです。

さて、『いと達』の厨房では、伊藤さんが夏の新作づくりに取り組んでいました。「京都の夏の風物詩、冷やし飴をイメージした、生姜味の蒸しカステラに羊羹を重ねたお菓子を考えています」。飲み物である冷やし飴をカステラで表現?さて、いったいどんな和菓子になったのでしょうか?

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御室和菓子 いと達
概要藤井聡太さんが絶賛!SNS映えする斬新な和菓子が並ぶ。
住所京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
営業時間午前10時~午後6時
定休日水曜、日曜
備考京福電鉄「妙心寺駅」徒歩5分。

いと達のもなか 1個 300円~
新作「浮島」1個 300円
季節の生菓子 1個 350円

ホームページ
http://itotatsu.com
仁和寺
概要1日1組限定 僧侶による特別プライベートツアーを開催。
住所京都市右京区御室大内33
電話番号075-461-1155(問い合わせ 仁和寺 拝観課)
営業時間午後2時~午後4時30分
備考JRバス「御室仁和寺」下車すぐ。

プライベートツアー 1人 25,000円

ホームページ
https://ninnaji.jp/

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養安明朗さん・美緒さん、井上拓耶さん 『BUM』 千早赤阪村

2025531日(土) 午前11時

千早赤阪村のレストラン&ヘアサロン

養安明朗さん・美緒さん、井上拓耶さん 『BUM』 千早赤阪村

杉の木が鬱蒼と生い茂る千早赤阪村の山中。その山道の途中に、忽然と古民家レストランが現れます。不便な場所にも関わらず、連日お客さんが。「何回か道に迷ったけど景色が凄い」。店を立ち上げたのは、大阪市内から移住した若き店主たち。目指しているのは、手間を惜しまない暮らし。今回は都会を離れ、心の豊かさを追い求める店主たちに密着します。

千早赤阪村の山中に2021年にオープンした複合施設『BUM』。築およそ140年という古民家をカフェレストランに改装しました。オーナーの養安明朗さんと妻の美緒さんは、南インドの伝統的な料理を提供しています。カレーをメインにしたコース料理は、どれも本格的なスパイスを使用。地元の野菜もふんだんに使っています。「これはサンバルという豆と野菜のカレーです」。明朗さんたちは、こうした本場の味に出会うため南インドに渡航し、家庭や食堂で伝統料理を学んだそうです。他のメニューもスパイシーで実に美味しそう。

もともと大阪市内の同じ飲食店で働いていた明朗さんと美緒さん。結婚後に間借り営業で始めたスパイスカレー店が評判となりますが、コロナ禍で売り上げが激減。「生きることを見つめなおしたい」と、今の地に移転したのです。それに共鳴したのが、友人の美容師、井上拓耶さん。母屋の横でヘアサロンを開業。「いい働き方が出来てるなあと」と井上さん。
広い空間を利用してギャラリーも併設。定期的に様々な作家の展示会を開催しています。

4月上旬。『BUM』はある転機を迎えていました。3年前からカレー以外の料理を作るために加入していた調理スタッフのななおさんが、6月から海外に行くことが決まり、いったん『BUM』を離れることになったのです。そのため、自分たちだけで作る新メニューを考案することにしました。

新たなメニューに向けて、明朗さんたちは滋賀県長浜市で店で使う器を探します。また、和歌山県橋本市の農園では、旬の野菜を仕入れます。調理方法も見直すことに。「インド料理を少しはずして、自分たちの暮らしに寄り添ったモノを」。次々と新メニューが生まれていきます。そして、お世話になっている農家さんや友人たちを集めて、試食会が始まりました。
果たしてその反応は?

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