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光山加織さん 大阪 玉造 「トトバーガー」

2022917日(土) 午前11時

魚一家の娘が営むフィッシュバーガー専門店

光山加織さん 大阪 玉造 「トトバーガー」

旬の魚介類を使った人気のフィッシュバーガー専門店が、大阪の玉造にあります。店名は『トトバーガー』。作るのはオーナーシェフ、光山加織さんです。お客さんからは「トト姉(ねえ)」の愛称で親しまれています。人気の秘訣は魚の味や食感を上手に生かす下ごしらえ。マグロのフライはまるでお肉のような食感。アジのフライを挟んだフィッシュバーガーは丁寧な骨抜きで、大人から子供まで大人気。自家製のタルタルソースが決め手です。イワシは開いてバター醤油で味付け。トト姉は調理法を変えながら、魚それぞれの最高の味を引き出しているのです。

食材の買い出しは地元・鶴橋の市場へ。火曜の午前9時過ぎに行くのは、市場の休みが水曜だから、売れ残った魚が安く仕入れられるのと、フードロスを少なくするため。
フィッシュバーガーの値段をなるべく抑えて、「お客さんと旬の魚との出会いが、少しでも増えますように」。それがトト姉の願いです。

大阪の下町で育ったトト姉は、親子三代の魚一家ですが、芸能界に憧れて19歳で歌手デビュー。25歳で引退して、父の鮮魚居酒屋を手伝うようになり、4年前、独立して『トトバーガー』をオープン、たちまち人気店となったのです。また土曜には、実家の店頭で「朝市」も始めました。利益を考えない特価で様々な魚を販売するのは、少しでも魚に興味を持ってもらいたい一心から。取材日の朝市では、大きなマグロの頭が目玉商品となりました。勿論、売れ残った魚は父の店の料理や、フィッシュバーガーに。一つの無駄もありません。

定休日の水曜には、カレー屋さんとのコラボバーガーを作ったりと、休む間もなく動き続けるトト姉。パワフルさと持ち前の明るさで、周りの人たちも笑顔にしていきます。
そして、「魚離れに歯止めをかけたい」「市場の魅力を知ってほしい」と考えて、トト姉が新たに始めたのは、一般女性を巻き込んだ「市場でお買い物ツアー」。迷路のような市場をトト姉が案内するのですが、さて、どんなツアーになったのでしょうか。

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トトバーガー
概要新鮮な魚介類で作るフィッシュバーガー専門店。
住所大阪市東成区中道3-14-11
電話番号06-7709-1966
営業時間午前11時~午後9時 ※当面の間は午後6時まで。
日曜・祝日 午前11時~午後4時
定休日水曜
備考トトバーガー(タラ)600円
トトバーガー(アジ)600円
Premium toto BURGER(ハモ)1000円
1日限定10食

JR玉造駅から徒歩5分。

※6TH(シクス)とトトバーガーのコラボイベント
10月は毎週水曜開催。

https://toto-burger.shopinfo.jp/
6TH(シクス)
概要店主こだわりのスープカレー店。
住所大阪市西区新町1-14-39
電話番号06-4390-4095
営業時間午前11時30分~午後3時(昼)午後4時30分~午後8時(夜)
定休日不定休
備考スープカレー(チキン)1,000円
6TH×toto BURGER(ドリンクセット)1,300円~

地下鉄「本町駅」から徒歩5分。

トトバーガーコラボイベント 9月21日。
お食事処 いしかわ
概要海鮮料理を中心に楽しめるお食事処。
住所大阪市天王寺区玉造元町18-1
電話番号06-6761-5083
営業時間月曜~金曜 午前11時30分~午後1時30分 午後5時~午後10時
土曜 午後5時~午後10時
定休日日曜・祝日
備考JR鶴橋駅から徒歩5分。

ととねぇの朝市(毎週土曜)
午前9時~午前10時30分
鶴橋卸売市場
概要戦後直後のレトロな雰囲気を今に残す市場。
住所大阪市生野区鶴橋1~2丁目
営業時間各店舗により異なる。
定休日各店舗により異なる。
備考JR鶴橋駅すぐ。

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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