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月田翔子さん 大阪市浪速区 「BUTCHER(ブッチャー)」

202341日(土) 午前11時

捨てられる布をオシャレな帽子にアップサイクル

月田翔子さん 大阪市浪速区 「BUTCHER(ブッチャー)」

大阪・難波に「オシャレでカッコいい帽子のブランドがある」と話題になっています。
それが『BUTCHER(ブッチャー)』。帽子のデザイン、パターン、縫製まで一貫して手掛けるのが今回の主役、デザイナーの月田翔子さんです。

月田さんが作る帽子には、大きな特徴があります。それは廃棄される布を使っていること。服を作る工程で出てくる端材、個人が着なくなった服などを帽子として蘇らせるのです。「捨てられる布に新しい価値を与え、カッコよくして世に届ける」。服飾デザイナーの月田さんが手掛ける帽子は、どれも立体の美しさ、着用する人を魅力的に見せる造形が際立っており、しかもストリート感覚に溢れています。

中崎町のセレクトショップ「WHY KNOT」の店長、ノブさんも、月田さんの帽子の大ファン。「自分が着なくなった服から、キャップとか出来たらいいな」という話から「フクカラボウシ」イベントがスタートし、瞬く間に大盛況。ありそうでなかった「オーダーメイドの帽子」は、機能も見た目もハイセンスで、生地を持ち込む人たちに喜ばれています。

大阪で生まれ育った月田さん。高校を卒業後、服飾専門学校に進学します。そしてアパレル会社に就職しますが、その後、服飾デザイナーとして独立。結婚した夫の帽子が頭に合わないので、解体して組み直したところ、予想以上に上手くできたのが、そもそものきっかけでした。

さて、街で話題の『BUTCHER(ブッチャー)』に、新たな依頼が。それはアウトドアメーカーとコラボする、「フクカラボウシ」。メーカーの社員さんの私物から作る「アウトドアキャップ」の製作やいかに。そしてさらに、オーダーされてから完成まで、一ヶ月かかる帽子を、その日のうちに仕上げてしまおうというチャレンジを追いました。

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B+Design LAB.
概要デザイナー月田翔子さんによるhed wear, wear, BAG, apronなど幅広いitemを全て手作業で一貫してプロデュースするブランド。帽子ブランド「BUTCHER(ブッチャー)」を手がける。
住所大阪市浪速区元町3-9-22なんばポプラビル301
営業時間10:00~19:00(事前予約)
定休日不定休
備考ホームページ
https://bucher.fashionstore.jp/
WHY KNOT
概要店主が厳選したオーストラリアの雑貨や日本の雑貨が並ぶ中崎町のセレクトショップ。沖縄・久米島の美味しいコーヒーも楽しめる。
住所大阪市北区中崎西1-6-3
営業時間13:00~18:00
定休日不定休
備考ホームページ
https://whyknotosaka.stores.jp/
syn.
概要大阪・中崎町にあるオーダースーツのテーラー。
“オーダーを身近に”スーツ以外のカジュアル洋服もご提案。
住所大阪市北区万歳町1-6 STARSビル302号室
電話番号06-6360-9690
営業時間月曜~土曜:13:00~19:00
日曜・祝日:12:00~18:00
定休日水曜(その他不定休あり)
備考ホームページ
https://syn-osaka.com/
THE GATE
概要福井のアウトドア企業「カンパネラ」が運営する、自然への好奇心を刺激する新しいかたちのアウトドア・ライフスタイル・ストア。
住所福井市定正町1216
電話番号0776-97-8848
営業時間11:00~19:00
定休日水曜
備考ホームページ
https://www.the-gate.jp/

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上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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