バックナンバー

片山圭介さん 有馬温泉 「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」

2023624日(土) 午前11時

有馬温泉にある日本一のジェラート

片山圭介さん 有馬温泉 「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」

温泉地として知られる関西の奥座敷、有馬。そこに「新たな名所が誕生した」と話題になっているお店があります。風情ある湯本坂、源泉の目の前にある、古民家を改装したお店です。一見和菓子屋さんの雰囲気ですが、正体は意外にも「ジェラート専門店」なのです。店名は『アリマ ジェラテリア スタジオーネ』。30名ものイートインスペースがあります。季節ごとに商品が変わり、店頭に並ぶフレーバーは約12種類。

1番人気は定番の、六甲の酪農家から仕入れた新鮮で搾りたて牛乳を使う「六甲プレミアムミルク」。有馬温泉名物のサイダーと淡路島レモンを使ったジェラートもこれからの季節は大人気です。

作っているのは、4代に渡って有馬で商いをする家に生まれた、有馬育ちの片山圭介さん。「兵庫県や有馬ゆかりの素材を多く使っています。有馬に美味しいジェラート屋さんがあるよ、と知ってもらえたら。有馬は年配のお客さんのイメージがあるので、若い人にもっと来てほしい」。片腕となる助手の岡さんと、出来立てを提供しています。

片山さんは26歳で実家の酒屋を継ぎました。しかし40歳を過ぎた頃、もっと有馬を盛り上げたいと「有馬は紅葉シーズンに訪れる人が多く、他の季節が弱い。有馬にないモノは何か?と考えたのがジェラート。湯上りに合うし、一年中食べてもらえるのではないか」。そうしてジェラートマシンのメーカーのレッスンを受けるなど勉強を重ね、2015年、44歳で『アリマ ジェラテリア スタジオーネ』をオープンしたのです。

片山さんが作るジェラートはどれも手が込んでいます。旬のフルーツをふんだんに使い、「ほうじ茶」や「抹茶」など和素材も取り入れています。そして出世作が、「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」。48歳で初挑戦した全国コンテスト「ジェラートワールドツアージャパン2019」で、このジェラートが優勝したのです。日本一になった片山さんの店は、一躍全国に知られる存在となりましたが、片山さんの挑戦は、まだまだ終わりません。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
アリマ ジェラテリア スタジオーネ
概要今回の主人公、片山圭介さんがオーナーを務めるジェラートの専門店。厳選した地元のミルクにこだわった濃厚で滑らかな味わいが観光客に大人気となっている。
住所兵庫県神戸市北区有馬町1163
電話番号078-907-5468
営業時間10:00~17:00
※売り切れ次第終了。
定休日火曜・水曜
備考六甲プレミアムミルク(ダブル)540円

ホームページ
https://arima-stagione.jp/
アリマルシェ
概要主人公の片山さんがプロデュースした特産品店。兵庫県の地酒や有馬温泉の土産物などを販売している。
住所兵庫県神戸市北区有馬町1162
電話番号078-903-5678
営業時間10:00~17:00
定休日火曜・水曜
備考参考料金
インスタグラムなどで要確認。

インスタグラム
https://www.instagram.com/arimarche__/
有馬サンク
概要こちらも片山さんが経営するカフェバー。名物の有馬サイダーにフルーツを合わせたドリンクや、オリジナルの有馬ビールなどを販売している。
住所兵庫県神戸市北区有馬町1160
電話番号078-595-7345
営業時間10:30~17:00
定休日火曜・水曜
備考有馬サイダー×オレンジ 580円
有馬ビール(ジャパンエール280ml)680円

インスタグラム
https://www.instagram.com/arimacinq
炭火 七りん
概要ブランド肉の黒田庄和牛にこだわる焼肉店。片山さん特製のオリジナルジェラートをデザートメニューに加えている。
住所兵庫県神戸市北区道場町日下部107-5
電話番号078-951-0808
営業時間【平日】
11:30~15:00(L.O.14:00)
17:00~22:30(L.O.22:00)
【土曜・日曜・祝日】
11:30~15:00(L.O.14:00)
16:30~22:30(L.O.22:00)
定休日火曜
備考黒豆ジェラート 429円
桜ジェラート 429円

ホームページ
https://localplace.jp/t200342159/index.html

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー

次回の放送

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー