照明や映像を巧みに操り、様々な光の可能性に挑戦する“光のアーティスト”として活躍する高橋匤太さん。京都市内にアトリエを構える高橋さんは、建築空間を使ったダイナミックな作品を作り出し、国内外で活躍しています。

「映画の大道具になりたい」と、京都市立芸術大学に入学し、彫刻を専攻していた高橋さんでしたが、やがて彫刻そのものでなく、光を当てた時の見え方や影などに魅力を感じるようになり、「光」をメインにしたアート作品に挑むようになります。そして、建造物に映像や光をプロジェクションする手法などで大規模な作品を数多く手がけるようになりました。その中には東京駅や二条城など、多くの著名な建造物も。今回も、重要文化財にも指定された京都の邸宅を扱います。

また、多くの人たちとともに創る大規模な参加型アートプロジェクトも話題。そのひとつが「光の実」と題した作品。子どもたちに笑顔を描いてもらった袋の中に色とりどりのＬＥＤ電球を入れ、ライトアップをするというもの。そんな「ひかりの実」の魅力や、プロジェクトに対する高橋さんの思いを教えてもらいます。

今回は、日本有数の豪雪地帯、新潟県十日町市で行われる光のイベントの様子に密着。８回目となるこのイベント。今回は雪原を舞台に３００００個のＬＥＤ電球を使い、光の花畑を作るプロジェクトを手がけます。現地入りし、１週間かけて作品を作り上げていく高橋さん。大勢のボランティアスタッフと作業は順調・・・のはずが、とんでもない事態に直面！
そんなアクシデントも乗り越え、イベントを成功させた「光のアーティスト」を追った！