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田村友紀晃さん、久美さん 『田村商店(TEPPEN)』 大阪市西区九条

202538日(土) 午前11時

町工場のイメージを変えたい!夫婦で挑む「廃材ブランド」

田村友紀晃さん、久美さん 『田村商店(TEPPEN)』 大阪市西区九条

ショールームに飾られている、穴の開いた鉄板。その使い方は?ティッシュボックスの上に乗せると、ティッシュを引き出しても箱が持ち上がらない!これなら片手が塞がっていてもティッシュを取り放題。他にも、鉄で作った傘立てやハンガーなど。実はこれ、金属製品を作る際に出た廃材を、アイデアとデザインで生まれ変わらせたモノなのです。

手がけているのは大阪にある町工場『田村商店』の専務・田村友紀晃さんと妻の久美さん。田村さん夫妻が「モノ作りブランド」を立ち上げたのは2年半前。その名も「TEPPEN(テッペン)」。今回は、町工場のイメージを変えたいと、力を合わせてチャレンジする夫婦の情熱に密着します。

大阪市西区九条。町工場が軒を連ね、「鐵の町」と呼ばれた時代もありましたが、後継者不足で現在は全盛期の4分の1になっています。そんな町にある『田村商店』に、高校生が見学にやって来ました。田村夫妻が講師となり、モノ作りの魅力や楽しさを教えます。廃材のアップサイクルで生まれ変わった製品を見た高校生たちは、何を思ったのでしょう。

1951年、ボルトやナットの製造会社として創業した『田村商店』。友紀晃さんは大学卒業後、別の会社で働いていましたが、12年前、家業に戻ります。しかし3年後、父が急逝。専務に就任した友紀晃さんは、町工場が置かれた厳しい現状に向き合うことに。人手不足に悩む町工場のイメージを変えたい!友紀晃さんは思い切って倉庫をオシャレにリノベーションしました。

その頃、妻・久美さんのアイデアで、捨てるしかなかった鉄の廃材を再利用。SDGsな取り組みが評価され、百貨店などからも展示会のオファーが舞い込みます。面白そうな仕事だな、と新入社員も入ってきました。「TEPPEN」の代表である久美さんの別名は「閃きオバケ」。では、その閃きぶりを見てみましょう。別の工場でもらってきた廃材の鉄板が、あっという間にオシャレな家具に…

1月、阪神高速道路とのコラボで「廃棄看板プロジェクト」がスタート。役目を終えた高速道路の案内看板を、あるモノに生まれ変わらせようとしていました。

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田村商店 (TEPPEN)
概要夫婦で立ち上げた新規事業「TEPPEN」。
町工場の「廃材」から生まれた「鉄雑貨ブランド」などを展開。
住所〒550-0025 大阪市西区九条南2丁目17番28号
電話番号06-6583-1562
営業時間8:00~17:00
定休日日曜・祝日
備考製品はオンラインショップで購入可能。
※オンラインショップの製品は「廃材」を使用していません。
廃材での製作もリクエスト可能。

オーダーメイド、企業コラボをご希望の方は
以下からお問合せください。
teppen.tamura@gmail.com(TEPPEN事業)
https://steel-tamura.com/(田村商店)
インスタグラム(アカウント名steel_tamura_official)のDM

(株)田村商店ホームページ
https://steel-tamura.com/

新規事業TEPPENホームページ
https://twl.steel-tamura.com/

TEPPEN オンラインショップ
https://teppenwl.official.ec/

田村商店インスタグラムアカウント
(ユーザーネーム) steel_tamura_official

TEPPENマグネットインスタグラムアカウント
(ユーザーネーム) teppen_magnet

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坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

2025621日(土) 午前11時

理想の家づくりプランナーの銭湯復活プロジェクト

坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

家を建てるとき、まずは不動産業者で土地を探し、銀行からお金を借りて土地を購入、それからどんな家を建てるか住宅会社に相談するのが一般的ですが、まったく違うやり方を推奨している家づくりプランナーがいます。坂口祐司さん、38歳。「まず、お客様がどんなライフスタイルを好むのか、家に何を求めているか、細かいことまで徹底的に聞き取り調査します。それが決まってから、予算を考慮しながら土地を探します」。

「お金をかければいい家ができるワケではない」と言う坂口さん。
住む人のライフスタイルに合わせた理想の暮らしをかなえる家づくりは施主と幾度となく打ち合わせをした結果生まれる個性を活かしたデザインと設計。

「新築した家に住んでみたら、理想と全然違っていた、ということって、よく聞くんです。それは土地から建築までをトータルで考えてくれるところが少ないからです。僕はそれを変えたくて、不動産事業と設計とデザインと施工が1社でできる会社を作りました」。
創業から10年。口コミで評判が広がり、忙しい日々を過ごしています。


そんな坂口さんに大きな転機が。創業80年以上という銭湯が土地付きで売りに出されたのです。取り壊して住宅に、という話もあったのですが、無くしてしまうのはもったいない。銭湯は地元のコミュニティだと考えた坂口さんは、友人たちや腕利きの職人達と連携して、銭湯復活プロジェクトを立ち上げました。

地元・京都の銭湯『明治湯』が閉店したのは4年前。坂口さんの「お風呂好き」建築チームはここを改装して新生『明司湯』として生まれ変わらせるため、さまざまなアイデアを出し合いました。ベテランの職人たちも銭湯改装は初めて…試行錯誤の連続です。
老若男女、地元の人も観光客も訪れやすい場所にしたい。それにはどんな銭湯にすればいいのか。ノスタルジーを残しつつ進化系に。最新式のサウナを完備。
さて、どんな銭湯となるのでしょうか。

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