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「嵐山MITATE」オーナーシェフ 見舘孝司さん

201884日(土) 午前11時

料理は物語!ストーリーに満ちた驚きの和食で、人々を魅了する異色の料理人

「嵐山MITATE」オーナーシェフ 見舘孝司さん

人気観光地・京都の嵐山で、ランチの予約が2カ月待ちという人気店「嵐山MITATE」。その理由は、想像を必ず超えてくる、ストーリー性にあふれる料理!
例えば「浦島太郎」や「竹取物語」など、一つの物語がコース料理で表現されているのです。

美味しいのは当たり前、訪れる人に感動を届ける料理を作っているのはオーナーの見舘孝司さん。ジャンルは京料理とフレンチを組み合わせた「京フレンチ」。
「コース料理を食べる2時間を、本当に楽しい時間にしてほしい」と、驚きの演出とアイデアを料理に込めています。

 父親が料理人で、子どもの頃から料理の道を歩もうと思っていた見舘さん。しかし修行の厳しさに一度は脱落。
サラリーマン生活を経て、再び料理の道に舞い戻りました。数年の修行の末に独立を果たしますが、わずか2ヶ月で資金不足、そして倒産の危機に。その節々でいつも助けてくれた「絶対に頭が上がらない」という人物が料理人でもある義理のお兄さんでした。そこにあった、二人の思いとは・・・? 

人気シェフとなった見舘さんに、ワインの輸入会社からある依頼が舞い込みます。それは、5種類のイタリアワインに合うコース料理を作って欲しいというもの。そしてテーマはイタリアに伝わる3つの物語でした。
そのお話とは?そして、新たに選んだのは、初めて使うチョウザメの肉!

新たな食材で紡ぐストーリー。人気シェフの半生と、料理に込める思いに密着しました。

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嵐山MITATE(ミタテ)
概要旬の食材を使い、和食とフレンチの技法で作り上げる「物語性」のあるコース料理。
住所京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町33-25
電話番号075-863-1551
営業時間ランチ 11:00~13:30(L.O.)
ディナー 17:30~20:30(L.O.)
定休日水曜
備考※要予約

ホームページ http://www.arashiyama-mitate.com/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

2025524日(土) 午前11時

最後の京瓦職人

浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

京都市伏見区。この地で110年以上、瓦を作り続けている『浅田製瓦工場』。現在、京都でただ一人、「京瓦」を製造しているのが、三代目の浅田晶久さん。「京瓦」の神髄は「磨き」と呼ばれる技法。金属のヘラで丁寧に磨き上げ、重厚な光沢と深い鈍色の風合いを持たせる伝統の技術です。浅田さんの手掛けた瓦は、歴史ある寺社や建物の屋根を飾っています。

そんな「京瓦」も、時代と共に需要が激減。かつて京都に十数軒あった瓦工場は、今やここだけ。後継者もおらず、厳しい状況が続いています。「それでも後に残していかなあかん」。伝統を次の世代へ繋げたい。喜寿を目前にしても、休むことなく「京瓦」の可能性と未来への道を追求する浅田さん。しかし今、ある大きな決断を迫られていました。

先月、開幕した大阪・関西万博。「関西パビリオン」の中の京都ゾーンの床と壁を覆う素材として使われたのが「京瓦」です。瓦製作を監修したのが、浅田さん。オファーしたのは、空間デザインを担当した彫刻家の名和晃平さんです。「京瓦のおかげで、ここは静謐な空間になりました」。

浅田さん、屋根がダメなら床や壁にと、京瓦の未来のために、新たな可能性に挑みます。「これ、アインシュタイン・タイルといって、床に敷く」。不思議な形の13角形。早速、デザイン会社から発注がありました。その枚数、1840枚。一枚一枚、想いを込めて仕上げていきます。納品するのは東京都内のオフィス。さて、どんな空間になったでしょう。

切なる思いで、京瓦を残す道と、後継者を探し続けてきた浅田さん。しかし経営は厳しく、人材の採用すらままならないのが現実です。そこで昨年12月、大きな決断に踏み切りました。それは114年の歴史を持つ『浅田製瓦工場』の経営権の譲渡。

同じ未来を見据え、経営権の譲渡にむけて共に歩んできたのは、息子の憲和さんです。憲和さんが2年以上かけて探したのが、京都指定伝統工芸品の「事業再生と企画運営」を行う会社でした。しかし新体制に向けての大切なミーティングで、親子は激突します。心の整理がつかない父親の姿勢を見て、憲和さんがぶち切れました。「何が残したいや!全部自分で潰してるやんけ!必死やねんこっちは!」

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