バックナンバー

「ウズモリ屋」人形作家 吉田太郎さん

2019720日(土) 午前11時

幻の玩具“神戸人形”を蘇らせた人形作家

「ウズモリ屋」人形作家 吉田太郎さん

明治時代の中頃に誕生した「神戸人形」。つまみを回すとユーモラスな動きをするからくりが施されているのが特徴の、素朴で愛らしい人形玩具です。
日本でただひとり、この神戸人形を制作しているのが人形作家の吉田太郎さん。神戸のお土産として外国人観光客にも愛されていましたが、阪神淡路大震災によって製作が途絶。このまま神戸人形が消えていくのを見過ごせなかったという吉田さんが多くの人に知ってもらいたいと、20年ぶりに蘇らせました。

神戸市東灘区にある吉田さんの人形制作工房「ウズモリ屋」には、古い神戸人形の修理やオーダーメイド作品の依頼が全国から寄せられます。
今回、ある愛好家から新しい神戸人形を作ってほしいというお願いが舞い込みました。これまでにない、斬新な人形にしたいと意気込む吉田さん。

出来上がった神戸人形は、依頼者が「10点満点で100点!」と惚れ込むほどの見事な出来栄えでした。


神戸人形を未来につなぐ人形作家に密着しました。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
ウズモリ屋
概要人形作家 吉田太郎さんが営む神戸人形を製作・販売する人形制作工房
住所神戸市東灘区住吉山手8-6-22
電話番号078-846-2196
備考神戸人形は通信販売のみでホームページからの注文になります
http://www.kobotaro.com/kobedoll/
日本玩具博物館
概要日本と世界約160ヵ国の玩具や人形 約9万点を所蔵する博物館
住所兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
電話番号079-232-4388
営業時間10:00~17:00
定休日水曜・年末年始(12月28日~1月2日)
※水曜が祝日の場合は開館
備考詳細はホームページまで
http://www.japan-toy-museum.org

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー

次回の放送

前川恭子さん 滋賀県栗東市

2025719日(土) 午前11時

JRA初の女性調教師

前川恭子さん 滋賀県栗東市

馬主から預けられた競走馬の体調を管理し、トレーニングを行って最良のコンディションでレースに出走させることを主な仕事とするのが、競馬の調教師。日本中央競馬会・略称JRAが発足して70年、女性の調教師は一人もいませんでした。新たな歴史の扉を開いたのは、前川恭子さん。JRA初の女性調教師として2025年3月、前川厩舎を開業しました。「自分が関わるスタッフと馬を、幸せにしたい。」

滋賀県栗東市にある、栗東トレーニング・センター。競走馬に携わる人たちの1日は夜明け前から始まります。少しでも異変があれば、調教には出しません。馬の一生を左右する大きな怪我につながることもあるからです。馬が調教コースに出た後は、スタンドから動きをチェック。仕上がり具合を確認し、万全の状態でレースに出走できるよう計画を立てます。

前川恭子さんは千葉県出身。11歳のころから乗馬クラブに通い、馬に関わる仕事がしたいと思うようになります。筑波大学では馬術部に所属し、卒業後は北海道での牧場勤務を経て、2003年にJRAの厩務員になると、2004年に調教助手に。調教師になることには悩みもありました。しかし、「自分が思い描く厩舎を作って、馬とスタッフを幸せにしたい」と覚悟を決め、5度の受験を経て、合格率10%以下の調教師試験の難関を突破したのです。

この日、前川さんは北海道にいました。名門の育成牧場「社台ファーム」で、未来の名馬を見つけ出し、馬主に推薦するためです。前川さんと共に鋭い眼光で馬を見つめていたのが、数多くの名馬を輩出してきた矢作芳人厩舎の矢作調教師でした。実はこの二人は師弟関係。
「彼女は大胆不敵だが、細やかな面もある。後に続く女性たちのためにも成功してほしい。」

開業したばかりの前川厩舎。厩務員と調教助手、12名のスタッフと共に、前川さん独自の工夫でサラブレットの世話をしています。いくつか見せてもらいました。

7月1週目、栗東トレーニング・センターでは、厩舎で最も人気のある牝馬、モズメイメイの調教。狙うは前川厩舎初となる「重賞レース」制覇です。前川さんは7月6日、福岡県の小倉競馬場へ。モズメイメイは賞金の高い重賞レース『北九州記念』に挑みました。前川厩舎、初の重賞制覇なるか?いよいよレースがスタートします!

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー