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「Nelio」 田代慎吾さん

2019119日(土) 午前11時

兵庫・丹波篠山 廃校になった小学校から生み出される手づくり靴

「Nelio」 田代慎吾さん

自然豊かな里山の廃校で生み出される手作りの靴が話題になっています。
作っているのは、靴職人の田代慎吾さん。上質な革を使って履きやすく、優しい味わいの美しい靴は特に女性に人気で、全国各地からオーダーが舞い込みます。
 
子どもの頃からものづくりが好きだった田代さんですが、大学卒業後、一旦は証券会社に就職。
忙しく仕事に追われる中、当時交際していた彼女にすすめられ、靴づくりのワークショップに参加したことがきっかけで手仕事の魅力を再発見、会社を辞め、製靴学校に通って靴職人の道に入りました。その彼女が今、一緒に工房で働く奥さんのさおりさんです。結婚して篠山に移住し、2014年、廃校になった旧雲部小学校の中に工房をオープンしました。工房では、明るく接客するさおりさんの奥で黙々と靴づくりを続ける田代さんの姿が。この廃校を利用した施設は地域の拠点となっていてカフェもあり、田代さん夫婦もよくお世話になっているのだとか。

手縫いにこだわった田代さんの靴。最近では工房を飛び出して、百貨店での催事なども増えてきています。今回、篠山に工房を構えて5年という節目に、オープンアトリエの形で新たなデザインの靴のお披露目会を開くことになりました。新作の構想を思案する田代さん。「足を包み込むような靴」をテーマにした素敵な靴が完成しました。いよいよお披露目会の日。ご近所さんの協力も得て、美味しいコーヒーとお菓子を振る舞いながらの新しい靴の展示会となりました。
お客さんにも大好評、校舎の工房に優しい笑顔があふれる一日となりました。

靴職人として変化を続ける田代さんの日々に密着しました。

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Nelio(ネリオ)
概要イタリア産の革で履き心地、デザインにこだわった手作り靴
住所兵庫県丹波篠山市西本荘2-1 2階 旧雲部小学校
電話番号070-2636-3196
営業時間11:00~16:00
定休日火曜・水曜・木曜・土曜
備考ハンドメイド(セミオーダー) 25,000円~(+税)
新作WRAPPED ONE(フルオーダー) 25,000円(+税)
フルオーダー・メンズ 130,000円~(+税)
フルオーダー・レディース 70,000円~(+税)

舞鶴自動車道 丹南篠山口より15分

催事出店時は工房・店舗はお休み。
詳しくはNelioホームページへ
https://nelioshoes.com/
里山工房くもべ
概要丹波篠山で採れた野菜を使った定食が人気
住所兵庫県丹波篠山市西本荘西ノ山2-1
電話番号079-556-2570
営業時間11:00~16:00(ランチは14時まで)
定休日毎週 火曜・水曜・木曜
備考週替り くもべ定食  1,200円(+税)

舞鶴自動車道 丹南篠山口より15分
キャブリオレ
概要ネリオの革靴を含め、女性物雑貨を扱うセレクトショップ
住所大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 10階
電話番号06-6361-1381
営業時間10:00~20:00(日曜~木曜)、10:00~21:00(金曜・土曜)
備考ハンドメイド(セミオーダー) 25,000円~(+税)

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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次回の放送

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

2025614日(土) 午前11時

伝統工芸「金彩」を令和に受け継ぐ職人親子

上田京子さん 奈津子さん 『金彩上田』 京都市北区

光煌めく繊細なアート作品に、耳元で輝くイヤリング、華やかな色合いのスカーフ。これらはすべて、日本が世界に誇る伝統工芸「金彩」を施したアイテム。「金彩」とは、着物に金や銀の箔を糊で貼り付け、煌びやかに装飾する技法です。唯一無二の美しさで古くから友禅に活用されてきましたが、和服離れとともに、その技法を知らない人が増えています。そんな「金彩」を未来に繋げるために奮闘する親子に密着しました。

京都市北区にある工房『金彩上田』。営むのは金彩職人の上田京子さんと娘の奈津子さんです。友禅の世界では、絵付けと金彩が分業されることが多いのですが。絵を描くのが大好きな奈津子さんが一からデザインし、完成まで一貫して行うのが『金彩上田』流。その親子による、高度な技法を実際に見てみましょう。

京子さんはリペア技術の高さにも定評があります。下書きから絵付け、仕上げに金彩を施して修復は終了。他にも、着物の経年劣化による色褪せや箔の剝がれなど、状況は千差万別。修復には経験と熟練の技を要します。

18歳で京友禅の工房に入り、技術を習得した母・京子さん。職人の母の背中を見て育った奈津子さんでしたが、家業を継ぐ気はなく、ブリティッシュ系のアパレル会社に就職します。しかし、バブル崩壊後、ガクンと仕事が減った京子さんは、「もっと時代に合わせた多様なデザインに金彩を施せるのでは?」。そして「新しいモノづくりができるなら面白そう」と考えた奈津子さんと二人で、工房『金彩上田』を立ち上げたのです。

新しい金彩に挑む奈津子さんには、タッグを組むディレクターがいます。イタリアと日本の素材を組み合わせたファッションブランド「レナクナッタ」の大河内愛加さんです。『金彩上田』とコラボしたイヤリングやシルクのスカーフは、販売すると、たちまち完売する人気商品となっています。なぜ大河内さんは、上田さんとコラボしようと考えたのでしょう。

「少しでも多くの人に金彩を知ってもらいたい!」様々な素材で新作に取り組む奈津子さん。それ以外にも、親子の挑戦はまだまだ続きます。

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