新・企業史博物館

9月25日(火)放送

画像

画像

画像

六甲バター株式会社
【 第2夜 】 「人造バター」から「人造チーズ」へ

「六甲バター」の最初の主力商品となった「マーガリン六甲バター」。 品質には定評があり、業務用の売り上げは上々。一方で家庭用はあまり売れていなかった。
パン食が普及していなかったこと、そして冷蔵庫が普及していなかったのが原因だった。

何とかならないか・・・そこで思いついたのが「小さいサイズ」で売ることだった。必要な量だけ買える手軽さがうけ、小型化は大成功、マーガリンは家庭にも普及していった。さらには、学校給食にも広がり、マーガリンの新たな市場を開拓していった。

消費者のニーズを的確にとらえ、マーガリン業界で順調に実績を築きあげた「六甲バター」。ところが、昭和29年ごろから業績は横ばい。そこで、次なる策として考えたのが「人造チーズ」の開発だった。

「人造バターを作る技術があれば人造チーズも作れるのではないか」 開発プロジェクトを立ち上げたまさにそのとき、偶然にもオーストラリアの乳製品公団『Q・B・B』から、「ナチュラルチーズを輸入しプロセスチーズに加工して販売しないか」という依頼が舞い込んだ。

こうして、プロセスチーズの製造がはじまり、ある大ヒット商品が誕生することに・・・。

Q・B・B