本作は藤田和子の同名人気コミックス「ろまんす五段活用」(小学館刊)を原作とする台湾ドラマ。
2007年9月に台湾で放映し、北京語ドラマ部門で視聴率No.1を獲得した。
主演の麦子役は、アンジェラ・チャン。カナダの歌唱コンテストでの入賞をきっかけに芸能界入り。歌手として数々の賞を受賞するばかりでなく、女優としても活躍している。
代表作は『イルカ湾の恋人』(03)(原題:海豚灣戀人)『イルカが猫に恋をした』(05)(原題:海豚愛上猫)など。「愛殺17」(06)では、台湾版エミー賞にあたる金鐘奨でドラマ番組最優秀主演女優賞にノミネートされた。特に定評があるのは、“涙を誘う演技”。
また、紫堂家の4人の跡継ぎ候補のうち、紫堂雄三郎の一番のお気に入りの由基役には、台湾の実力派アイドルグループ飛輪海ウーズンが『花ざかりの君たちへ~花様少年少女~』(原作:中条比紗也著「花ざかりの君たちへ」白泉社 花とゆめコミックス)に続いて抜擢。決められたレールを歩むことに反発する一方、麦子の存在を気にかけ、ついには自らの意志で麦子を守り抜こうとする、まるでコミックスから抜け出てきたような“理想の貴公子”を好演している。
由基の従兄弟であり、同じく紫堂家の4人の跡継ぎ候補の彩人役には飛輪海ケルビン。後継者選びから逃れるために遊び人を装いつつも、常に感情を表に出さない由基が気に入らず、麦子を利用して由基を困らせようと企むうちに、麦子のことが気になり・・・という二面性をもった人物を細やかに演じ分けている。飛輪海メンバーとアジアの歌姫の競演はもとより、原作の世界観を見事に再現した豪華セットや衣装などの映像美、そして何よりも世の女性が“ろまんす”を感じられること、それが本作の特徴だ。
プロデューサー:馮家瑞 王信貴 黄萬伯
監督: 林合隆 『悪魔で候~惡魔在身邊~』 『君につづく道』
脚本統括: 齊錫麟 『花ざかりの君たちへ~花様少年少女~』 『東京ジュリエット~東方茱麗葉~』
製作:Comic Productions Co., Ltd. 配給:ろまんずJV