普段なら配送の仕事を終えると事務所に戻るが、今日は、なかなか帰る気が起こらない。というのも、事務所ではサクラの親友で会社の同僚だった緑さつき（浜口順子）の送別会が行われているのだ。

これから婚約者の暮らす瀬戸内海の小さな島に向かい、さつきはお腹の赤ちゃんともども幸せになる。そんなさつきを祝福する社員たち。だが、事務所に戻ってきたサクラは、その様子をこっそりと伺うだけ・・・。というのも、さつきの婚約者、高崎雄二（橋本じゅん）はサクラの元カレだった。複雑な心境のサクラは、その場から静かに立ち去る。

高崎と別れてから２年。サクラは、さつきと高崎との結婚を素直に喜べない自分に戸惑いを感じる。だが、さつきから贈られた数々のメッセージカードを眺めているうちに、踏ん切りをつけ、“文太号”でさつきのマンションへ向かう。

高崎のもとへ身重のさつきを送ることに決めたサクラ。喜ぶさつきは、「２人で思い出の場所に行こ！」と提案する。梅田のテニスクラブや十三の商店街など、思い出の場所を巡るうち、自然といつもの仲良しに戻る２人。だが、サクラが一番好きな場所だという舞子浜に到着すると、さつきの様子が一変する。

そこは、高崎がさつきを連れて行ったことのある場所であり、高崎の一番好きな場所でもあったのだ。サクラはまだ、高崎のことが好きなのかもしれない。そう感じたさつきはサクラを問い詰め、２人の間には険悪な空気が流れる。だが、サクラのトラックが盗難に遭ったことから事態は急変。仕方なく、高崎に迎えに来てもらうハメに・・・。

はからずも、高崎と再会したサクラ。久しぶりに会う元カレは昔と変わらず、頼りがいのあるカッコイイ男だった。思わず心が揺れるサクラ。そんなサクラの心を見抜くさつき。果たして３人の行方は・・・！