関西ニュースKANSAI
つらい生理痛を我慢すれば“がん”や不妊のリスクも…産婦人科医「子宮にとって有害でしかない」 ためらわずに早めの受診を呼びかけ 10代からのピル服用も「問題ない」
06/12 07:30 配信
放置は危険?「つらい生理痛」に隠れた病気のサイン
生理痛…危険なサインに要注意
「newsおかえり」コメンテーターの藤田由布医師が勤める病院で、一番多いのが「生理痛」の相談です。
藤田医師
「痛みはどうですか?」
女性
「10あったレベルが2、3くらいまで(下がった)」
38歳の女性は長年、生理痛に悩まされていました。3年前、診断された病名は「子宮内膜症」でした。
子宮内膜症と診断された女性
「夜は眠れないくらい我慢していたが、生理痛は病気じゃないと思っているので、我慢したらいいかなと思って、ずっと放置していた」
子宮内膜症、チョコレート嚢胞とは
日本産科婦人科学会によりますと、子宮内膜症とは普段生理ではがれ落ちてしまうはずの子宮の内膜組織が、何らかの原因で子宮の内側以外の場所に入り込み、発育してしまう病気です。20代から30代の女性に発症することが多いと言われています。
女性は子宮内膜症の一種であるチョコレート嚢胞と診断されました。
チョコレート嚢胞とは、生理痛のときに子宮の筋肉が収縮して血が卵巣に逆流しできる病気です。藤田先生は「チョコレート嚢胞」を放置すると「がん」になるリスクもあることを指摘します。
藤田医師
「子宮内膜症は、血の塊でチョコレートみたいな色の嚢胞ができる。0.8%(の患者)が卵巣がんになると言われている。生理をコントロールすることで、チョコレート嚢胞は小さくなるということもある」
「痛みを感じたらためらわず受診して」
「早めの受診を」と呼びかけ
先生は早めの受診が大事だと言います。
藤田医師
「娘さん、この前初めて来てくれたけど、お薬飲んでみてどうですか?」
親子で訪れた大学生の女性は、生理痛に悩み母親に相談したところ、病院の受診を勧められました。いまは、処方された薬を飲んで生理の痛みをコントロールしています。
藤田医師
「生理痛の痛みを我慢せずに過ごすことが大事ですよね。今のところ楽になったという感覚ありますか?」
大学生(娘)「はい」
先生は「痛みを感じたら、ためらわず病院を受診してほしい」といいます。
藤田医師
「生理痛で毎回(市販の)鎮痛薬を使うとか、生理の時にしんどいなという方は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫が隠れているというのを考えてもらったらいいと思います。生理で生活の質が落ちているならば、婦人科を受診してほしい」
視聴者のギモンに産婦人科医が回答
視聴者の悩み・ギモンに産婦人科医が回答
番組が実施したLINEアンケートで集まった疑問に藤田医師が答えました。
◆「毎月、月経量が変動し、それによって生理痛も変わるのはなぜ?」(30代女性)
藤田医師は、その時々の体調などで痛みの感じ方が変動することがあると説明しました。
藤田さん
「痛み成分が出る月、出ない月、その時の体調次第で痛みは変わってきます。痛みは主観的なものなので、やっぱり個人差はあります」
産婦人科医の藤田由布さん
◆「娘が月経量が多く腹痛もあり、婦人科で低用量ピルを処方してもらい服用しています。飲み続けても大丈夫でしょうか?」(60代女性)
藤田医師は「ぜひ続けてください」と推奨しました。
藤田医師によると、現在は血栓症のリスクが低い月経困難症の治療薬の種類が豊富で、主治医と相談しながら続けることで副作用のリスクは低減しているといいます。
藤田さん
「(昔のイメージで)ピルって言うと、どうしても避妊薬っていうイメージがありますが、今は主治医と相談して『このピルなら安全に続けていけるね』、採血をして『副作用ないね』と確認しながら続けていけます」
さらに、10代からの服用についても「問題ない」と明言。「生理痛をずっと続けるのは、子宮にとって有害でしかない」といい、将来の不妊症や子宮内膜症の予防にもなると強調しました。
◆「生理痛の痛みを知らない男性が女性にできることは?」(30代男性)
藤田医師は声かけの重要性を訴えました。
藤田さん
「本当に辛そうにしている女性を見かけたら『一度は婦人科にかかってみたら?』『今は様々な良いお薬がたくさんあるよ』。今は女性のドクターとかも増えてきたので『相談だけでもいいから行ってみたらどう?』と声かけしてほしいです」
最後に藤田医師は、生理痛を我慢することが不妊や様々な病気のリスクを高めることにつながるため、放置せず婦人科を受診してほしいと呼びかけました。
(「newsおかえり」2026年6月11日放送分より)
最終更新:06/12 07:30


