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早朝にトイレから出るとクマ!? 奈良県内で60代男性が襲われけが 近畿でことし初の人的被害か 一方で「むやみに殺処分」できない事情も・・・ 

06/17 19:57 配信

 奈良県下北山村で17日、60代男性がクマに襲われけがをしました。近畿では今年はじめての人的被害とみられます。

 また、目撃情報は近畿各地で相次いでいます。

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これまでに目撃なかったところでも 被害はなかったが・・・?

天橋立でクマ

 日本三景の一つ、京都府宮津市の観光名所「天橋立」や神戸市内でクマが出没しています。

 あまりクマが目撃されてこなかったところですが、今月に入り相次いでみつかっています。ただ、これまでは目撃情報はあったものの、近畿で人的被害は出ていませんでした。

トイレを出るとクマ! 男性襲われる人的被害 奈良県の山間部

下北山村でクマ人的被害

 しかし17日午前4時半すぎ、奈良県南東部に位置する山々に囲まれた下北山村で、60代男性が自宅の離れにあるトイレから出たところ体長150センチほどのクマがいて、襲われたということです。
 男性は頭部や顔から出血し病院に搬送されました。
 下北山村によると、ここ20~30年はクマによる人的被害はありませんでした

奈良県の山間部でクマによる人的被害

 村によると通報から約1時間後、現場から東に約5キロ離れた場所で道路を渡っているクマが目撃されました。
 ただ、男性を襲ったクマかどうかは分かっていないということです。

 村では今年初めてとなるクマの出没で、警察などは周辺をパトロールするとともに、クマを捕獲するためのわなを被害現場付近に設置することにしました。

クマ被害を心配する住民

いまだ捕獲されていないことに近隣住民からは不安の声も。

近隣住民
「うかうか外に出られない。怖い」「山だらけでしょ、この辺は。どこから来るか分からん」
「仕事柄山に行ったりするから、四方八方自分で注意しながら行っている。(被害を聞くと)山に入るのがちょっと不安になる」
「一度十数年前に見たきりでびっくり」、「サルとかシカとか農家は困っている。クマも身近になると田舎暮らしができなくなるんじゃないかと」

クマが人里に出てこないためには? 下北山村が対策急ぐ

下北山村の対策

 クマ対策に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授は、家の周辺に草が生い茂っている状態は危険だと指摘しました。

山内准教授
「クマが身を隠せる藪があると家の敷地でも入ってくる。草は刈っておいた方がよい」

 下北山村は今回の被害を受け、3つの対策を打ち出し、村民に呼びかけました。
1.生ゴミを放置しない
2.箱わなを設置する
3.放任果樹の伐採

 クマにとって柿などの果物は、山のドングリよりも魅力的でおいしい食べ物であるため、誘引物となる放置された果樹の管理が欠かせません。

奈良県のクマ管理計画「ゾーニング」とは 夏の暑さが今後の出没に影響する可能性

奈良県のクマ保護管理計画

 奈良県では去年、クマの管理計画が見直されたばかりです。

 これまでは、人里に出没したクマに対して唐辛子スプレーや爆竹の音で恐怖心を植え付けて山に返す「学習放獣」が基本でした。
 しかし、去年10月以降は地域を区分けする「ゾーニング」を導入。
 人間の生活圏である「集落ゾーン」に出没したクマは原則として殺処分し、山と人里の中間地点にあたる「集落周辺ゾーン」では、1回目は「学習放獣」を行いますが、2回目に出没した場合は殺処分することにしました。

 ただ、山内准教授は奈良県のクマについては必ずしも殺処分が望ましいわけではないと指摘します。

山内准教授
「そもそも奈良県のクマは絶滅のおそれがある動物に指定されていて、共存に向けた対策が必要。個体数が増加している東北地方などとは事情が異なる」

夏の暑さが今後の出没に影響する可能性

今後目撃が増える恐れも

 近畿・徳島エリアの目撃件数は、地域によって増減にばらつきがあります。山内准教授は、現在の目撃増加の背景として、クマが繁殖期で行動が活発化していること、子グマが親離れする「独り立ち」の時期であることが関係しているとしました。

 そのうえで、今後の見通しについて、「夏の猛暑で実のなりが一時的に減ると集落に降りてきてもおかしくない」との見解を示しました。
(「newsおかえり」2026年6月17日放送より)

最終更新:06/17 19:57

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