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皇室典範改正案に野党が反発 「立法府の総意」との乖離で国会空転 混乱の原因は“女性天皇の芽を摘もうとした”から?

07/03 20:00 配信

皇族数の確保に向けた議論だったはずが…

 皇室典範の改正をめぐり、国会で大きな議論が巻き起こっています。政府が提示した改正案は、皇族数確保に向けた女性皇族の身分保持や旧宮家の養子制度を盛り込んでいますが、これらが「立法府の総意」を逸脱しているとして野党側が強く反発。皇室の維持に向けた与野党の溝は深く、議論のあり方そのものが問われる事態となっています。

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女性皇族の夫や子について

 最初に衆議院議長が最優先と言っている皇室典範の改正案について見ていきます。この改正案では、皇族数の確保に向けた2つの案が出されました。1つ目が、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する。2つ目が旧宮家の男系男子の子孫を養子にする。この改正案について、衆参両院の正副議長が取りまとめた「立法府の総意」を逸脱した、政府の「改正案」を提出したという形で、ここに野党が怒っています。

 1つ目の女性皇族が結婚後も皇室に残る案について、女性皇族は結婚した後も、本人が望めば皇室に残り続けることができるようになります。そこで議題となったのが、女性皇族と結婚した夫や、その夫との間に生まれた子どもをどうするのか。

 今回の改正案では、女性皇族の夫や子どもを皇族とするか、立法府の総意の段階では明記していませんでしたが、政府の改正案では、皇族にはならないと明記されました。これが立法府の総意との違いとなります。

養子の子の皇位継承について

 2つ目は、旧宮家の男系男子の子孫を養子にする案について、この養子自身は皇位継承権を持たないとされていますが、養子に迎えた男系男子の子どもは皇位継承権を持つのか。

 立法府の総意では、引き続き検討するとして、具体的には決めていませんでしたが、政府の改正案によると、養子の子が男性なら皇位を継承する資格があると、立法府の総意よりも踏み込んだ文言となりました。

ABCテレビ・木原善隆コメンテーター

(ABCテレビ・木原善隆コメンテーター)
「天皇制を維持するために、皇族の数を増やさなきゃいけませんよねと、ここまでは与野党で一致できていたんです。ただし違いがあったのは女性や女系の天皇を認めるかどうかです。今回、政府が出してきたのは、なるべく女性天皇の芽を摘んでおこうという、男系男子に限る方向性のものでした。野党側は『そこまでは話していない』と言って反発しているわけです」

「国民の7割程度は女性天皇や女系天皇を認める方向なんです。むしろ自民党の保守派の方が世論からは乖離しているんですが、保守派の男系男子に限るという主張をする人たちの意見もわからなくはない。だから最大限、将来に向けて皇族を増やすところまでにとどめておけばよかったのに、将来にわたって女性天皇の芽を摘もうとしたことで、いまの混乱が起きているわけです」

 政府の改正案に野党は反発しています。
(立憲民主党・田名部幹事長)
「立法府の総意と言いながら、議論されていないことが盛り込まれていることに対して、いかがなものかと」

(国民民主党・玉木代表)
「静謐(静かであること・穏やかに治まること)な環境の中で議論をすることが立法府の責任。それが欠ける中で議論していくことに、大変な危惧を覚える」

(『newsおかえり』7月2日放送分より)

最終更新:07/03 20:00

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