関西ニュースKANSAI
「真相を明らかにして」辺野古沖転覆事故で同志社国際高校の校長ら刑事告訴 女子高校生の遺族が会見
07/30 19:07 配信
今年3月、沖縄県で同志社国際高校の生徒ら2人が死亡した事故。高校の校長らを刑事告訴した生徒の遺族が先ほど会見を開き、思いを語りました。
知華さんの父親
「知華は17歳でした。あの日から4カ月。なぜあんなに元気で、一生懸命頑張っていた知華が命を失わなければならなかったのか。その理由について考え続ける日々でした」
知華さんの母親
「よく仏壇に『絶対に次も家族になろうね』と言ってるんです」
深い青に染まる美しい海は、あの日、尊い娘の命が失われた海。
3月、沖縄本島北部に位置する名護市辺野古沖で2隻の小型船が転覆。乗っていた高校生ら21人が海に投げ出され、小型船の金井創船長(71)と同志社国際高校2年の武石知華さん(17)が死亡。生徒12人がけがをしました。
亡くなった武石知華さんは、身に付けていた救命胴衣が船に引っかかった状態で見つかりました。
知華さんの母親
「ともちゃん、ママきたよ。どこに引っかかっちゃってた?」
事故から2日後、知華さんの母親は、辺野古漁港を訪れました。娘が着ていた服を着て。
知華さんの母親
「怖かったね・・・ともちゃん」
沖縄で綺麗なサンゴ礁を見ることを楽しみにしていたという知華さんは、飛行機で家族とともに家路につきました。
事故が起きたのは、アメリカ軍普天間基地移設に伴う新基地建設が進む海。この工事に反対する「ヘリ基地反対協議会」が普段、抗議船として使用している船に生徒らは平和学習の一環として乗船し、海に投げ出されました。
事故はなぜ起きたのかー
30日に会見を開いた知華さんの両親が、指摘したのは学校の安全管理の不備でした。
知華さんの父親
「実際の船の形も装備も準備も、修学旅行生を乗せるにはおよそ適さない船に見えます。信頼していい根拠が何もありません。そして学校はそれを知っていました」
これまでに事故当日に出されていた波浪注意報を教師らが把握していなかったことなどが明らかになっています。
さらにー
同志社国際高校・西田喜久夫校長(3月)
「今回の船舶2隻が(事業)登録されているのかどうかに関しましては、申し訳ございませんけど、私どもは把握をしておりません」
知華さんの父親
「学校は一度も下見をせず、船長と安全の打ち合わせもせず、当日は2人の引率教員のどちらも船に乗りませんでした。17歳の生徒たちをその船に乗せると決め、確認をせず、止められる機会を全て素通りしたのは学校です」
事故から4カ月が経った今月、知華さんの遺族は船の運航団体「ヘリ基地反対協議会」の共同代表ら7人と同志社国際高校の校長や引率の教師ら4人を業務上過失致死傷などの疑いで刑事告訴しました。
知華さんの父親
「4カ月間の葛藤の末の決断です。この事故を船の船長1人の事故で終わらせないために今回の告訴に踏み切りました」
知華さんが大好きだった学校や教師、その責任を追及すべきか、悩み続けた末の刑事告訴でした。
知華さんの母親
「当たり前に守られなければいけない子どもの命がずさんに扱われることのない未来を残してあげたいなという思いで、告訴というかたちに踏み切りました」
知華さんの父親
「私達が求めていることは一貫して変わりません。なぜ知華が死ななければならなかったのか。真相が余すところなく明らかになること。責任の所在が法に基づいて明らかにされること。そして二度と同じ事故が起こらないこと」
17歳で生涯を終えた娘のためにも、同じ悲しみがこの先、誰かに訪れないように。知華さんの両親の胸にあるのは「再発防止」への思いです。
知華さんの父親
「(知華さんの母親が)仏壇の前とかで独り言を言うんですけど『知華が残した宿題は難しい』と」
最終更新:07/30 19:07


