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中学の部活動が"地域クラブ"に変わる 神戸市で「コベカツ」始動 少子化と教員負担軽減が背景に

09/01 20:00 配信

中学校の部活動が地域クラブに

 中学生が「何部に入ろうか」と悩む光景は、これからどう変わるのでしょうか?

 スポーツ庁は2022年、主に中学校の部活動を地域クラブへ切り替える新たなガイドラインを示しました。その背景にあるのは、少子化による学校単位での部の維持が難しくなっていることと、教員の負担軽減という2つの課題です。

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神戸市で「コベカツ」がスタート

 神戸市では8月31日までに全82校の市立中学校で部活動が終了し、9月1日から「コベカツクラブ」の活動が始まりました。

 「コベカツ」とは「神戸の中学生の活動」を掛け合わせた名称で、神戸市が認定した民間の団体が運営します。学校の施設を利用しながら、生徒は校区に関係なく好きな種目のクラブに所属できます。

 登録されているクラブは野球やバドミントン、吹奏楽のほか、ボルダリングなどこれまでの部活動にはなかった種目も含め、1000以上にのぼります。平日と休日を含めた地域移行は、政令市では神戸市が初めてです。

先生ではなく専門コーチが指導

軟式野球クラブが練習する神戸市立神戸生田中学校

 神戸市立神戸生田中学校のグラウンドでは、軟式野球クラブの練習が始まりました。別の学校から自転車で参加する生徒の安全管理のため、コベカツのウェブシステムを通じて「参加しました」「終了しました」という通知が保護者に送信される仕組みも導入されています。

 月会費はかかりますが、神戸市から月1500円分の補助が支給されます。9月の新人戦なども含め、従来の大会にそのまま出場できることが確認されています。

 指導にあたるのは学校の先生ではなく、少年野球チームを指導してきたコーチです。 指導者には、月1回の熱中症対策・安全対策・ハラスメント研修の受講が義務付けられているほか、消防と合同の救命訓練にも参加します。

 コーチは「小学校の指導をしていた人間が多く、まさか中学校でも子どもたちと野球をする人生になるとは誰も思っていなかった。我々としては幸せな部分もある」と話しており、地域の指導者が新たな場を担うことへの充実感を示しました。

2つの移行モデル「地域クラブ化」と「地域連携」

「地域クラブ化」と「地域連携」

 部活動の地域移行には、現在2つのアプローチが存在します。

・地域クラブ化:学校での部活動を中止し、地域に移行させる。神戸市は9月1日から実施、京都市は2028年9月からの移行を予定しています。

・地域連携:学校に部活動の形を残しつつ、校外の指導者を迎え入れたり、複数校が合同で部を構成したりする方式など。大阪・吹田市では3つの中学校のサッカー部の運営をガンバ大阪に委託しています。

 地域連携型は、例えば「通っている学校にサッカー部がないためサッカーを諦めざるを得なかった」生徒が、他校の部活動に所属できるようになるという点でも意義があります。

全国展開への課題 担い手と移動手段の確保

木原善隆コメンテーター

 文部科学省がこの取り組みを全国規模で広げようとする一方で、ABCテレビの木原善隆コメンテーターは「地域による格差」という課題も存在すると指摘します。

(木原コメンテーター)
「神戸市のような都市部では担い手となる民間指導者を確保しやすい環境がありますが、過疎地では、部活を担ってくれる人がいるのかという問題が残ります。また、自転車で通える範囲ならともかく、移動手段の確保も解決すべき点として考えられます」

 課題を1つずつ解消しながら段階的に進めることが求められる中、子どもたちにとって最善の活動環境をいかに整えるか。この問いに対する答えを、神戸市の取り組みは示し始めています。
(『newsおかえり』9月1日放送分より)

最終更新:09/01 20:00

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