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食卓が変わる!? トランプ大統領のジャガイモ輸入解禁要請を農水省が本格検討 「競合品が増えるだけじゃない」農業関係者が真向反対するワケとは
09/03 12:00 配信
食卓に欠かせないジャガイモ
食卓に欠かせないジャガイモの輸入をめぐって、懸念が広がっています。アメリカ政府が日本に輸入解禁を求めていて、農水省が協議を始めたのです。
これに対し、日本の農業関係者は強く反対しています。反対の理由は競争相手が増えることに留まらず、病害虫が流入してしまうという懸念もあるのです。
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アメリカが日本に解禁要請の「圧力」 政府は協議中
アメリカから一般流通用も解禁要請
現在、日本では生のジャガイモの輸入は、ポテトチップに加工するものを除いて禁止されています。
この状況を変えるよう求めているのが、アメリカのトランプ大統領です。2020年、アメリカから「一般流通用の生ジャガイモも解禁してほしい」という要請がありました。これは事実上の圧力ととることもできます。
これを受けて農水省は現在協議中で、協議は全部で11あるステップのうち、4つ目まで進んでいます。
こうした国の動きに対し、ジャガイモの国内生産量1位の北海道と3位の長崎の農業関係者が解禁に反対を表明しました。
競合品が増えるだけじゃない! 病害虫の流入を恐れる農業関係者
懸念は"病害虫" 農水省21種特定
農業関係者が反対する理由として、競合品が増えることへの懸念も当然ありますが、もう一つ大きな理由があります。それが"病害虫"の問題です。
農水省はジャガイモに関連する病害虫を21種類特定していますが、それらが輸入により流入する可能性があるのです。
病害虫の中でも代表的なのが「ジャガイモシストセンチュウ」です。
ジャガイモシストセンチュウは、メスが自分の体の中に卵を産み付けたあと、自身は硬化して死んでしまいます。ところがその硬くなった体が殻のような役割を果たし、中の卵をしっかりと守ります。
この線虫はジャガイモの根に寄生して生育を阻害します。卵は頑丈な殻に守られているため、土の中で10年以上も生き延びることができ、根絶が非常に難しい病害虫です。
病害虫により作付けできなくなった例もあります。
2015年、北海道網走市内の一部の畑で「ジャガイモシロシストセンチュウ」が国内で初めて確認されました。それから10年以上が経った今も、およそ80ヘクタール(甲子園球場およそ20個分)の畑で作付けできない状態が続いています。
輸入解禁の判断は"政治ではなく科学"で
ABCテレビ 木原善隆コメンテーター
ABCテレビ 木原善隆コメンテーター
「今行われている協議はWTO(世界貿易機関)のルールに基づくものです。解禁を求められた日本は、どんなリスクがあるかを明らかにし、どのような対策が取れるかを検討したうえで結論を出す流れになっています。対策が取れるのであれば輸入するという話で、今すぐ輸入するわけではありません。輸入するにしてもまだ数年先の話です。」
木原コメンテーターはジャガイモの輸入についてそのように説明したうえで、決定は政治ではなく科学で決めるべきだと話します。
木原コメンテーター
「大事なのは、この問題は政治的に決めることではないということです。科学で決めなければいけません。本当にこの病害虫が入ってくるのを阻止できるのかどうかについて、農家が安心できる説明がないまま輸入されることは避けなければいけません」
農業関係者が安心できる環境をつくることが、私たちの食卓を守ることにもつながるといえます。
最終更新:09/03 12:00


